苫米地英人の名言 一覧

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苫米地英人のプロフィール

苫米地英人、とまべち・ひでと。日本の認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・ 離散数理科学・分析哲学)。東京出身。上智大学外国語学部英語学科在学中、マサチューセッツ大学コミュニケーション学部に留学。大学卒業後、三菱地所に入社。イエール大学大学院計算機科学科博士課程を経て、カーネギーメロン大学大学院哲学科計算言語学研究科博士課程転入し博士課程修了。同大学計算機科学科研究員、ATR自動翻訳電話研究所滞在研究員、徳島大学助教授、ジャストシステム本社開発本部ディレクター、基礎研究所所長、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、ジャストシステム ピッツバーグ研究所(JPRC)取締役、コグニティブ・リサーチ・ラボラトリィズ社外取締役などを務めた。

脳はひとつのことしか集中できないというのも、思い込みにすぎません。カーラジオを聴きながら助手席の彼女と会話をして、なおかつ車の運転もできるように、超並列処理ができるのが人間の脳なのです。同時に複数のことを考えられるようになれば、思考は格段に速くなります。


思考スピードを上げるには、情報を増やすのではなく、それまで見えなかったものが見えるよう、思考レベルを変えればいいのです。ほとんどの人は、自分の意識と自分が快適だと感じる現状(コンフォート・ゾーン)の中にとどまったまま、日々の生活を完結して生きています。そのため、必然的に現状強化に役立つもの以外は見えなくなっています。このコンフォート・ゾーンをあえてずらしてみる。具体的にいうと、昨日までの延長では絶対に達成できない未来の目標を決めるのです。


世の情報には際限がないので、情報はいくらでも増殖していきます。どんなに頑張って頭に知識を詰め込んだところで、思考のスピードを左右する決め手にはなりえません。


思考スピードを上げることはもちろん可能です。ただし、脳トレのようなことをいくらやっても駄目。思考というのは、いまあるものの中から最適解を選び出すことではありません。ほかの人に見えていない解を新たに発見するのが思考の本質なのです。簡単な数学でいえば、ピタゴラスの定理の新しい証明法を考えるのが思考。つまり、因数分解がいくら速くなっても、そんなものは思考スピードの向上にはつながらないのです。


どうやって編す者から身を守ればいいのか。それは「ほどほどの欲」=「中庸」である。欲を強く出しすぎると前頭前野の働きが弱くなり冷静な判断ができなくなるからだ。いかなるときも「ほどほどの欲」に抑えることで、冷静さを保つことができ、騙す悪人から防衛することができる。これは不透明な時代を生き抜くビジネスマンにとって必須の考え方である。


以前、人手企業の社長の家族から相談を受けたことがある。社長が変な占い師にはまってしまい、冷静な判断ができなくなっている、というのだ。上場企業の社長といっても実力で這い上がってきたわけではない。長年在籍して、たまたま社長の椅子が回ってきた「偶然」の賜物である。しかし、それを認めようとせず超自然的な「運」を信じようとし、それにつけこんだ占い師にまんまと騙されていた。大企業のトップでさえも、その上をいく詐欺師にはコロッと編されてしまうものだ。


私はかつて、三菱地所の財務担当をしており、ロックフェラーセンター買収にも携わった。一般的にみれば百戦錬磨の経験を積んでいるようにみえるだろう。しかし、三菱地所を辞め、会社を創業した後、多くの詐欺に遭い、果ては会社を乗っ取られてしまった。自分の会社を取り戻すのに4年もかかったのだ。三菱地所時代は総務や弁護士に守られていたことを痛いほど思い知らされた。もちろん今ではもう編されることはないが、社会経験を積んでいると思っているビジネスマンも要注意なのだ。


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