藤重貞慶の名言 一覧

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藤重貞慶のプロフィール

藤重貞慶、ふじしげ・さだよし。日本の経営者。ライオンの社長。埼玉県生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、ライオン油脂(現:ライオン)に入社。主にマーケティング商品企画で頭角を現した。子会社の管理部門への出向、本社イノベーションルーム室長、国際事業本部長、常務、家庭品営業本部長、専務などを経て社長、CEO。

同じ価値観を共有することは、企業活動にとって重要なことです。近年、和歌山県のウミガメ産卵地でアライグマによる食害が問題になっています。それを聞いた当社の大阪工場有志が防護柵の制作をお手伝いしているのですが、うれしいことに、運送会社やビルメンテナンス会社の方など、社外の方々も参加してくださっています。ボランティア活動なので仕事とは直接関係ありませんが、このように社会にお役にたつという共通の目的を持っていると、チームワークが良くなって、仕事をする上でも生産性が非常に向上します。


心の豊かさを一言でいうと「量より質」です。たとえば日本人男性の平均寿命は2009年時点で79歳ですが、WHOが2004年に発表した日本人男性の健康寿命(自律的な生活が送れる年齢)は約72歳と、7年も開きがあります。女性も同様な傾向にあり、人生の晩年に何年間も人間の尊厳を傷つけられるような生き方をせざるを得ません。これが、果たして本当に幸せなことなのでしょうか。


21世紀になって幸せの方程式が変化しつつあります。20世紀はモノの豊かさが幸せを左右する時代でした。モノが充足するにつれて買いたいモノがなくなり、余ったお金が金融を肥大化させてリーマンショックを引き起こしました。もはや多くの人が、モノやお金ではなく「心の豊かさ」が大事であると気づき始めています。


自然と仲良くしてエネルギーや食糧などの恵みを受けつつ、新しいコンセプト、新しい技術で、人間本来の生き方を模索していく。それが21世紀の幸せの方程式で求められる心の豊かさ、そして社会の発展につながるものだと思います。


不将不逆應而不蔵(おくらず、むかえず、応じて、しかしておさめず)。経営者として迷うことはよくあるのですが、そんなとき、いつもこの言葉を噛みしめています。この言葉は、中国の古典、荘子の内篇にあり、「道をわきまえる人は、去るものは去るにまかせ、ものごとの去来に応じて心に留めるようなことをしない。その心が虚であるから、どんな変化にも対応することができて、我が身を損なうことがない」という意味です。平たく言えば、過去や未来に執着しすぎるなと説いているのです。


華人たちは、一度失敗しても、自分さえしっかりしていれば、またチャンスをつかむことができるのだと。そして、いつかナンバーワンになるのだという気持ちを忘れません。何千年も、世界を舞台にビジネスを手掛けてきた華人たちは、過去や未来に必要以上にこだわらず、そのときにベストと思われる方法を瞬時に判断し、倒れても立ち上がれるだけの知恵を持っているのです。


日用品の市場は二極化しています。汎用的な商品は値引きを迫られているのですが、付加価値や新しい機能を提案し、それが受け入れられれば高価格の商品でも購入されています。昨年発売した音波アシスト歯ブラシは1800円程度と、一般の歯ブラシからすれば相当高価ですが、販売は好調です。


経営環境は昨年より厳しいでしょう。ただ、今回の不況は、単に景気循環のなかで起きているのではなく、大きな構造変化を迎えていると考えています。私は『幸せの方程式』が変わったと表現しています。20世紀までと違い、消費者は物よりも心や質を求めています。そのために新しい価値である健康、快適、環境がキーワードになり、これに答えるストーリー性のある商品の開発が不可欠になるでしょう。


人生というものは、結局、予想がつかない。だからこそ、人は未来に迷い、意味がないとわかっていても、過去に拘泥してしまうのでしょう。この言葉は、心を原点に戻してくれるのです。
【覚書き|座右の銘「不将不逆應而不蔵(おくらず、むかえず、応じて、しかしておさめず)」について語った言葉】


1997年、アジア通貨危機が起こったとき、東南アジア各地で華人に対する暴動が多発しました。彼らは、そうした困難な境遇の中で、我々と一緒にインドネシアで新しい工場を立ち上げたのです。そしてこの工場は、今日の我が社のアジアビジネスの成長をもたらしてくれました。華人たちは万が一のことがあっても、またゼロからスタートすればよいという強さを持っています。


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