種田陽平の名言 一覧

このエントリーをはてなブックマークに追加

種田陽平のプロフィール

種田陽平、たねだ・ようへい。日本の映画美術監督。大阪出身。武蔵野芸術大学油絵科卒業。在学中にアルバイトとして寺山修司監督の映画などの背景画製作に参加。その後、国内外を問わず数々の話題作の美術を担当し、日本を代表する美術監督の一人となった。『スワロウテイル』で日本アカデミー賞優秀美術賞、『不夜城』で香港電影金像奨最優秀美術監督賞、『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』日本アカデミー賞最優秀美術賞・毎日映画コンクール美術賞。そのほか、芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章などを獲得した。

映画の美術って、個人の趣味に留まって作っていると、どんどん情報量が減っていってしまう。だから、いかに他人や他の文化からの情報を取りこむのか、が重要なのではないでしょうか。


過去の映画の中で、とくにいまでも魅力があるなと感じさせる名作には、ずっと、ある種の謎が残っているように思います。映画の中にこめられた想念が大きすぎたり多すぎたりするところに「謎」がたたえられているんですね。だから、サッと観たときの興味深さがありながら、同時に「簡単には理解できないレベルの問いかけ」も溢れているわけです。背景にも、そのようにすぐわかるだけではない要素や、「何回も観るとさらに味がある」というタイプの鑑賞に耐えうるだけのものを埋めこめたらいいな、と僕は考えています。


ディティールの積み重ねにより全体ができあがり、そこではじめてある世界が生まれるという美術の爆発力は、過度に検証しすぎるプロセスの中では消えてしまいがちですからね。現実を器用にマネしただけの美術って、つまらないと思うんです。


最近の映画美術は、パソコンのモニタ上で、監督と事前にかなり細かい確認や検証を行ってから作られることも多くなりました。ただ、僕はそういったシミュレーションやそのコンピュータ上での作業をあまり信じすぎないようにしています。現場で美術が組みあがり、役者に照明が当たり、「うわぁ!」と歓声があがる。劇場で観たら作品の中に呑みこまれていくような気がする。そういうものこそ、理想の映画美術なんじゃないかなと思います。全体をどうやって作ったらよいのかわからないまま進めるぐらいのほうがいいんです。


海外で仕事をやる時には、とくに世界の映画を共通語にして、「あの作品のあの背景がよかったですよね」と監督や現地の職人さんたちと話しあい、共通の夢を膨らませるようにしています。


人名ランダムピックアップ


経営・ビジネス・投資・仕事・お金・経済的な分野で成功を収めた人たちの名言を収録しています。

ページの先頭へ