荒木壽一の名言 一覧

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荒木壽一のプロフィール

荒木壽一、あらき・としひろ。試作モデル製作メーカー大手の株式会社アークの創業者。大阪府生まれ。高校卒業後、父の経営していた家具製造会社の荒木製作所入社。実務経験を積んだのち、アークの前身であるデザインモデルセンターを創業。その後、複数の会社を買収し同社をグループ企業90社を超える世界的な試作モデルメーカーへと発展させた。

この会社から得るものがなければ、去っても構わない。


仕事の効率化や改善などは、強制されても楽しくないし、身につかないでしょう。自分で考えて行動しなければ、人は進歩しません。


「会社のクルマをベンツにしていいでしょうか」と、グループ入りした経営者に尋ねられたことがあります。どうぞご自由に、です。アークグループという同じ船に乗っていても、部屋は別々です。ずっと業績が悪ければ部屋に踏み込む必要があるでしょうが、いままでそういう会社は皆無でした。


アークは家電や自動車などのメーカーから、新製品開発に欠かせない試作モデル作りを請け負っています。3年前、メーカーの製品開発を総合的に支援できる世界のオンリーワンになるという目標を掲げました。そして金型などの分野を強化するため、国内外で企業買収を積極的に推進し、連結対象会社はすでに90社に達しました。


買収した会社の多くは、現状では業績が極端に悪いわけではないけれど、5年後、10年後の展望を見いだせないといった状況にありました。でも、合理化や改善は強制していません。経営陣も社名も従来のままだし、頼まれない限り役員派遣もなしです。


買収した会社にリストラなどを押し付けなくても、共鳴できる事業コンセプトと業績を伸ばす仕組みがあればいいんです。アークの場合、それは開発支援の世界オンリーワンを目指すことであり、その現実の手立ては顧客情報と技術情報の共有です。各社が図面をコンピューター上の三次元データとして共有すれば、顧客の製品開発を総合的かつスピーディーに支援できるようになり、受注拡大に結び付く。共同購買によるコスト引き下げも可能です。その仕組みの中で自主的に経営してもらいます。


私も昔は、部下に物事を強要するタイプでした。会社を支える人材を育てようとの意識もあり、モデル作りの専門家を管理職に引き上げたりしました。でもある時、とんでもない勘違いをしているのではないかと気がつきました。管理職に就かされた本人は、実はずっとモデルを作っていたかったのではないか。そう思うようになって、自主性を重んじる経営に改めました。


アークは試作モデルを作る社員が退職したうえで、個人事業主として会社と契約する「社内独立制度」を導入しました。その理由のひとつも、自主性を重んじ、仕事の成果によって報酬は決まるべきだと考えたことです。独立後は、どれだけ仕事を受けるかを自分で決めますが、作業効率を上げて収入が増えた人も多い。新技術の習得などはアークが支援しています。


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