辻野晃一郎の名言 一覧

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辻野晃一郎のプロフィール

辻野晃一郎、つじの・こういちろう。日本の経営者。グーグル日本法人社長。福岡県出身。慶應義塾大学工学部卒、慶應義塾大学大学院工学研究科修了後、ソニーに入社。その後、22年間同社に在籍し、VAIO、スゴ録、コクーンなどのソニーの主力製品開発に携わる。ソニー在籍中にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科修了。ソニー退職後、グーグル日本法人社長を務めたのち、独立しアレックスを創業。主な著書に『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』。

いま最も大切なのは志と行動力とスピード。


思考パターンを変えなければ現状は変えられない。


多くの人は、うまくいかないことがあると「なんで自分だけこんなについてないんだ」とネガティブ思考に陥りますが、そもそも人生なんて思うようにならないのが当たり前。もし、とんとん拍子に物事が運んだら、人間は必ず傲慢になって、自信過剰になってしまうでしょう。


弊社の社員にもよくいっていることがあります。電車がトンネルに入ると、真っ暗で不安になりますね。だからといって、電車がそこで止まってしまったら、永久にトンネルから抜け出すことはできません。その代わり、前進することを止めなければ、いつかは必ずトンネルを抜けることができます。


新しいものを得るには、古いものを手放さなければなりません。そうやって人生を変化させていった方が、ずっと同じ人生を生きるより楽しいと思います。


思いどおりにいかないときでも、課題を克服するための地道な努力を怠らないこと。そうやって一つずつ克服していけば、その成功体験が自信につながり、心を強くしていくことができるはずです。


変化の激しいいまの時代は、現状維持こそ大きなリスクです。また、現状を維持しようとするから、いろいろなしがらみに縛られて、かえって苦しくなるのではないでしょうか。


もっとも大切なことは、「自分の人生を生きる」ことだと思います。自分の生きたい人生を生きていれば、世間体や社会的体面といった表層的な価値には固執しなくなります。多少の嫌なことやつらいことがあっても、乗り越えていけます。


もし、自分の仕事を嫌だと感じているなら、それを好きな仕事に転換できるか考えてみるのも一考です。私の場合、社会人になってからこれまで、与えられた仕事は文句をいわずに一生懸命取り組むことで、不本意な仕事も楽しい仕事に変えてきました。


自分のやりたいことをやりながら、小さな成功体験を積み重ねていくことで、自信につながります。それが心を強くしてくれるはずです。


自分がやれることはやり尽くした。だから辞めても悔いはない。
【覚書き|22年勤務したソニーを去ったときを振り返っての発言】


チャレンジをせず守りに入ってしまうと、過去の資産を食いつぶしていくだけです。


とにかくビジネスについては、決めないでいるよりも決めたほうがいい。決断して動いたら結果が出て、間違っていればわかります。迷っているうちに時間がたつのが最悪と考えれば、思い切って判断できるでしょう。


いまは、本当にスピードがすべてを決める時代だと思います。常にネットで情報が得られる時代ですから、ちょっと油断をしている隙に、他社に先を越されることも多い。個人の仕事のスタイルと言う意味でも、会社のマネジメントでも、スピードは最も大事なことでしょう。


仕事が遅い人でも、努力をすればスピードをあげることは可能です。そのためには、とにかく何でも速くやることを心がけるといいでしょう。


仕事はその場でリアクションすることを心がけて、ペンディング(未決、保留)を減らしていく。それを意識的に続けていけば、次第に行動のスピードが上がっていくはずです。たとえば、メールを読んだ後返信を後回しにする習慣はすぐやめる。読み終えた瞬間に返信する。スケジュールにしても、決定したらすぐにグーグルカレンダーに入力するなり、手帳に書くなりするのです。


私も情報が多すぎて判断に迷うことはよくあります。でも、新しい情報に出会うたびに振り回されていたら判断ができませんから、自分なりの判断の軸を持つことが大事です。


グーグルでは、そもそも仕事が遅い人は採用しません。ロー・パフォーマーが一人いると、チーム全体が引きずられてしまうからです。だから、採用にあたっては、仕事の速さをかなり神経質に見ています。


イノベーションは急にひらめくものではなく、コミュニケーションの中から湧いてくるものです。そのため、コミュニケーションの活性化に力を入れています。


インターネットの世界では比較的低コストで新しいサービスを作っていけますが、思いついたらすぐに始めないと、他の誰かが始めてしまいます。「やるリスク」より「やらないリスク」の方が大きいのです。


現在のように変化の激しい時代は、絶対に守りに入ってはいけません。常にチャレンジする強いエネルギーを持つことが大切です。守りに入った瞬間、すぐ淘汰されてしまうからです。


「Aクラスの人は、Aクラスの人と仕事をしたがる。Bクラスの人は、Cクラスの人と仕事をしたがる」。シリコンバレーでは昔からこう言われていました。グーグルでも「自分より優れた人を採用しなさい」と常に言われています。ただし、どんなに才能があってもコミュニケーションが下手だったり、あまりに偏屈で人の言うことを聞かないような人は採用されません。


時代のうねりを嗅ぎ分けるのに、どんな仕事でも重要なのは「現場」です。いつの時代でもアンテナを張るうえで現場は重要なところです。現在のような変化の激しい環境ではますます重要性が高まっています。


人材を採用するために、これ以上真剣な会社は世の中にあるのだろうかと思うくらい、グーグルは全力で採用に取り組んでいます。


オンライン時代には、仕事とプライベートの時間を分けることにそれほど意味はありません。帰宅してもオンラインにつなげば仕事はできます。逆に成果さえ出せば、会社でレクリエーションして構いません。だからオフィスには遊び道具がいっぱい置いてあります。重要なのは24時間という自分の持ち時間をどうデザインするかです。


グーグルでは会社全体がインターネットやクラウドコンピューティングの将来について揺るぎない確信を持っています。そこにはまったく迷いがないから、会社はそこにどんどんお金を投資し、エンジニアは自分の才能を惜しげもなく投入していくのです。


グーグルで働いている人たちの表情は明るいとよく言われます。それはみんなが仕事を楽しんでいるからです。「新しい時代を創っている世界」で仕事をしているとみんな思っているので、自ずと仕事が楽しくなるのです。そして、グーグルはみんなが楽しく仕事ができる職場環境をつくることに腐心しています。


自分の主張が様々な理由で必ずしも正しくない状況になったとき、それをきちんと認めて修正するプロセスをとれるかどうか。それができない人はリーダーの素養に欠けています。


リーダーになる人はビジョンを持ち、ブレないことが大事です。いつもブレていたら人はついてきません。そして同時に臨機応変でなければいけません。ブレないということは、頑迷とは違うのです。


コミュニケーションはどんなに取っても取りすぎることはありません。たとえば、マネジャーは週に一回は部下と一対一で話すことが義務付けられています。上司が部下を放っておくことはまずありません。業績評価も必ず本人と面談して伝えます。


経営者から見て頼れる幹部、あるいは部下から見て頼れるリーダーの条件にはいろいろな要素がありますが、嘘をつかない、悪いことをしないといった基本的な要素がまず必要になります。グーグルの中には「Don’t be evil.(邪悪になるな)」という言葉があります。悪事を働かなくてもお金は稼げるということです。


日本はもともと鎖国していた国です。だからガラパゴス化しやすいのは当然ですが、小さな世界の中だけで繁栄をエンジョイすることはもはやできません。いままで以上に、グローバルな視点を意識することが大切です。


しっかりアンテナを張り、時代のうねりが向かう方向を嗅ぎ分け、メガトレンドの上に自分のチャレンジを設定しなければいけません。せっかく才能とエネルギーに恵まれていても、鼻が利かず方向を間違えてしまうと、持てる能力を活かせなくなってしまいます。


工場でつくった製品を流通させていく世界では、やるリスクの方が大きいです。大型設備投資をして失敗したら、取り返しがつかないこともあります。しかし、ウェブの世界では逆です。まずやってみて、ユーザーが支持してくれればそれでよし。駄目ならすぐに撤退すればいいのです。大事なのはスピードです。


たとえばクラウドサービスを使えば、会議の議事録をリアルタイムで作成し、その場で全社員に公開することができます。ところが課長、部長、担当役員と順番にハンコをもらわないと議事録公開が認められないような会社では、それができません。スピードは失われ、クラウド環境を使っている意味がありません。


クラウドコンピューティングが実現しつつあるいま、一番重要なキーワードは「カジュアル」だと私は考えています。カジュアルとは「フランクで、フットワークが軽く、どんな意見でも受け入れつつ、誰に対しても正々堂々と自分の意見を主張すること」を指します。フラットで階層のない組織もその範疇でしょう。


81歳になった俳優のクリント・イーストウッドが、あるときテレビでこう言っていました。「年を取るということは、よりよい人間になることだ」と。そのために必要なのが日々進化し続けることです。夢を叶えるために学び続けることです。


私はグーグルを辞めたあと、会社を立ち上げました。この会社を世界的にも有名な企業にするのが夢です。なにせスタートアップなので、何か問題が起きれば自分たちで解決するしかありません。日々頭と体でスピーディに学んでいかないと組織がつぶれてしまうという危機感があります。


何かを一心に勉強すると夢や希望が叶うと思っている人が多いですが、大間違いです。叶えたい夢があってその実現に向かって進んでいくと、勉強せざるを得なくなります。その順番を間違えてはいけません。


40代にもなると腰が重くなりがちですが、人に聞いたり、本や雑誌を通じて情報収集したりするだけではなく、ときには体当たりで知識を吸収することです。


VAIOのデスクトップパソコンの事業責任者になったとき、営業の現場を理解するために、日本全国にあった12か所の営業拠点を訪問しました。すべて回るのには一年半かかりましたが、夜の宴会なども通じて、土地ごとの営業担当者や量販店のバイヤーとも顔見知りになることができ、国内営業のポイントがよく理解できました。


ソニー在籍中、VAIOのデスクトップパソコンの事業責任者になったとき、工場にお願いして製造ラインに丸一日入れてもらいました。本社の事業部長が工場でパソコンを組み立てるというのは前代未聞で、工場側も肝をつぶしていましたが、工員の方々に教えてもらいながら製造のイロハを理解できました。


私はソニーに計22年間在籍していたので、社会人人生の大半を過ごしたことになります。しかし、収益が安定した事業を守るといった立場にいたことがありません。不採算事業の立て直しや、新規事業の立ち上げなどにいつも駆り出され、常時戦場という意識でした。


自分より若い人から刺激を受けるのも、スピード感を失わないためには大事かもしれません。


インターネットの時代のいいところは、仮に間違っても、すぐに修正が利くことです。昔は工場にラインをつくって売れない製品を大量生産してしまったら大変なことになりました。いまは、たとえばウェブサービスなどをとりあえずつくってみて、問題があったらすぐに修正することができる。インターネットビジネスでなくても、顧客からのフィードバックを得られるスピードが上がっていますから、方向転換が容易になっています。つまり、昔とは決断の重みが違うのです。どんどん決断して、どんどん動いて、フィードバックを読み取って、また判断すればいいのです。


新しいことをやるのにはリスクがあります。でも、やらないリスク、機会損失が本当は一番痛いんです。これは決して現代だけの話ではなくて、リスクをとってチャレンジすることは、世の中を発展させるうえで最も大切なことです。ソニーだって、かつてはモルモットと言われたくらい、他社がやらないリスキーな商品開発をしていました。その姿勢が人々を魅了したのです。


私はいままで生き残るために必死でやってきただけです。でも、常に新しいところに行きたいという思いはありました。いまいる場所の居心地がよくなると、もうここにいてはいけないと感じてしまうんです。しかも、目の前に選択肢があると必ず大変な方を選んでしまう。損な性格だと、我ながら思います(笑)。


ビジネスマンのスピードは、決して年齢とともに落ちるわけではないと思います。歳とともに経験も増え、助言してくれる人も増えるわけですから、判断のスピードはむしろ上がるはずです。


私がグーグルで一緒に仕事をした人たちも、普通の数倍の早口で話していました。話す、食事をする、本を読む、歩くといった日常の行動が速い人は、大体仕事のスピードも速いと思います。私もせっかちな性格ではありますね。


タスクリストにタスクをためるばかりで全然消化しない人が意外と多い。リストアップして安心してしまい、先送りになるのでは無意味です。リストにあるタスクは今日の課題と考えて、どんどん消化していくように意識しなければいけません。


分け隔てのないフラットなコミュニケーションは、簡単なようで難しい。この点、ソニーはたとえ新入社員とトップでも、お互いを「さん」付けで呼ぶという不文律がありました。一見何でもないことですが、呼び捨てとか「君」や役職名を付けると上下関係が生じる。逆に「さん」付けによって目上・目下を問わず、自然とお互いを尊重しつつフラットなコミュニケーションを取ることが容易になります。ひいてはそれが、イノベーションを生みやすいコミュニケーションスタイルとなっていたのではないでしょう。


対面、手紙、電話、メールやチャットなど、それぞれの長所短所や使い方を把握することが大事です。例えば、対面はやり取りできる情報量が格段に多い半面、時間と距離に制約がある。バーチャルな手段は便利だがニュアンスが伝わりにくかったりする。これらを場面、場面で上手く使い分けてコミュニケーション能力を高めていくことが、大切なテーマだと思います。


事業や会社の方針転換、秘策を打つためのアイデア出しなど、より本音の話し合いが必要な際は、合宿のような手段も有効だと思っています。先日も北鎌倉の古民家で日帰りの合宿を行いました。ソニー時代にも、葉山のショールームのフロアを借りて幹部合宿をやったり、同じ場所をグーグルでも使わせてもらいました。そもそも、「裸の付き合い」や「同じ釜の飯を食う」ことの大事さを、昔から日本人は知っていたんです。


私もグーグル・ジャパン社長就任後、「One on One」と称して約300人いた社員全員と数カ月かけて面接を行いました。1人15~20分程度ですが、これで名前と顔を覚え、何をやっていてどんなことを考えているかが少しはわかります。いまの会社でも、定例ミーティングで社員どうし直接コミュニケーションを取るよう心がけていますし、必要に応じて一対一でも話し合います。


対面のコミュニケーションの大切さは古今東西を問いませんし、その手段も様々。グーグルでは部下との週一回の面接が義務付けられていましたし、米本社では毎週金曜夕方、経営陣がビールとスナックを用意した食堂で社員たちと直按対話します。


確かに時代は変わりました。ネットが進化し、メールもチャットもある。最近はLINEなども加わり、様々な手段でコミュニケーションを取れます。いま、一番大事なキーワードはクラウドのリアルタイム性。ここでクリックしたら瞬時に地球の反対側で反応するような、物事がすべてリアルタイムで動く時代です。しかし、コミュニケーションの手段をバーチャルなものに頼りすぎると、必ずひずみが生じます。同じ職場の者どうし、直接話し合えば5分で片付くような内容なのに、CCを付けたメールで延々公開討論しているようなのもその一例だし、隣席の同僚ともメールでしか会話しない、などとなれば問題でしょう。要は使い方の問題です。


直接の対話なら、ひと声発するだけで情報を共有できますし、困っていることや抱えた課題を雑談ひとつで解決してしまうこともあります。


僕はシーンとしている職場は嫌いです。オフィスがあんまり静かだと、意識的に「なんでみんなもっと話さないの?」と文句を言います。職場で皆が仕事に集中してサイレントな状態であるならわかりますが、それも何日も続くのは異常です。


人が生まれてきたのは、他人とコミュニケーションを取るためだと言っていいかもしれません。そこから学びを得たり、イノベーションが起こったり、あるいは騙されたり。そのコミュニケーションの基本はあくまで対面。相手の匂いや息遣いを感じながら会話することです。対面で話すというのは、人が生きるうえで最も大切なことの一つです。


よいストレスとは、新しいことに挑戦したり、困難な仕事を成し遂げようとするときのストレスです。不安やプレッシャーを感じることはあっても、何かを生み出したり、前進するためには必要なストレスです。これを乗り越えることで、人は成長していきます。


たとえばイチロー選手がスランプに陥ったとき、愚痴をいったり嘆いたりするでしょうか。おそらくしないでしょう。トレーナーや栄養士と相談して身体を整え直し、課題を克服するために黙々とバットを振るのではないでしょうか。そしていつかスランプを脱して、また活躍する。それこそがプロフェッショナリズムだと思います。


まさか自分がソニーを辞めるとは想像もしていませんでした。しかし、いま思えば、ソニーを辞めなければグーグルと出うことはなかったし、グーグルを辞めなかったらいまの会社を創業することもなかったでしょう。


もし、自分のやる気を奪う悪いストレスを受けていると感じたら、部署異動を願い出たり、職場を変えるなどして、一刻も早くそこから抜け出すのが賢明です。無理にその場所に留まって、頑張る必要はありません。一方で、自分を成長させるよいストレスのなかにいると感じたら、逃げずに前向きに取り組むべきだと思います。まずはこれらのストレスの種類を見極め、ストレスと正しく向き合うことが大切でしょうね。


うまくいかないときには、私たちに課題を与えてくれているのだと思うことにしています。そう考えれば、目の前の困難も前向きにとらえられるようになりませんか?


私はどんなにつらくて困難な出来事も、偶然ではなく、必ず理由があって起こるのだと考えています。それを自分がどう乗り越えるのか試されているのだと。もっと自分を成長させるために、あるいはもっと大きな仕事に取り組めるようになるための、乗り越えるべき課題だと考えるのです。


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