羽鳥兼市の名言 一覧

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羽鳥兼市のプロフィール

羽鳥兼市、はとり・けんいち。日本の経営者。中古車買い取り専門店ガリバーインターナショナル創業者。福島県出身。高校卒業後、父が経営していたクルマ板金塗装会社の羽鳥自動車工業に入社。その後、義兄と羽鳥総業を設立するも詐欺に遭い倒産。中古車業界に転じ、東京マイカー販売を設立。その後、中古自動車買い取り専門店ガリバーをスタートさせ、中古車流通に変革をもたらした。同社を大きく成長させ東証一部に上場させた経営者。

新しい分野に挑戦する時には、若い柔軟な頭で考えてもらった方が安心だ。


経営者として成長するためには、何よりも失敗の経験が必要になる。細かい失敗を積み重ねて初めて、自分の決断の重みを理解していく。


改めて感じるのは、創業者は元気なうちに次の世代にバトンタッチすべきということだ。現役でもやれる自信があるタイミングなら、いざという時に後方からバックアップできるからだ。


状況が困難であればあるほど、それを乗り越えたときに得るものは大きい。


世界にはビル・ゲイツさんや孫正義さんのような、ものすごい巨人たちが大勢いる。井の中で一番になったからといって、決して己を見失ってはいけないと感じていましたからね。


大事なのは精神力です。体力も大事ですが、最後になってモノを言うのは(胸を叩きながら)ここです。


楽しくて仕方がないわけだから疲れ知らずになる。仕事はやらされていたら疲れますけど、自分が好きなことをやるときには疲れないものでしょう?


目を凝らして周りを見てみれば、一見暗い状況の中でも明るい材料はたくさん転がっています。「不況だ不況だ」という世間の声に惑わされていては、それが見えてきません。大勢に逆らって、非常識な発想をすることが大事なんです。そうすれば、逆境に打ち勝つことも難しくはないでしょう。


性格の悪い上司にあたったら、「こんなに性格が悪くても部長になれるんだ。自分なら社長になれるかもしれない」と、逆に喜ぶくらいでないといけません。


商売を楽しむという根本は変わりませんでした。苦しい思いや辛い思いだけで仕事をしていくのではなく、「仕事そのものが何よりも楽しい」と思ってやっていきたかった。それは子供のころから変わっていませんでしたね。


私は、ガリバーを世界一の会社にすることを目指していますが、世界一を目指せばいろんな困難があって当たり前なんです。簡単に世界一になれたら、すぐ競合他社に追いつかれて、引きずり降ろされてしまうかもしれない。


潜在能力を発揮するには条件があると思うのです。それは、恥ずかしさ、見栄、安っぽいプライドなどを捨て去ること。笑われることを恐れているからこそ、守りの姿勢になってしまい、せっかくの力をセーブしてしまう。常識の枠に入って「あいつ、おかしいんじゃないか?」と揶揄されることが怖いから、一歩前へ踏み出せなくなる。でも、実は常識にとらわれず、突き進んだほうがおもしろいんですよ。


立ちはだかる困難が大きければ大きいほど、それを乗り越えられない他の会社は脱落していきます。だから私にとって逆境は、「外堀」なんです。自分が困難を乗り越えれば、新たな優位性が得られ、ほかの人が近づけない境地に達することができます。ですから、困難がたくさんあった方が嬉しいんです。


私の父がいつも言っていたのは、「人様に迷惑をかけなければどんな商売をやってもいい。でも、やるからには全国一を目指せ!」ということでした。そう教わってきた私にとって、人生は日本一になるためのゲームのようなものです。雑誌などの取材で「つらかったことは何ですか?」とよく質問されるんですが、つらいと思ったことは一度もありません。


私利私欲がいけないわけではないのですが、志ですから、第三者のためになる何かをアイデンティティとして求めていくことが前提になるでしょうね。


熱い人でなくてはいけません。挑戦する情熱がない人だったり、自分の夢に命をかけられる人でなければ、夢の実現は難しいでしょうね。命や財産、名誉、立場を守ることだけを意識してしまうと、どうしても保守的な動きにならざるを得ない。ゆえに実力の十分の一しか発揮できないと私は思っています。もちろん命を無駄にするような無茶をしろと言っているわけではありません。自分が本当にやりたいこと、楽しいこと、目指すもののためになら、懸けてもいいんじゃないかと思うのです。


64歳のとき、アメリカをマラソンで横断したことがあるんです。毎日43キロずっと走り続ける。もちろん体力的にも精神的にも限界を超えますよ。でも、社員たちに身体で教えたかった。肉体を凌駕するのは精神力なのだと。絶対にゴールをするという意識を持って走り続ける。もちろんそれは自分の意思で走るわけですから、苦しくても楽しくやれたのは言うまでもないことですけどね。楽しくなくちゃ、意味がないですから。


あのニュース(2009年2月期の純利益が前年比9割減になったこと)で落ち込んだ社員は一人もいません。実は減益になったのは、一般のお客様への販売事業にも力を入れていくための仕組みづくりや、宣伝活動に投資を行ったことが大きいんです。実際、販売台数は12カ月連続で前年比を上回っていますし、今年2月は、過去最高の月間5000台の販売を達成しました。


もし、日ごろの小さな出来事に困難を感じる人がいるなら、その困難を取り除くよりも、自分の目標について考えてみるべきではないでしょうか。


志が低い人、つまり「この会社でこれを成し遂げたい」という目標のない人は、「上司の性格が悪くていやだ」とか「怒られてばかりで頭に来る」といった理由ですぐ辞めてしまう。上司と一緒にいる時間なんてほんの少しなのに、将来の夢や目標がないために、人間関係といった些細なことで嫌になってしまうんですね。


逆境を楽しむには「自分はこうなりたい」という志を高く持っているかどうかだと思います。社員によく話すのは、エベレストに登る人と、家の裏山に登る人とでは、意識や取り組み姿勢がまったく違うということです。


創業時、不透明な中古車業界の仕組みを変革することが目標でした。近年は自動車メーカーも買い取り事業へ参入して、中古車流通市場が整備され、ガリバーに売らなくても、お客様は以前よりずっと適正な値段でクルマを売ることができるようになりました。店舗が増えることよりも、そのことが私の喜びです。


(ガリバー創業時に5年で500店舗を目標にしたことは)正確にいうと、500店舗つくるのが目標ではありませんでした。不透明だった中古車業界の仕組みを変革することが目的でした。全国規模で透明な査定と販売を行うシステムを構築する必要があったのです。全国500店舗というのは、それを実現するための手段にすぎません。


自分が置かれている現実を直視したということだと思います。それまでは現実を認めることが恐ろしくて、目をそらせていました。だから、「恥ずかしい」なんていう安っぽいプライドを捨てられなかったのです。
【覚書き|ガリバー創業前に手形詐欺で3億円の借金を背負わされたとき、再起のために立ち上がったきっかけについて語った言葉】


社員もよくついてきてくれたと思いますよ。実際にガリバーを創設したのは私ですが、中古車業界を変えたのは私ではありません、ガリバーの社員たちなのです。彼らが強い精神力をもって、中古車業界の改革者になってくれたからこそ、今のガリバーがあると私は思っています。


大型展示場で展示即売会をやっても、売れるのか売れないのか分からない。会場費などを考慮すると、どうしても余計なお金を利益の上に乗せないと採算が合わなくなる。そうなると、それはお客さんの視点ではなく、中古車業者の視点で商売をしてしまうことになりますよね。それならいっそ、無在庫で展示場もないほうがいい。そんなふうに、当時の常識をことごとく否定して回ったわけです。私たちのためではない、お客さんのための提案の仕方を第一にしたのです。


やはり全国統一の値段にするためには、全国の人が一度で見れるような環境のもとで車を展示しなくてはいけない。北海道でも九州でもどこでも同じ値段。平成9年にインターネットによる展示販売のテストに入って、その翌年から営業開始となりましたが、現在のシステムに比べると作動に時間がかかったことがあり、なかなかうまくいかなかった。でも私は信じていました。お客さんのためにコストをかけないで販売するためには、画像での販売しかないと。


人間、追い込まれるとものすごくパワーが出るものなんですよね。これは私が社員たちにいつも言っていることなのですが、人間の遺伝子にはオンオフのスイッチがあるんです。ほとんどの人はそれをオフのまま過ごしている。でも、オンになったら、潜在能力が発揮され、常識では考えられない働き方ができるようになるものなんですよ。


中古車を扱い始めてから、改めて素晴らしい可能性を秘めた業界だと認識しましたね。年間で7900万台もの中古車が存在し、良質な車もたくさんある。それなのに業界が悪く見られていた。なんとかしないともったいない。これを変えられるのは自分しかいないと思ったのです。魅力的なマーケットを前にして、心が弾みました。


本格的な実業家デビューはもっと後になります。義理の兄と羽鳥総業という会社を立ち上げたんです。でも、そこは下請けでしたから、商売の面白さを味わうにはいろんな改善策が必要でした。とにかく、下請けだから儲からないんですよ。どれだけ夜遅くまで頑張ったとしても、自分の意志と力で売上を伸ばすことができないのが下請けの運命。やはり直接お客さんとつながるような商売の仕方をしないといけないということで、ひとまず懸架重量7トンのクレーン車を一台購入しました。で、朝5時に起きて、道という道をパトロールする。するとね、ガードレールにぶつかった車とか、田んぼに落ちてしまった車とか、手がつけられなくて困っている車があちこちにあったのです。それを拾い上げて、お客さんからクレーン代をいただいていたのですが、やがてはトラックなどのような大物の依頼も飛び込んでくるようになりました。最後には25トンまで対応可能なクレーンを入れて、重機を中心にクレーン業を広げていったほどですから。


実は私ね、子供のころから、何かしら商売の真似ごとのようなことはやっていたんです。例えば、知り合いから納豆を格安で仕入れて、別の場所でそれを売ると当然利益が出るわけです。普通の子供ならそれを小遣いとして使ってしまうことが多いと思いますが、私はそれをしませんでした。別に高尚な考えがあったわけではありません。「このお金を元手にすれば、倍の納豆を仕入れられるじゃないか」。つまり、自分が行動することによって、モノがおもしろいように売れていくことが、ただひたすらに楽しかったのです。いわばゲーム感覚とでも言えるかもしれませんね。


今の社名は、お察しの通り童話の『ガリバー旅行記』が由来になっています。実は、あの童話に出てくるガリバーというのは、別に巨人ではなく普通の人なんですよ。標準サイズの、どこにでもいそうなサイズの人間でした。ただ、たまたま小さな人たちの国にたどり着いてしまったから巨人扱いされてしまっただけであって、彼が巨人の国に行くと、今度は小さな人になってしまう。私たちの会社もそうだな、と感じたのです。地方で一番になって巨人のように見せかけても、その本質は変わらない。そうではなくて、目標は大きく掲げるけれど、達成したからといって驕ることなく謙虚な気持ちを忘れないようにしよう、そう思って社名を直前に変えたのです。


創業当時、中古車業界を変えるためには、エネルギーを持った店舗を日本全国に敷き詰める必要がありました。その数をざっと計算すると500店舗になっただけ。もちろんビジネスですから、店舗ごとに5億円の売上目標を立てると、必然的に2500億円という数字が上がってくる。1店舗でやろうとしているのではなかったので、自分の中ではきわめて自然な数字だったのです。もちろんこれは10年も20年もかかって達成するような気の長い目標にはしていませんでした。商売である以上、そんなロングスパンだとやっている意味がない。なので、5年でこの目標を達成しよう、達成できると本当に思っていました。


ガリバーを立ち上げたとき、「中古車業界の未来を創る」という大前提がありましたので、自身と自社の使命として「流通革命」を掲げました。でも当時の社員はひとりだけ。社屋は東北の田舎にある掘立小屋。そんな状況で、5年以内に500店舗、年商2500億円を達成するという目標を掲げたんです。後ろ盾も何もなくね。自分では大きな目標を立てたつもりはなかったんですよ。ただ単純に「やれる」と思ったし、「やらなくてはいけない」と思っただけだったのです。「業界を変えなくちゃいけない」という使命感のほうが強かったですね。もちろん最初は笑われましたよ。「そんなことできるわけがない」と。でも、私はまったく気にしませんでした。


中古車業界の中に入ってみると、予想以上に環境が悪かったことをよく覚えています。今でこそかなり中古車業界のイメージはクリーンなものに磨かれましたが、私たちが商売を始めたころは、今の真逆。値段なんかあってないようなもので、販売価格はお客さんを見て判断する。あまり車のことを分かっていないお客さんであれば、値をつり上げたりすることが平気でまかり通っていた。つまり、売るにしても下取りをするにしても、適正な値段で流通していなかったのです。そこで、ふと思いました。「このままじゃ中古車業界に先はないな」と。


最近は不況でクルマが売れないとか、若者のクルマ離れが深刻だとか聞きますが、それは我々自動車業界がクルマを通じた夢を提供してこなかったからだと思います。でも、それが変わり始めています。これから燃費の優れた電気自動車などが登場すれば、低料金でどこへでも行けるようになるでしょう。そう考えるとワクワクしませんか?クルマを持った方が豊かな生活が送れると実感できる日が、また必ず来ると思います。


会長や創業者が元気なうちに退けば、後継者にチャレンジさせ、失敗させる余裕がある。気力と体力が続くまで頑張って退けば、後継者には失敗が許されなくなる。それでは結局、次の経営者が育たない。


社長から報告は受けるが、事業の細かいことに口出ししない。口を出すくらいなら、交代しない方がましだ。事業は社長に任せておける分、自分は現場を回り、人材育成や経営理念の伝承などに時間を割くことが可能になった。これは創業者、年寄りの役目だ。


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