鎌田實の名言 一覧

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鎌田實のプロフィール

鎌田實、かまた・みのる。日本の医師。東京出身。東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県茅野市の諏訪中央病院に勤務し、地域医療に携わる。その後、同病院院長に就任。そのほか、諏訪中央病院名誉院長、チェルノブイリ連帯基金理事長、東京医科歯科大学臨床教授などを務めた。テレビ・ラジオなどにも出演した。著書に『がんばらない』『命があぶない医療があぶない』『病院なんか嫌いだ 「良医」にめぐりあうための10箇条』『鎌田實のしあわせ介護 苦しみを喜びに変える33のヒント』『超ホスピタリティ おもてなしのこころが、あなたの人生を変える』ほか。

リーダーは5年先、10年先の目指すべきビジョンを示す。そうすればおのずと皆その方向に向かって進化していく。王道を歩むことが大切です。


僕は赴任して14年後の39歳で院長になった時、僕らの病院は大学病院とどう違って、地域の中で生き抜くためにどうしたらいいかを語った。最先端の医療は充実していなくても、温かい医療、いい医療をやろう、と。働いている人は皆、自分の仕事に誇りを持ちたいと思っているものです。


人間とサルの進化の分かれ目は好奇心だったと思います。日本人は明治維新以降強烈な好奇心を武器に卓越した製品を開発し世界に提供、成長してきた。だが最近は意識が空洞化してしまい蛸壺に入っているように見えてなりません。高額な医療機器をいかに揃えるかが病院の競争力を決めると思っている医者が今も多いのに似ている。


市場に耳を傾けて一般の人が気づいてもいない潜在的ニーズをつかんで、それを実現していくことが大事なのではないでしょうか。


住民の声から多くを学びました。自宅で最期を迎えたいと希望する人のために在宅ケアを始めたり、介護をする人が大変なことが分かったので、介護をする人を楽にするためのデイケアセンターを立ち上げたりしました。今でこそいずれも全国で制度化されていますが、厚生省(当時)が僕らの取り組みに注目したのがきっかけです。


脳卒中で倒れる人を減らすため、仕事が終わったら病院から出て、地域に足を運ぶことにしました。講演でも相談でも声がかかれば赴く。それが住民から見ればどんな病院であってほしいかを聞かせてもらうチャンスになった。この地方は野沢菜漬けをかなり食べるため塩分摂取量が高く、脳卒中を招いていることも判明した。以来、生活習慣病を減らすべく、職員らと公民館などで食生活の指導などを週末や夜に毎年80回展開するようになり、脳卒中などが減少、長野県は健康寿命で見ても日本一になりました。


私が諏訪中央病院に来た当時の長野県は全国で2番目に脳卒中が多く、中でもこの病院がある茅野市は県内で脳卒中の死亡率が最も高かった。脳外科を充実させ、運び込まれてくる患者さんの救命に医師もスタッフも一同必死に取り組みました。救命率は徐々に上がっていきました。医師として病院の評判をもっと上げるには、高額な医療機器を入れてさらに救命率を上げるという選択肢もあった。だが脳卒中の場合、救命できても障害が残る。「なんで俺を死なせてくれなかったんだ」と患者さんに泣かれることもありました。そうした中で、そもそも脳卒中で倒れないようにする方が住民の皆さんにはありがたいはず、と考えるようになりました。


厚生労働省が今年2月に発表した都道府県別平均寿命で、長野県が初めて男女ともに沖縄県を抜いて日本一となりました。この記録は、僕が25歳で諏訪中央病院に来て以来、38年間、取り組んできた医療の方向性がおおむね間違っていなかったことの結果と思われ、王道を歩むことの大切さを改めて痛感するこの頃です。


いま、ビジネスの世界は短期決戦ばかりです。でも、そうやって目先の花ばかりを咲かそうとするより、すぐには芽が出なくても、ホスピタリティの種をいっぱい蒔いておけば、いずれもっと多くの花が咲くものです。そのために必要なのが、おもてなしの「心がまえ」です。たんなるテクニックを超えた、心がまえ。それがあれば、どんな仕事でもうまくいくはずです。


当たり前のおもてなしを超える、もうひとつ上のおもてなしをめざしてほしい。


たんにサービスを手がけるだけでなく、もう少しでもお客さんにしてあげられることはないかと考える。この「もう少しでも」の姿勢が、サプライズにつながるんだと思います。


目の前の人が何を喜ぶのかと考えるとき、大切なのは、「自分たちはここまでしかできない」といった思い込みを少し超えることなんです。


以前、諏訪中央病院で、末期の癌を抱えた患者さんがいました。彼女はレストランの経営者でした。それなのに半年間、癌との闘いで、大好きな料理をいっさいつくれない状態でした。彼女は僕に、「もう一回料理をつくりたい」といいました。そこで僕たち病院のスタッフは、彼女のために何ができるかを考えて、病院で厨房を用意し、彼女にフランス料理をつくっていただきました。彼女は本当に嬉しそうに、こういいました。「ありがとう」。普通に考えると、病院で料理ができるなどとは誰も思いつかないでしょう。でも、目の前の人がこうすると喜ぶのではと考えて、その期待に誠実に応えて差しあげる。そこで必要なのが想像力であって、またサプライズなんだと思います。


ホスピタリティ精神を身につけるのにまず必要なのが、他人が何に喜ぶのかを想像する力でしょう。その次に大切なのが、サプライズです。


僕は、仕事とは究極的にはすべて「社会への奉仕」だと思っています。お客さんに必要なサービスを提供して「あげる」のではなく、人びとの求めに沿って「させていただく」。そうした意識に立って、目の前の人に仕事を通じて何ができるかを考えていれば、必ずその仕事の成果にもつながるし、その後、さらにいい仕事が自分のほうに転がり込んでくるはずです。


「人のために」という意識に立って手がけた仕事は、ブーメランのように、巡り回って自分のところに帰ってくるものです。


ホスピタリティ精神は、すべての職業につながるはずです。ホテルマンでも、ラーメン屋さんでも、保険のセールスレディーでも、ホスピタリティの心があるかないかで、仕事の中身は大きく変わる。だからこそ、一人でも多くの働いている方に、ホスピタリティの大切さに気づいてほしい。


「ホスピタリティ」とは、ひと言でいえば、「心のこもったおもてなし」のことです。言い換えれば、相手の立場に立って考える習慣のこと。この「ホスピタリティ」の大切さに気づけば、プライベートもうまくいくし、なにより仕事の世界でも一番になれる。


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