谷田千里の名言 一覧

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谷田千里のプロフィール

谷田千里、たにだ・せんり。日本の経営者。健康総合企業「タニタ」社長。大阪出身。調理師専門学校卒業、佐賀大学理工学部卒業。アミューズメント施設企画・運営会社や船井総合研究所などを経てタニタに入社。タニタアメリカ取締役、本社取締役などを経て社長に就任。「タニタ食堂」、企業向け医療費削減プログラム「タニタ健康プログラム」など新しい事業を開始し、タニタを体脂肪計メーカーから総合健康企業へと進化させた。

創業90年の老舗企業ではありますが、当社の歴史は変革の連続でした。


変化することを固定したい。


たとえ自分たちで開発した商品であっても自分で使わないと分からないこともあるじゃないですか。自分たちでも使ってみて感想を出して、商品を改善したり、より良い商品やサービスを作り出したりしていくという方法は非常に有効だし、これからも同じようにやっていきたいです。


おかげさまで、メーカーというより健康総合企業のイメージが定着してきました。でもこれら(「タニタ食堂」や関連書籍など)の売上自体は大したことはなく、全体の1割未満。相変わらず体重計、体脂肪計などの機器販売が9割を占めています。ですがより多くの方にタニタを知ってもらうという点で、飲食分野に進出したことは大変大きかった。


他社との共同開発で私が期待しているのは、フィーではなく認知度です。タニタという会社を知っているお客様の割合を高めることが肝だと思っています。


異業種との共同開発プロジェクトはこれからも増えていくと思います。ただ信義の違反はしたくないので、1業種1社に絞っています。それに、私としてはロイヤルティーで大きな収益を上げようとは考えていません。そのつもりなら部門を興しています。


サービス業に進出すると宣言したとき、社員からは反対というか、「何?」という感じでしたね。でも、この会社の歴史を振り返れば一目瞭然なのですが、タニタという会社は業態転換で生き残ってきた会社なんですよ。これまでの流れから言えば、もしかしたら20年後にはレストランが本業になっているかもしれない。そんな会社なんです。


私が社長になった当時、体脂肪計の成功体験から抜け出せていませんでした。停滞というか凝り固まってしまっていたね。いろいろ手を替え品を替えて、同じ商品を売るだけ。社員にタニタとは何かと聞いても判を押したように「体脂肪計メーカー」と答える。これはダメだなと感じました。強烈に凝り固まった成功体験を組織から取り除くにはショック療法しかありません。それには、唐突に「サービス業をやっちゃうよ」と言い出すのが一番いいと思った。そこまでやれば社員も発想を変えてもらえるんじゃないかと思ったんです。


私が先代からバトンタッチした当時、社内は、事業規模が年々縮小する中で、大変重い空気に包まれていました。売上高は、体脂肪計がヒットしたピーク時の半分ほどしかなく、まるで間もなく沈む船という状態。何とか社員の気持ちを上向きに持っていきたいと、「タニタ食堂」事業に乗り出しました。計測器以外の事業に打って出ることで、社員に「会社はそれだけ厳しいのか」という危機感を持ってもらいたいという思いもありました。


組織の壁をなくそうと思って頑張っています。食堂の横に酒場「ICOU(イコウ)」を作りました。100万円かけて改装した社員の酒飲み場です。社員同士の意思疎通が減ってしまうと、仕事を進めていく中で「自分の仕事はここまでなので、あとは知らない」となっていく。逆にお互いを知れば知るほど、仕事もスムーズに進むのではと思います。細かいルールはいろいろありますが、缶ビールが1日2本まで無料です。仕事が終わってすぐに集まっていますね。


最近新たに投入したのが電子尿糖計です。自分で尿を取って測ります。人間ドックだと血液で測りますが、血液を自分で取るのは大変です。これなら手軽に測定ができます。尿糖計によって、糖尿病でもなく健康でもない境界線上の方に気づきを促したい。健康診断前は良い数値を出したくて、節制してしまいがちです。検査前修業期間なんて言われていますよね。健康診断で1年に1回ではなく、体重を量るように毎日確認していただければ、より正確かつ迅速に自分の体の異変に気づくようになります。


我々の仕組みはまさに健康の見える化です。見えることによって、みんなが健康に気をつけるようになります。企業は社員に機器を渡して測ってもらうだけ。そんな手軽なところもご評価いただいています。うちのシステムを使わずに同じことをやろうとすると、大変な手間がかかってしまいますから現実的ではありません。
【覚書き|タニタの企業向け医療費削減プログラムの強みについて語った言葉】


経営者の醍醐味を挙げるとしたら、会社が社会的に評価されること。


本当に重要な情報、すなわち商品開発や市場戦略のアイデアは手帳には残さない。万が一それが漏洩したら、取り返しがつきませんから。


東日本大震災後、本社社屋を耐震補強し終え、社員食堂の横に酒も飲めるコーナーを設置しました。組織の風通しをよくする目的で、缶ビールが1日2本まで無料。役員や部長には出張の際に地方の地酒などを差し入れるように頼んでいます。それまでの福利厚生のやり方を見直したわけで、「会社は常に変わっていくもの」とのメッセージを社員に送ったつもりです。


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