西内啓の名言 一覧

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西内啓のプロフィール

西内啓、にしうち・ひろむ。日本の統計家。兵庫県出身。東京大学医学部健康科学看護学科卒業後、東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション分野助教授、大学病院医療情報ネットワーク研究センター副センター長、ダナファーバー/ハーバードがん研究センター客員研究員などを務めた。主な著書に『統計学が最強の学問である』『東大の先生が実践する 確率思考のコツ』『東大の先生が実践する ロジカル記憶術』『コトラーが教えてくれたこと 女子大生バンドが実践したマーケティング』など。

万人にとってベストな記憶術など存在しません。合わない記憶法のせいで効率が上がらず、「なんて自分は頭が悪いんだ」と思い込んでいる人も結構いると思います。音声型、映像型、文字型など、自分のタイプを認識して、それに合った記憶法を選ぶべきです。誰かに勧められた方法は、その人に合ったやり方なので、自分向きとは限りません。


新しいことを学ぶとき、「要するに、あの法則と同じだな」と気づけば話が早いのです。知識の蓄積を活用できるかどうかで差が出るんです。年齢とともに、ハードウェア的な記憶機能は低下しますが、似ているものを意識するといった記憶のコツをつかんでいれば、まだ伸び代があるんです。


中学高校時代に英単語を覚えたときは、繰り返し書き取って、力技でスペルを暗記していました。日本の学校教育ではそういう教え方が主流ですが、文節に分けて規則性を見つけることで、圧倒的に覚えやすくなるはずです。


暗証番号のような数字は、すべての桁を覚えなければ意味がありません。しかし、会社の売上高などの量的な数字なら、「およそ213億円」といった大雑把な数字でことら足りるのではないでしょうか。そもそも、量的な数字は何かと比較するためのものです。目的に合わせて、競合A社の3倍、もしくは前年比2倍といったように、比較に必要な形で記憶すれば十分だと思います。


記憶にせよ勉強にせよ、「なぜ自分がそれをやるのか」という目的、つまりゴールを明確にする必要があります。それが大前提であって「何となく、やらなきゃ」という漠然とした焦りからスタートすると、せっかくの努力も報われないと思います。


必要に応じてインターネットなどで調べられるものなら、調べ方や資料の所在だけ覚えておく。自分で記憶したほうがラクなものは記憶する。そうやって整理することで、絶対に覚えなければならないものを絞り込むのです。要するに限られたリソースをどうマネジメントするか。結局のところ記憶術とは、戦略論、問題解決法といっていいのではないでしょうか。


統計分析は単なる現状把握ではなく、「次にどのような行動を取ればいいのか」というアイデアにつながるかが重要なのです。


最近「ビッグデータ」という言葉をよく聞きます。ですが、データは多ければいいわけではなく、正しい判断に必要なだけで十分というのが私の考え方です。膨大な量のデータをそのまま解析してどれだけの価値が生まれるのか、冷静に考える必要があります。それに、大規模デ-夕を処理するにはそれなりの投資が必要です。データ分析会社の主張を鵜呑みにせず、投資に見合う価値があるかを考えるべきです。


これまでみなさんが習ってきた統計学は、無味乾燥で退屈なものだったかもしれません。それは「なぜ、統計学を学ぶのか」「統計学は何の役に立つのか」が明確ではなかったからだと思います。私が「統計学」の本を出そうと思ったのはまさに、その意義を知ってもらいたかったから。実際、統計学の活用はあらゆる最先端分野に広がっています。新薬開発や疫学調査などはもちろん、マーケティングや教育、あるいは「アフリカの貧困をどうやってなくすか」といった研究まで、統計学が幅広く役に立っています。現代のありとあらゆる難しい問題を解くカギは、統計学にあるのです。


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