藤野道格の名言 一覧

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藤野道格のプロフィール

藤野道格、ふじの・みちまさ。日本の経営者。ホンダ・エアクラフト・カンパニー社長。東京大学工学部航空学科卒業後、日本の航空機産業に魅力を感じられずクルマの技術者になろうと決意し本田技研工業に入社。ホンダジェットの開発のためホンダ基礎技術研究センターに配属される。10年開発に携わり、プロジェクトリーダーを任され発売にこぎつける。米国ノースカロライナ州に設立されたホンダジェット販売会社ホンダエアクラフトカンパニーの初代社長に選ばれた。

既存機のようにエンジンを後ろに配置しても3%とか5%の改善はできたと思います。しかし、その程度の改善なら、他社もやってきます。ホンダがやる以上、いままでにない新しい価値を生み出さないと意味がありません。「スピードが速い」とか、「高い高度で飛べる」だけではなく、飛躍的にビジネスジェットを進歩させたいと考えたんです。


最初は誰もが「前例がない」「聞いたことがない」と懐疑的でした。我々の試験を見ていた米国ボーイングの技術者たちも「ホンダは何をバカなことをやっているんだ」と話していたくらいです。それでも、シミュレーションを繰り返し、最終的に最適配置を見つけることができました。
【覚書き|ホンダジェット開発時を振り返っての発言。航空機はエンジンを機体後部につけるのが当たり前だったところを、機体中央に配置することによって高速飛行時の巡航効率を高め、機内スペースを広くすることに成功した】


航空機の研究を始めて以来、独自の開発ができたのは、ゼロから自分たちで取り組んだことが大きかったと思います。多くの人から「中途採用で経験者を入れたらどうか」「他社の技術を採用したらどうか」と言われました。でも自分たちでやらないと、どこが技術の肝になるのかが体感的に理解できません。


このクラスのビジネスジェットには仕切りがカーテンだけの緊急用トイレしかなく、それが普通とされてきました。しかし、それでは女性が敬遠します。ビジネスジェットは奥さんが購入に影響を及ぼしますから、きちんとしたトイレも重要です。ホンダジェットではドアで仕切るトイレを設置しています。それも、機内を広く取れたから可能になりました。


ホンダジェットは美しさにもこだわり、機体チェックもホンダ流にしました。業界の常識では3フィート(約91cm)離れて外観に傷がないかを調べるのですが、それを3インチ(約7.6cm)にしました。コンセプトは「車のボンネットのように綺麗に反射する機体」です。


会社の雰囲気は、売るとは言ったけれど、それは難しいことがわかったから、とにかく研究実験をするのだという感じになっていきました。しかし僕は、自分が作ったものが誰かの役に立つからこそエンジニアになりたかったわけで、研究実験だけでは満足出来ないと思いました。自分の仕事が、誰の役にもたたないというのは嫌でした。だから、このとき、飛行機をやるのだったら、売るところまで持っていきたいとはっきり思いました。
【覚書き|ホンダジェットのプロジェクトがとん挫しそうになったときを振り返っての発言】


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