菊池武夫(タケオキクチ)の名言 一覧

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菊池武夫(タケオキクチ)のプロフィール

菊池武夫、きくち・たけお。日本のファッションデザイナー。ファッションブランド「タケオキクチ」の創設者。東京都出身。文化学院美術科、原のぶ子デザインアカデミーで学んだのち、カタログ、舞台衣装などのコスチュームデザイナーとして活躍。レディースウェアの株式会社ビギ、メンズウェアのメンズビギ設立に携わったのち、ワールドへ移籍。タケオキクチをはじめ複数のブランドを立ち上げた。

タケオキクチはおかげさまで28年間も愛され続け、デザインや店舗のイメージも定着しています。ですがその半面、刺激が薄れたのも事実です。ブランドの根幹を守りながら、新たな挑戦をしなくてはならない。常に驚きを与えられなければ、ブランドは陳腐化します。


日本は今、大きな岐路に立たされています。老舗ブランドを育てられるか、長寿企業として生き残れるか。ともに必要なことは、核となる強みを見直し、同時に革新することでしょう。


ファッションデザイナーという職を選び、約50年が経ちました。タケオキクチというブランドももうすぐ30周年を迎えます。長くファッション業界に身を置いた後、一時はタケオキクチから離れました。ですが私がすべきことはまだ残っていると感じ、今年5月に再び、クリエーティブディレクターに復帰しました。なすべき仕事は何か。創始者として、タケオキクチブランドをリセットし、再出発をすることです。


アーカイブを守り、質を向上させる作業を疎かにすると、自分たちの強みを見失ってしまう。


ソニーをはじめとする日本の電機メーカーは、かつて世界各国で憧れの対象でした。誰もが羨望のまなざしを送っていた。ですが、いまや日本の電機メーカーに往年の姿はありません。韓国や中国、台湾のメーカーに置き換わってしまった。日本勢の凋落の根底にあるのは培った強みを忘れ去ってしまったことだと思います。もちろん、全く新しいブランドや製品を生み出す喜びは分かります。いままで世にないものを創造する作業は、作り手にとっても意欲がわく。一方、ブランドを守り続ける作業に派手さはありません。しかし、企業やブランドの核となる強みや技術を守りながら、進化すべきところは磨きをかける。これが企業やブランドの長寿化につながるのです。


欧米の高級ブランドはこれまで、リニューアルを繰り返して蘇ってきました。経営者やデザイナーは時代によって変わりますが、ブランドの根幹は揺るぎません。例えば最近では、グッチがデザインを刷新して復活しました。彼らがいま、消費者に伝えるメッセージは「ヘリテージ」。遺産や伝統です。自分たちのブランドの根幹が何で、どんな歴史を歩んできたのか。それを改めて打ち出しています。


日本では戦後30年以上続くファッションブランドは極めて少ない。紳士服に限れば、約30年も続いているのはタケオキクチぐらいではないでしょうか。私と同じ頃に始まったメンズブランドの多くが、その後、姿を消しました。日本では企業も消費者も、ブランドを育てる努力をしてこなかったからでしょう。


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