船川淳志の名言 一覧

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船川淳志のプロフィール

船川淳志、ふなかわ・あつし。日本の組織コンサルタント。慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、東芝、アリコ・ジャパン勤務後、アメリカ国際経営大学院(サンダーバード校)でMBAを取得。シリコンバレーを拠点に組織コンサルタントとして活躍したのち、グロービスのシニアマネジャー、グロービスマネジメントスクール講師、サンダーバード日本校客員講師、NHK教育テレビ「実践ビジネス英会話」講師、日本能率協会グローバル・ビジネス・リーダー・コース主任講師、ビジネス・ブレークスルーで各種講師などを務めた。また、コンサルタントとしても活躍した。専門は組織改革、企業変革、リーダーシップ、人材開発など。学生時代から武道に励み、33歳まで会社員の傍ら道場でインストラクターを務めていた経歴を持っている。

自分の考えが相手に伝わったかどうかは、受け手が判断することです。したがって、自分の意図をいかに相手に受け止めてもらうか、その発信能力が問われるのです。


どんなに立派な戦略を描けても、自分の考えを相手に分かりやすく伝え、問題意識を共有しなければ、ものごとは前には進みません。人と向き合い、「なぜ」「それがどうした」などの質問が飛び交う状況で、徹底的に思考力と対人力を鍛え上げる。そうした対人思考力の組み手こそが、ビジネスパーソンには必要です。


対人思考力の4つのステップ

  1. 頭の中でものごとを組み立てる。
    ケースに応じてビジョンを描く、戦略を練る、問題解決策を見つける作業。
  2. 頭で組み立てたものごとを、相手に伝える。
    バックグラウンドの異なる相手に、自分の伝えたいメッセージをわかりやすく伝える。
  3. 話を聞きながら、相手が組み立てたことを理解する。
    自分の考えと相手の考えを双方で組み合わせる段階。
  4. 複数の相手と考えを共有し、問題を解決する。

思考停止に陥った人は、誰かの発言を聞いても、「なるほど、そうか」とすぐに納得してしまいます。しかしここで、「なぜ」と問い返すことが必要です。


話を聞くとき、あらかじめ相手を「こういう人間」と決めつけてしまうと、それに見合った情報しか入手できません。相手の話に沿って、相手の立場も頭の中で置き換えていく必要があります。


相手にものごとをわかりやすく伝えるには、伝えるポイントと論理構成を明確にすること。そして、相手の知識や興味、立場を考慮に入れる。声のトーンやスピードにも気を付けて、発信しなければならない。このように、上手なコミュニケーションには、思考力とともに、高い対人力が求められます。ものわかりの悪い上司がいる職場こそ、対人力を鍛える舞台といえます。


極端な例を出すと、あなたが『ハーバード・ビジネス・レビュー』の定期購読者で、上司は『東スポ』意外読んでいなかったとします。そうした状況で、あなたが『ハーバード・ビジネス・レビュー』のレベルで上司に提案を持ちかけても、「屁理屈を言うな」と相手にされないのがオチです。そこで求められるのは、『ハーバード・ビジネス・レビュー』の内容を『東スポ』の平易な言葉で語ることです。


そもその頭を使う習慣がないのは、本人のせいだけではありません。上司に「なぜですか」と聞くと、「余計なことを考えるな」と言われる。こうした職場環境で5年も10年も勤めていると、思考停止してしまうのも無理はありません。


「以心伝心」という言葉が示すように、日本人は相手の気持ちを察する能力が高いという見方があります。しかし、そうした気持ちを察する対人力は本来、均質性の高い組織でないと成立しません。しかしいまや日本企業も多様な面々の組織に変わりつつあります。したがって求められる能力も、均質性を背景とした以心伝心のコミュニケーションから、自分の考えをわかりやすく伝える対人力の方向へと変化しています。


ビジネスの現場では思考力だけでなく対人力も兼ね備えた「対人思考力」こそが必要だと実感しています。自分の頭でものごとを組み立て、相手に分かりやすく伝える。そうすることで、考えを共有して問題解決も図れます。思考力と対人力は、決して切り離せない関係です。


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