立花陽三の名言 一覧

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立花陽三のプロフィール

立花陽三、たちばな・ようぞう。日本の経営者。プロ野球球団・東北楽天ゴールデンイーグルスを運営する「株式会社楽天野球団」社長。東京出身。高校、大学とラグビー部に所属し活躍。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、ソロモンブラザーズ証券に入社。慶應義塾大学ラグビー部コーチ、ゴールドマン・サックス証券、メリルリンチ日本証券などを経て東北楽天ゴールデンイーグルス球団社長に就任。同チームの優勝に貢献した。

あえて自分から厳しく指導できる人は、本当に素晴らしいリーダーだと思う。


一番重要なのは、やはりメンタルの部分だと思います。チームがひとつになり、「勝ちたい!」と強く思う気持ちです。


ファンのいない野球は単なる草野球です。私たちのビジネスはファンによって支えられ、成り立っている。そのことは何度も繰り返し言っていますし、選手の査定項目には当然「ファンサービス」が入っています。


負けたとき、うまくいかなかったときこそ選手に声をかけるように心がけています。


ただ頑張ろうではなく、データをもとに課題を明確にし、現場とフロントが一体となって課題解決に取り組むための共有化こそが重要なのです。


私は年間100試合は直接球場に足を運び、選手にも積極的に声をかけます。もっとも話題は「ファンの方がこんなこと言ってたぞ」とか、「このへんにうまい店ないか?」とか、他愛のないものばかりですが。


選手、球団職員、ファンがお互いに尊敬し合い、本気で挑めば絶対に勝てる。


スポーツでも仕事でも、僕はその人の人間性を見る。


私の闘争心というものをチームと会社に送りたい。


12球団中最もハードワ-クをすれば、必ず1位になれる。ただし、近道はない。


「日本に行ってやってもいい」くらいの気持ちなら取るつもりはなかった。
【覚書き|メジャーリーグの強打者アンドリュー・ジョーンズ獲得を決めたときの言葉】


球場がファンでいっぱいにならないのは球団の責任。


確率だけで言えば1位になる確率は6分の1。しかも毎年全球団ゼロからいっせいにスタートする。素人ゆえかもしれませんが、確率でいえばそれほど低くないのではないか、と考えたのです。
【覚書き|最初から優勝を目指したことについて語った言葉】


日本とアメリカではリーグの規模もシステムもだいぶ違うので、そのまま参考にすることはできませんが、赤字球団が多い日本に比べ、メジャーリーグでは黒字が当たり前。いったいどうしているのかと、メジャー6球団の経営陣に話を聞いてきました。ビリー・ビーン氏(アスレチックスのゼネラルマネジャー)にも、少ないお金でどう効果的なマネジメントを行なうか、スカウトの際に注目すべき点などをうかがい、非常に勉強になりました。


これはアンドリュー・ジョーンズから学んだことです。彼は徹底して勝負にこだわるプロフェッショナルでありながら、失敗してもすぐに切り替え、高いパフォーマンスを維持している。だからこそ私も選手に「へこんでいてもしょうがないぞ」と声をかけるようにしているのです。


データそのものはどの球団も持っているものです。ただ、それをフロントだけでなく、監督、コーチ、選手全員で共有できてこそ、生きてくるのです。


選手のパフォーマンスはメンタルに大きく影響されます。だからこそ、選手たちが気持ちよくプレーできる環境や雰囲気を作るのも、私たちの仕事です。


選手の査定では、評価項目をできるだけ細かく数値化しています。たとえば打者なら、打撃に関する項目だけでも30は下りません。細かいほど特定の人の主観を排除し、フェアネスを担保できると考えるからです。


アンドリュー・ジョーンズはメジャーリーグで通算434本塁打を打った大物で、その実力は誰が見ても明らかです。でも、イーグルスの中心選手にふさわしい野球観や人間性の持ち主かどうかは、実際に会ってみないと判断がつきません。彼とはアトランタのレストランで4時間かけて話し合いました。その結果、彼の野球に対する情熱やプレイヤーとしての自信と誇りは我々にとって必要であり、投資金額に見合うと確信でき、その日のうちに契約を結んだのです。


星野監督は怖い印象をお持ちの方もいると思いますし、正直、私も最初はそう思っていましたが(笑)。実際にはとてもクレバーで、こちらの話もよく聞いてくださる方です。


「強いから、優勝するから黒字化する」ということに尽きると思います。強ければお客様は球場に足を運んでくれ、グッズも売れます。実際、優勝した昨年は、観客動員数が対前年比8.8%増の128万1087人、グッズの売上げも約8億円から約16億円に増えました。また、CS(クライマックス・シリーズ)や日本シリーズに出場すれば、テレビ中継の放映権も入ります。強ければ何でもいいわけではありませんが、やはりチームが強いということが、球団経営にとって一番重要なファクターであることは間違いありません。


球団社長就任1年目で優勝という成果を上げることができ、黒字化も達成できそうな状況です。ただ、これは私の力というより、その前の8年間で行なってきたチーム作りが正しかったからです。1年間だけ何かやったところで、優勝できるはずがありません。


私自身も違う業界からプロ野球界に入ってきて、これからもやれることはたくさんあると感じています。


私は選手がチームを動くこと自体はいいことだと考えています。日本の企業は転職などで人が動くことをネガティブにとらえがちですよね。実力社会であるプロ野球界でも、人を抱えようとして、滅多にトレードをやりません。そのため才能のある人が活躍の場を得られずダメになってしまうケースも多々あります。これでは誰もハッピーにならない。日本の野球界はもっと人材の流動性を高めてもいいし、野球界がそうなれば、硬直しがちな日本の企業に向けた、いいメッセージになるのではないかと思います。


職員はシーズン中から、いろいろな企画や催し物でファンを呼び込み、チームを盛り上げてくれた。その証拠に、うちはホームでの勝率がいい。これはまさにファンと選手、職員が一体になった結果でしょう。


ファンの声や選手の要望をワンストップで引き受ける部署「ファンリレーション室」をつくったことで、ユニホーム組と背広組の壁がなくなって、職員の意識も変わりました。やはり職員が選手を一番愛する存在にならないと、ファンからも愛されないし、チームは強くなれない。逆にいうと、昨年に優勝できたのは、職員が頑張ってくれたからでもあるんです。


東北6県で、いかに1000万人のファンをつかむか。これが私が掲げた目標でした。そのために2013年は一軍の試合を、青森を除く5県で開催しました。正直、単独で見れば赤字の部分も出てきています。でも、これをやり続けていかないと、ファンとの距離は縮まらない。青森は球場の関係でできないのですが、いずれは青森を含めて東北6県でやりたいと思っています。


黒字化という目標も、ファンの声をどれだけ聞けるかということにかかっています。そもそも宮城県や仙台市の人口は少ないから黒字化は無理だという人もいます。たしかに宮城県の人口は200万人、仙台市は100万人で、マーケットという意味では大きくありません。でも、うちは「東北」楽天ゴールデンイーグルス。東北には800万~900万人の人が住んでいるし、関東などに出た人も合わせれば、東北人は1000万人以上になります。そう考えると、市場の大きさは言い訳にならない。やはりアプローチの仕方が十分でないのです。


米国のプロ野球市場は日本より7倍も大きいのに、それにあぐらをかかずに切磋琢磨している。それに比べると、私たちは明らかに足りない。


球団経営を学ぶためにアメリカに渡り、社長やGMに話を聞いて回りました。印象的だったのは、ダイヤモンドバックスのデリック・ホール社長です。彼は「自分が球団の一番のファンでなければいけない」といって、ファンと同じ席に座って観戦していました。服装もスーツではなく、グッズショップで売っているもの。ダイヤモンドバックスの社員も同じで、胸には「FAWTSY(「イエスという方法を見つける」を略した言葉)」と書いた缶バッジをつけて歩いている。それだけファンを重視しているということです。


データを使った分析は、うちだけではなく他球団もやっているでしょう。ただ、持っている情報が意志決定者にきちんと伝わっているかどうかが重要で、それをフロントと現場の監督で共有して、「そうか、これでいこう」というコミュニケーションが取れていないと、宝の持ち腐れになる可能性があります。


球団社長が「あの試合の、この一球がカーブかストレートか」と議論に口を出すべきではない。野球は、総得点と総失点のスポーツです。144試合行って、得失点差が100点あれば優勝できるといわれています。だから総得点と総失点を設定して、どうすればそれを達成できるかを数値化して、あとはそれに必要な戦力を整える。そういうシンプルな分析ですね。


「楽天は弱い。優勝なんて無理」という人もいました。ただ、私はけっして無理難題だとはとらえていませんでした。もちろん優勝へのハードルが高いことはわかっています。でも、ビジネスでは競合が無数にいるのに対して、プロ野球はライバルがリーグに5社と考えたのです。ビジネスで新しい事業を興して成功するより、プロ野球で優勝することのほうが、まだ確率は高いだろうと。


人に「あの人どう?」と間接的に聞いても、私の聞き方によっては、私の顔色をうかがいながら意見を言いますから。だったら自分がその人に直接話しかけた方が早いし確実。


「勝つんだ!」とか「諦めない!」という姿勢で試合に臨むこと。それを見せる選手がいるかいないかでは、やはり違います。そういうものは周りの選手たちに伝播していきますから。


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