米長邦雄の名言 一覧

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米長邦雄のプロフィール

米長邦雄、よねなが・くにお、将棋プロ棋士、紫綬褒章受章、タイトル獲得数歴代5位、永世棋聖の称号を持つ。日本将棋連盟会長、独特なキャラクターで将棋界以外にも多くのファンを持つ棋士、ベストセラー『人間における運の研究』など将棋以外の書籍を数多く残す

将棋に勝因はないんです。あるのはすべて敗因です。


人として、サラリーマンとして、経営者として、変えるべきもの、これだけは変えてはならない普遍的なもの。その区別がつくかが、勝者としての条件なのです。


思い切って若者のところへ飛び込み、彼らの若さを学び取る。このときに経験が邪魔をするなんていっていたらダメです。若者の最大の特徴は、不安なのですから。大人は不安要素を回避するあまり、若者をバカにしがちですが、宮本武蔵の『五輪書』を見ても「居つくことは死ぬことなり」とちゃんと書いてあります。いまの自分に安心して居ついてしまうことは、腐って死んでしまうことなのだから、それが嫌なら変化するしかありません。


人間だから一度の過ちは仕方がないことです。一回の悪手に動揺しても、そこで辛抱して冷静さを取り戻せるかどうかがその人の運命を左右します。


時代は移り変わります。PCを駆使する新人と、鉛筆なめなめ原稿書いてきた古参の記者ではスピード感がまるで違います。そこは新しいことを取り入れて変化しなくてはなりません。


私が50歳を間近にして、名人位を獲得できたのは、40歳というすでに若くない段階から変化を試みたことへの神様からのご褒美だったと思っています。人間は変化できなくなったらもう終わりです。私自身、変化できなくなったら引退しようと心に決めており、また実際にそうしてきました。


「若者に教えを請う」と言っても、世の中ギブ&テイクですから、ただ飛び込むだけでは無理があります。若者だって尊大な年寄りが自分たちの中に割って入ってきたのでは嫌がるばかりです。「一緒に研究をする」という謙虚な気持ちと情熱がなければ、若者は去っていきます。これは男と女だって同じことです。尊大な男は嫌がられますが、謙虚さがあって、なおかつ堂々としている男は大いにモテるのです(笑)。


新築の家を建てたとしても、ピカピカの家に住む喜びに浸れる期間には限りがあります。30年も経てばもうあちこちガタがきているし水漏れもします。知識や経験とはこのようなもので、身につけたときは得意に思っても、いつかはカビが生えて使い物にならなくなります。古くなった家屋を目の前にして、すべきことはたったひとつ、改築するしかありません。必要なのは、新たな改築プラン。つまり若さなのです。


これまで勝利してきた得意な手が、どうにも通用しなくなる。要するに時代遅れになっているわけです。どんどん出てくる若手の棋士はピストルの弾丸のようなものです。そこで自分のやり方に固執する、かつての勝者の末路は哀れです。頭でわかっていても行動できない。自分の思い込みや心理状況を冷静に分析することが必要です。


人は日々成長します。10歳のときよりは20歳のときの方が、知識も経験もはるかに増えています。ところが、人生も40年、50年生きていると、あるときふっとその知識や経験にカビが生えていることに気づくわけです。老化とともに体力や思考力が衰えてくるのは致し方ないとしても、本来衰えないはずの経験や知識までもが腐っていることに気づく。それが40歳ごろの私でした。それも悔しいことに、一番腐っているのは自分の十八番の戦法だったりするわけです。


変える必要もないし、変えられない、あるいは変えるのが億劫だということになったら、そのときは僕が引退するときだ。変えられる間はまだ頑張れる。
【覚書き|羽生善治氏に言った言葉】


将棋界には八百長はない。これは日本将棋連盟会長の私が断言する。米長哲学が浸透しているからである。「自分には消化試合であっても、相手にとっては一生を左右するほどの大勝負には全力投球すること。それができない者は、この世界では見放される」。この教えは、小中学生の頃にプロ志望している子どもたちにも、骨の髄まで浸透しきっている。


棋士は、将棋に命を懸けているのである。盤上には神が宿っている。土俵とて同じであろう。勝ちと負けの二つだけを一対一で争うから潔く、神事なのである。その意味で、八百長などは神を冒涜(ぼうとく)する最たる行為だと知るべきだ。7勝7敗の相手と千秋楽で当たったら「必ず勝つ」という信念を、力士たちに徹底してたたき込むことが、一番大切だと信じている。
【覚書き|2011年、大相撲八百長事件に対するコメント】


真剣な時間があれば、その反動として遊び呆けるときが必要である。遊びは仕事の影である。


自分にとっては消化試合でも、相手にとって重要な対局であれば、相手を全力で負かす。


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