石田衣良の名言 一覧

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石田衣良のプロフィール

石田衣良、いしだ・いら。日本の小説家。東京都出身。成蹊大学経済学部卒業後、数年間フリーターとして生活を送ったのち、母の死をきっかけに就職を決意。広告制作プロダクション・広告代理店にコピーライターとして勤務。33歳で独立しフリーのコピーライターになる。36歳で子供時代からの夢だった小説家になることを決意。『池袋ウエストゲートパーク』でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。『4TEEN』で直木賞受賞。『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞を受賞した。

仕事だけをしていたら、仕事自体も貧しくなるでしょう。新しいアイデアを仕事から探すとなると、仕事の中から仕事をつくる繰り返しとなって、どんどん元のオリジナルソースが小さくなる。


なかなか仕事が進まないときは、まず第一歩を踏み出す。執筆の仕事でいえば、誰が見ても駄目だという駄文でいいから、とりあえず一文書いてしまうんです。すると、その一文から次の一文が浮かんでくる。じっと考え込んでも、たいがいは思考停止状態ですからね。


誰にだって自分なりの仕事の進め方があるはずなんです。だから「とにかく頑張れ」みたいな変な根性主義、旧帝国陸軍みたいな精神主義はやめて、自分のペースを見つけ出してほしいですね。そのためにも、集中すべきときに集中して、切り上げるときには切り上げる。そういうクレバーな仕事のやり方が、やはり必要だと思います。


あえて厳しいことを言えば、自己評価の低い人は、低いなりのことしかやっていないケースが多いんですよ。「待ちの姿勢」でいる限り、道は開けない。


組織の中では、力関係やお金の流れをしっかり把握したうえで、ポイントをつかんで言わないと、ただの迷惑な人になってしまいます。


お金の流れなど、経済のことも勉強したほうがいいと思う。僕はフリーターのころ、相場や株式のことをかなり勉強しました。経済のことがわかって以降は、お金に関しては、あまり心配することがなくなりました。こうした勉強はフリーターに限らず、会社員もしておいた方がいい。辞めるにしても、続けるにしても、絶対に強みになるから。


自己評価が確立していないから、誰かの一言ですぐに傷ついたり不安になったりするんでしょうね。だから、上司や同僚の一言で、右にも左にも大きく振れてしまう。


5年、10年かけてしっかり勉強して、自分なりの世界観を確立する。それができたら、どんな世の中でも対応できるようになると思います。


一方で会社の歯車になるという選択肢もある。全員が全員、出世できるわけでも、独立して事業を展開できるわけでもない。会社の立派な歯車になることで、豊かな人生を送ることも十分に可能だといいたい。


何かに挑戦して負けても、大したことはありません。命まで取られるわけじゃないから。ひとつの会社で上手くいかなくても、他の会社で上手くいく例は無数にある。そういう意味では、努力して、どんどん挑戦してほしい。


若い人は自分の人生をもっと戦略的に考えないといけない。個人を使い捨てようとする会社が増えたんだから、個人も、もっと会社を利用したほうがいい。いつでも会社を辞められるくらいの実力をつけたうえで、会社に残るか去るかを考えるのが得策だと思う。理想を言えば、会社以外にも収入の道をひとつ持つことを勧めたい。


自己評価だけだと、社会性がなくなってしまいます。自己評価に加えて、上司や先輩、友人、恋人、身近な人など、評価の機軸をいくつも持っているほうが、より望ましい。自分の評価は、そうした複数の評価から合成するものだと思う。


直属の上司から、少しばかりよく見られようとすることだけに汲々としていたら、使われるだけの人生になりかねません。それを打破するには、自分の目の前の仕事がどのような流れで行われているかなど、好奇心を持ってみるといいと思います。


大人が「夢はないのか」といってみたり、若者と大人の立場が入れ替わりましたね。どうしてそうなったかというと、おそらく若者の平均点が上がったからだと思います。たとえば創作の世界でも、若い作家ほど、小さくまとまった作品を書きがちなんです。モラルを踏み越えたり、奇想天外な作品を書いたりはあまりしない。でも、全体のレベルは昔より高いんです。昔は平均点は低かったけれど、なかには突出した才能を持つ作家がいました。いまは抜きんでた人はあまりいないけれど、全体のレベルは高い。


時代の勢いって、あるでしょうね。国全体が上り坂のときは無謀な夢を見るから。でも、不景気が15年も続くと、みんなの気持ちが萎えてしまう。そういう意味では、人間は多分に経済に左右される弱い生き物だと思う。いまはそのマイナス面が出ているのかもしれません。ただ逆に、堅実であるともいえますが。


強い個性を打ち出すことは意外と容易で、時間をかけて淡々と質を磨き続けることって逆にすごく難しいことです。でも、真面目な努力は必ず人々の心をつかむ品質として表れるものです。


僕は人が一所懸命につくったものが好きです。そうしたものに囲まれて暮らしていると良い作品をつくろうというモチベーションが生まれてきます。


街で観察して得た情報を頭の中で24時間、弱火でグツグツ煮詰めていると、ある日ポンとアイデアとして出てくる。


効率的に仕事をする工夫はしています。たとえば切り替えです。僕の場合、ほかの原稿に移る際に、この小説はクラシック、この小説はロックと、流す音楽を変えるんです。そうすれば思考も切り替わります。


取材というのは基本的にはしません。僕の場合、普段の生活のすべてが表現の種になっていますから。でもあえて言えば、目の前にいる人をよく観察するようにはしています。


新聞や雑誌で、気になる記事はファイリングしています。面白いと思った記事を切り抜いて、テーマごとにスクラップしてまとめるんです。そうすれば自分の関心の在り方もわかるし、たとえばファイルが100枚になったときに引っ張りだしてつなぎ合わせると、新しいアイデアにもすごくつながるんです。


似た仕事はまとめるようにもしています。この日は執筆、この日は取材といった具合に、同じ種類の仕事をできるだけ同じ時期に仕上げています。そうすれば、無駄な時間もずいぶん削れます。


仕事の時間を減らすために、仕事の準備の段階から時間の割り振りを考えたり、仕事には必ず自分の裁量の部分はあるはずだから、そのなかで自分にできるスケジューリングの工夫はあるはずです。


若い社員が毎日終電間際まで働いて疲れ切っていますよね。上司が残っているから部下が帰りにくいといった、職場の和を重んずる雰囲気もいまだに残っている。でも、もう会社が一生を保障してくれる時代でもないし、必ず給料が上がる時代でもない。そろそろ会社のためにとか、自分の出世のためではなく、自分の時間を充実させるための仕事の効率化というものを、真剣に考える時期に来ていると思います。


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