藤井聡の名言 一覧

このエントリーをはてなブックマークに追加

藤井聡のプロフィール

藤井聡、ふじい・さとし。日本の工学者。京都大学大学院工学研究科教授。奈良県出身。京都大学卒業後、東京工業大学教授などを経て京都大学大学院工学研究科教授。専門は国土計画論、土木計画学、都市計画、公共政策のための心理学。土木工学だけでなく、心理学、教育学、哲学などの学会に参加し、部門横断型の研究を行っている。

損得勘定一本で来た利己主義者の方は、変化に対して脆弱です。短期的には効率よく成果を上げますが、短期局所的な最適解ばかりを求めて無駄をカットしすぎた人間関係や会社は、条件がちょっと変わっただけで暗転します。


悪い人はどこへ行っても、いい人々の輪に加われないので、損の坂道を下り続けることになるのです。そのとき利己主義者は「自分は上手く立ち回っているつもりなのに、運がない、不幸だ。」と感じることになるのです。


アメリカの西部開拓史でも、ならず者が甘い汁を吸い続けた町は最後は吸うべき汁も底をつき、遂には町自体がゴーストタウンと化してしまいます。


利己的と利他的とはまったく別次元に位置する対立概念ではなく、地続きの連続的なものです。程度の違いにすぎません。一見、気が利くタイプなのに評価の上がらない人は、自分の心の幅、つまり潜在的な配慮範囲が少し狭く、利他性が低いことに原因が潜んでいるのかもしれないのです。


進化心理学の考え方によると、イヌは嗅覚を高度に発達させることで生き残ってきました。コウモリは超音波を聴き分ける能力を身に付けたものが淘汰を免れました。同様に、社会的な存在である人間の場合は「悪者を見破る能力」を、進化の過程で異常に発達させてきたのです。


様々な人間がうごめく社会の中で、見破り能力を発達させられなかった人は誰かに騙され、生き延びることができませんでした。今日生きている私たちはみな、騙されない能力を発達させることに成功した人々の子孫であり、悪者を瞬時に検知する遺伝子を受け継いでいるのです。


自分の損得ばかりに焦点が合っている利己主義者は、お互い様で成り立っている人間社会で、最終的には嫌な奴として人々から村八分にされます。そのため、よいパートナーに恵まれて力が倍加したり、窮地を支援者の助けで脱したりという幸運にも恵まれづらく、互恵が不能になるので、結局は正直者より損をします。


自分の損得ばかりを考えて行動する利己主義者は、正直者を出し抜いて一時的には得をします。しかし、長い目で見れば必ず損をする運命にあります。


もしもあなたが、自分ではそんなに悪い人間ではないつもりなのに損をすることが多かったり、頑張っているのに不運続きだと感じているとしたら、一度、自分は心の奥底で本当は何に焦点を当てているか、文字通り胸に手を当てて考えてみる必要があります。人を貶めるほどのことはしていなかったとしても、自分一人の不安感や近い将来のことばかり気にしがちではなかったでしょうか?


人名ランダムピックアップ


経営・ビジネス・投資・仕事・お金・経済的な分野で成功を収めた人たちの名言を収録しています。

ページの先頭へ