鈴木義幸の名言 一覧

このエントリーをはてなブックマークに追加

鈴木義幸のプロフィール

鈴木義幸、すずき・よしゆき。日本のコンサルタント(専門はコーチング)。慶應義塾大学文学部卒業後、マッキンエリクソン博報堂に入社。その後渡米し、ミドルテネシー州立大学大学院臨床心理学専攻修士課程を修了。テネシー州の公的機関でセラピストを務めたのち帰国し、コーチ21の設立に参加し、数百社の管理職を対象にしたセミナー、コンサルティングを行う。その後、コーチ・エイを創設。主な著書に『神戸大学ビジネススクールで教えるコーチング・リーダーシップ』『エグゼクティブ・コーチング入門』『なぜ、だれも、私の言うことを聞かないのか?』『コーチングのプロが教えるプレゼンスマネジメント』など。

コーチングとは、相手の考え方や能力、知識を最大限に引き出し、短期間で成果を出せるようにサポートしていくコミュニケーションスキルを意味します。相手の自発的な行動を促しながら、目標達成に向けその道筋を共につくりあげていくのです。


コーチングは、企業変革を引き起こすきっかけになります。私自身クライアントと二人三脚で歩むうち、気がつけば業務の枠を遥かに超えるほどの情熱を注いでいることがあります。クールさだけでなく、熱さも必要です。コーチは、自分自身の生き方そのものが試される仕事なのです。


加速度的に変化し続ける社会を生き抜くためには、成長し続けなければなりません。明日でも明後日でも一年後でもなく、いまこの瞬間にこそ変化を起こさなければなりません。


人前で話すことに対して「嫌だ」「逃げ出したい」という不快感を抱いたときというのは、最も変化、成長に適した瞬間でもあります。「嫌だ」と感じた瞬間、「これは変われるチャンス、成長できるチャンス」ととらえてはどうでしょうか。変わることに対してコミットすると、ワクワクしたりスリルを感じたりするものです。


刻一刻と外界が変化していく時代にこそ、リーダーは自らが変化を起こす、つまり変化を「リードする」必要があります。


日本には創業数百年という長寿企業がありますが、そのいずれもが家訓や本業の軸はしっかり持ちながらも、細かい軌道修正を続けながら改善を行ってきました。成功した瞬間にも、「他に方法はなかったか」と自問自答する、この「一瞬たりとも美酒に酔わない」精神が長寿企業には感じられます。


人間が変化を遂げる動機のもとには、「何かを手に入れたい」とか、「何かを失いたくない」という強烈な欲求があります。別の表現をすれば「ポジティブ追求型」か「ネガティブ回避型」のどちらかですが、すべての動機の源泉は欲求にあります。この源泉を大切に扱うことが、将来的なビジョンを描くためには必要です。


我々は無意識のうちに、「これは自分に必要な情報」「これは必要ない情報」と分けて情報処理をしています。憧れやビジョンを意識すると、より確実でスピーディに有益な情報を手に入れることができるようになります。反対にビジョンがない人は、「落ちている小判に気づかない」状態なのです。


行動に向けた変化を起こすためには、「未来肯定形の質問」をすることが必要です。それは、「今日、部下たちに一体感を持たせるために何をしよう」「リーダーとして成長するために5分投資するとしたら、何をしようか」「絶対に失敗しない保証があるなら、何をしよう」といった未来に向けたポジティブな問いかけです。


行動に向けた変化を起こすための質問に、「もし、○○だったら…」という「マジック・クエスチョン(魔法の質問)」があります。この質問には、自分のことを他人事であるかのように距離を置いて考えることができるメリットがあります。大きな目標をビジョンとして設定したためにそれに圧倒されて、何から手を付けていいのかわからないような場合に、新たな視点から思考できるという点でこの質問は行動を起こすのに最適です。


不快感を抱く瞬間というのは、じつはグッと体温が上がる瞬間でもあります。リスクをとること、変化すること、それを繰り返していければ、自然と熱いものになっていきます。


自己質問を起こす際、人はともすると「過去否定形」の質問をしてしまう傾向があります。「なんで社長に認められないんだろう」「なんで給料がこれしかないんだろう」など、「過去否定形」の質問が多いと、いつまでも自問自答を繰り返すパターンになりがちです。このような問いを繰り返していると、次第に負のスパイラルに巻き込まれていきます。しかもそのことに、大抵の人は気づかないのです。


自分一人で変化を起こすのは難しいことです。コーチに就くことが理想ですが、自分自身への質問力を鍛えることでもかなりの効果が期待できます。日ごろ、自分自身に何を問いかけているかで人の行動は決まるといっていいでしょう。


欲求やビジョンを明確に持つことは、「長期的な変化」に向けた自分なりのシナリオを持つことです。


脳は自分が思っていることでも、一度外に出さないと自覚できません。人に話すことで初めて、「自分はこう思っていたのか」と整理されることがあります。夢も同じことです。口に出してはじめて「そんな願望を自分は抱いていたのか」と知って驚くことは少なくありません。


「願いはノートに書きだすか、人に話せ」とよくいわれますが、確かにこれには意味があります。人は自分に必要な情報を五感をフル回転させながら収集しています。ということは、憧れを自ら意識して生活しているかどうかで集まってくる情報にも差が出てくるということです。


人にとっても組織にとっても、「変わる」のは難しいことです。実績があればあるほど現在の変化を客観的にとらえることが難しくなります。また、これまでのやり方を否定し変更することは、自ら、あるいは自社のアイデンティティ喪失に直結すると錯覚してしまうのでしょう。我々コーチの役割は、そこを乗り越え、新たな境地を開くためのサポートともいえます。


いま好業績を続けている企業には、中長期計画を持たず、一週間単位で方針を決定していくようなところもあります。とくにいまのように刻々とビジネス環境が変化する時代には、たとえ小さなことでも、日々変化し続ける文化のある社会は強いように思います。グローバルで競争力を高めていくには、リーダーにも、組織全体にも「変化への柔軟な対応力」が求められています。


「我々はどこに行きたいのか」「どういう未来を望んでいるのか」など、自己質問を繰り返し、自らが変化に対応しながら皆を引っ張っていく力こそが、いまのリーダーに求められる重要な資質ではないでしょうか。


人名ランダムピックアップ


経営・ビジネス・投資・仕事・お金・経済的な分野で成功を収めた人たちの名言を収録しています。

ページの先頭へ