義家弘介(ヤンキー先生)の名言 一覧

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義家弘介(ヤンキー先生)のプロフィール

義家弘介、よしいえ・ひろゆき。ヤンキー先生の名で知られる教師、政治家。長野県出身。明治学院大学法学部に入学。在学中にオートバイ事故で生死の境をさまようが、恩師の励ましの言葉に感動し、教師を志す。大学卒業後、塾講師を経て母校北星学園余市高校の教師となる。同校生活指導部長、横浜市教育委員会教育委員、東北福祉大学特任講師、内閣官房教育再生会議担当室室長などを務めたのち自民党の参議院議員となる。主な著書に『不良少年の夢』『ヤンキー先生の教育改革』など。

まず子供と「自分のなりたい未来予想図は何なの?」という点を話し合うべきです。たとえばリストカットや不登校にしても、どうやってやめさせるかではありません。その行為の原因となったものと向き合うことで解決するかもしれません。それと同じで夢や希望、目的を持たせるためには、夢や希望、目的を持てない原因は何なのかをきっちりと話し合い、子供と一緒にその原因と向き合ってあげることです。


やりたいことが見つからない子供に、私は必ず「いま、君にできることは何?」と聞くことにしています。するとほとんどの子が、「何もできない」と答えます。私はそれに「それはそうだよ。だから学んでるんだろ」と語りかけます。できないで終わるのではなく、できることをどう増やしていくのかが重要です。その先に見えてくるのが職業で、その原点にあるのがどう生きていきたいかという夢なんだと思います。


私の教師経験からすると、落ちこぼれにはふたつのタイプがあります。ひとつは勉強が人よりもできないという意味の落ちこぼれ。もうひとつは豊かな感受性のために集団に溶け込めず学校教育の枠から浮いてしまう「浮きこぼれ」です。


人間の価値は机と黒板の世界でいい成績を残すという、単純で短いタームで判断するものではありません。いまの我が子は、周りや社会と自分とに違いがあることを受け入れ、夢に向かいどう整合性をつけるかトレーニング中だと教え、信じ、励ますことです。


親や教師が、子供と一緒に行く、一緒に頑張る、そのことによって一緒に育つ。これが教育です。その子がいじめで悩んでいるとしましょう。解決のために正解なんてありません。場合によっては、自分が出ていっていじめの加害者と対決しなければならないかもしれない。要は大人が必死になっている姿を見せることで、子供自身に問題解決能力を身につけさせるということです。そういうことをせずに「辛いことは向き合わなくていいよ」と、逃げ場所ばかりを与えているようでは、親も教師も教育者失格だと思います。


大事なことは一方的に「やれ!」と押し付けるのではなく、親や教師が子供と一緒になって頑張ることです。あることで苦しんでいる子が、自分に心の内をすっかり打ち明けてくれたことがありました。しかし、その子の周囲には親やカウンセラーがいます。自分は時々会うだけなのに、なぜ心を開いてくれたのかと問うと、その子はこう言いました。「先生だけは、『一緒に頑張ろう。一緒に行こう』と言ってくれました。周囲の大人は『頑張れよ』とか『もう頑張らなくていいよ』と口当たりのいいことを言いますが、みんな他人事です。周囲の大人は誰も信じられません」と。


自分は「子供たちを真に自由な人間へ成長させること」が教育の目的だと考えています。真の自由とは、自分自身の人生を責任を持って選択していく自由のことです。不良だったころの自分のように、好き勝手をやって自由を謳歌したつもりでいても、高校を追い出され家から勘当されてしまえば、職に就くにしても何にしても、ちゃんとした選択肢なんかどこにもありません。それに気が付いたからこそ、自分は本当の自由を得るために、高校へ通い直し、大学でも勉強に打ち込みました。それを教えるためには、愛情に裏打ちされた強制が必要なのです。


「押し付けはいけない」という教師や親がいます。「子供の自主性を育むために強制ではなく支援すべきだ」というのです。でも、不良だった16歳の自分が「支援」なんてされていたら、もっとひどいことになったと思います。ぐれている子供は「そんなことをしてはダメだ!」と叱ってもらいたいのです。


いまは子供ときちんと向き合えない大人が多すぎます。どれだけ子供に手をかけるかという意味での意識格差が広がっていると思います。


いまは「一流大学から大企業へ入ることが一番」という旧来型の価値観が崩れ、格差社会の底辺にいたはずの者が上に這い上がるチャンスが増えています。だから、そういった中で強く生き抜いていくための力を与え、子供たちの成長に責任を持つことが親や教師の役割だと思います。


最近はみんなが格差、格差と騒いでいますが、格差はいつの時代にもあるものです。自分は子供のころ、母親がいなかったからお母さんのいる友達が羨ましかった。育ったのは長野の田舎で、大きな本屋はない。東京との情報格差を感じました。でも、こういった格差は決定的な問題ではないと思います。


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