重松清の名言 一覧

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重松清のプロフィール

重松清、しげまつ・きよし。日本の小説家、ライター。岡山県出身。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業後、角川書店の編集者となる。その後、フリーライターとして独立し、ドラマ・映画の小説化、雑誌記者、ゴーストライター、ルポライターなどを担当。そのほか、作詞やゲームのシナリオなども執筆した。『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、『ビタミンF』で直木賞、『十字架』で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。

生きることは、忘れながら前に進んでいくことでもあると思っています。


本当にこれでよかったのかどうか考え出すとキリがなくなってしまう。だから、他の作品でも同じですが、『十字架』を書き終えたいまは、「まあ、とにかく出来上がったんだから」という満足感と「オレ、ホントにヘタクソだな」という自己嫌悪が半々です。でも、意外と自己嫌悪の部分が次の物語を書く力になっているのかもしれません。


書き手としての充実度についてはよくわからないけれど、変化はしています。やっぱり人って変わるんです。だからこそたくさん仕事をしているところもあるんです。いまのうちに書いておかないと自分が必ず変わっていくし、前の状態には絶対に戻れない。人は変わるし、忘れる。そして、忘れながら暮らしていく。でも忘れることは「忘れ去る」ことではなくて、いろいろなものが時間を経て変容していくことだと思う。その内容をどう受け入れて行くかなんですよね。


物語を書くことは、星空の星を結んでいくようなものだと思うんです。昔の人は空を見上げて、ああも結べる、こうも結べるという中で星座をつくってきたわけです。当然、結ばなかった星も無数にある。ひとつの物語を書くというのもそれと同じように、いつも無数の結び方の可能性の中から選んで星座をつくっているわけです。そこには「語られなかった物語」が必ず残ってしまう。ときどき、過去に書いた自分の小説に対して、ああではない書き方をしたらどうなっていただろうと思うこともあります。反省とか後悔とかではなくて、結ばなかった星のことを想像することで、作者としての傲慢さが減るんじゃないか、と。


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