知識賢治の名言 一覧

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知識賢治のプロフィール

知識賢治、ちしき・けんじ。日本の経営者。「カネボウ化粧品」「テイクアンドギヴ・ニーズ」「日本交通」社長。神戸出身。同志社大学法学部卒業後、鐘紡(のちのカネボウ)に入社。カネボウ化粧品に配属され、大阪で営業を5年経験。その後、マーケティング、経営企画部門、新規事業企画などに従事。化粧品大ヒットブランド「リサージ」の立ち上げに参加し、子会社化の際に株式会社リサージの社長に就任。その後、カネボウ化粧品に戻り社長に就任。退任後は結婚式関連事業のテイクアンドギヴ・ニーズ社長、日本交通社長などを務めた。

社員が成長すれば、会社も成長する。それを支えるのが経営者の仕事。


ともすると、短期的な成長を求めがちですが、継続した安定成長が重要です。そのためには、社員が自分で考えて行動し、スキルや人格が向上しなければならない。


企業に変革を起こすのに必要なものは何かといったことを追求する中で悟ったのは、結局は人の成長が企業を支えるということです。


事業再生には、社員や関係者のやる気や人間力が最も重要。


トップが掲げる正しい戦略や情報を、いかに正確にスピーディーに組織の隅々にまで伝えるか。それが会社という組織が成功するためには欠かせないこと。


メンバーが間違った情報を正しいと思って行動してしまうことが、組織として最も避けねばならないこと。


目標を実行するときに大切なのは、情理と合理のバランスをうまく取ること。


若手といえどもリーダーになったなら「仕事を通じて部下を成長させることが自分の仕事のすべてだ」というくらいの気概を持ってほしい。


話の巧拙は先天的なものではありません。誰でも訓練を積めば上手になります。


私は0から100を生むクリエーティブな創業者タイプではない。仕事の基本を徹底することで、経営基盤を強固にしていくのが得意な経営者タイプ。


部下が抱えている仕事を日ごろからきちんと把握しておき、問題が起きそうなときにはその場で注意やアドバイスを与える。そうした目配りもせず、改まった場でいきなり「君は駄目だ」と指摘するのでは、部下としても納得できないだろう。


改善への期待感を言葉の中に込めるのも重要です。たとえば改善を求めるときに、「君ならできるはずだ」、あるいは「もっとこうすればパフォーマンスがこれだけ良くなるはずだぞ」と一言付け加えるのです。部下を叱るときも、「何で君ほど優れた人間が、こんなこともできないのか」と期待感をにじませる叱り方をすれば、部下の心に改善へのモチベーションが生まれます。


部下の問題点を指摘するときには、「なぜ問題なのか」を含めて明確に伝えなければならない。嫌な話をするときは誰しも腰が引けてしまうものです。意識していないと、どうしてもぼんやりとしたわかりにくい話し方をしてしまう。これは明らかに逆効果です。聞き手の心には「何が言いたいかわからないが、悪いことを言われた」というマイナスのイメージだけが残ってしまう。


一番大事なのは、相手の良いところから先に話すこと。たとえば「君はやっぱりこういうところが優れていると思う。だけど、実はこういうところは課題だと思っている」と言う。この順番を間違えると、感情的に受け入れてもらえないケースが多い。


私の場合、考課後の面接の予定を半年前からスケジュールに組み込むことにしていました。普段顔を合わせることが少ない分、面接時間も一人当たりたっぷり2から3時間をかける。面接前には個々人の業績、目標の達成状況などを踏まえ、そのうえで話の中身や順序、強調する点を決めておく。「こう言ったら、相手はこう出てくるだろう」とシミュレートをして当日に臨むのです。


部下と面談するとき一番いけないのは、多忙を理由に短時間で済ませようとすることだ。たとえば、「いま少し時間が空いたから15分でやろう」と部下に声をかけ、準備をせずに始めたとする。時間がないからと焦ると、言葉も乱暴になりがちだ。その結果、話した内容がまったく相手の心に届いていなかったということになってしまう。


カネボウ化粧品の子会社「リサージ」の社長を務めていたころ、半期に一度、教育担当の女性約10人との間で考課後面接を行っていた。面接の場では、厳しいことも言わなければならない。


部下に評価なりアドバイスを伝えることだけで終わりとせずに、部下の意見を聞くことも忘れてはなりません。問題点を指摘し、改善へのアドバイスを伝えたあとで、「私はこんな風に思うから、いま、こう言ったんだけれど、君はどう思う?」と付け加える。すると、人によっては「言われたことはわかります。ただ、私には実はこういう理由があったんです」と自分の事情を話し出す。よく聞いてみると言い訳に過ぎないこともある。しかし、そこはあえて目をつぶり、一か所二か所逃げ道を用意してやるのです。


私は決して特別な人間ではありません。MBAも持っていないし、語学が堪能でもない。世間には私より勉強している人がたくさんいるはずです。でも、会社の再生を請け負うという運命に遭遇し、「逃げず、折れず、想い続ける」を胸に頑張ってきたら、いつの間にかここまできていた。


40代は自分にとって何が大切で、何が大切ではないかを明確にすべき年代です。その後の人生を大切なものだけに囲まれて生きていけたら、本当に幸せだろうと思います。


優れたアスリートが道具を大事にするように、経営者は言葉を大事にしなくてはいけない。


プロジェクトを進めるとき、他部署の人間と意見がぶつかったとします。そのとき、目線が低い人は、「理解してくれない相手が悪い」と考える。そして、「自分のやるべき仕事はやった」と勝手に満足するわけです。でも、私にいわせれば、それは相手に腹落ちさせられなかったことを相手のせいにしているだけです。目線が高い人は、あくまでプロジェクトを成し遂げるために、相手がわかってくれなければ、何度も話し合いを続ける努力をしたり、「ここはいったん引いて、別の機会につなげよう」と戦略を練ったり、ときには土下座するくらいのことをしてでも結果を出そうとするでしょう。


「弱さを受け入れる謙虚さ」については、最近になって、改めてその重要性を実感することが多い。これは謙遜ではなく、「自分はまだまだ未熟だ」と感じることが、本当によくあるのです。その弱さを素直に受け入れれば、さらに自分を高めていくにはどうすべきかを考えることができます。


「逃げないこと・折れないこと・想い続けること」が大切です。日々のなかで直面するどんな些細な問題にも真摯に向き合うこと。決してあきらめたり、投げやりになったりしないこと。「絶対にこれを成し遂げるのだ」という強い気持ちを保ち、努力を続けること。


人間力に関しては、学ぼうと思って学べるものではなく、結果的に身につくものだというのが私が経験をとおして学んだことです。逆境や困難に直面し、無我夢中で目の前の問題にぶつかっていき、ことが終わってみて、ようやく「自分はこんなことを学んだのだな」と感じる。そういうものだと思います。


人間力は、現実の仕事のなかで学ぶものです。毎日の仕事と真正面から対峙し、そのなかから絶えず何かを学び取ろうという姿勢を堅持してこそ身につくのです。


人間はどうしても、自分がそれまでやってきた方法をスタンダードだと考えてしまいがちですが、それでは不十分だと認める力がないと、自分をのばすことはできない。加えて、他人の弱さを受け入れる力も備えていなければ、人を育てることができません。部下の未熟さを受け入れて初めて、「どうやってこの人を成長に導けばよいか」を考えられるのですから。


私は、ビジネスマンに求められる力は知力・体力・人間力だと考えています。20代や30代では、知力・体力が右肩上がりに伸びますが、40代に入ると下降し始めます。一方、人間力は、20代や30代のうちはまだまだ低く、40代から本格的に磨きをかけていかなくてはならない。その意味で、40代は節目の年代といえます。


勉強において大事なのは、いかに気持ちを継続させるか。そのためには、目標を明確にし、いつも目にみえる状態にしておくことが重要です。


用意した言葉ではとても足りないと思わされる場面もたびたび経験しています。一番印象に残っているのは、社長に就任して初めて、社員たちの前で話をしたときのこと。壇上に立ち、社員たちの顔をみた瞬間、用意していた原稿の内容はすべて吹っ飛びました。「自分たちはこれからどうなるのか」とすがるように私をみる目や、「こんな若い社長で大丈夫なのか」と疑う目をみたとき、用意した言葉では全然足りないという想いが湧き上がってきました。そして、「この会社は絶対に潰さない。私は死んだ気になって一生懸命やります。だからみなさん、私についてきてください!」という言葉が出たのです。すると、誰からともなく拍手が湧き起こり、会場全体に広がっていった。その様子は、いまでも忘れられません。「じつは会社を辞めようかと考えていましたが、あの言葉を聞いて、もう一度頑張ろうと思いました」と私に打ち明けてくれた社員もいました。


会社が成長するには、まずは足元で取り逃がしているビジネスチャンスを探し、それを着実に積み上げていく。それができるようになってはじめて、次の成長に向けた手立てが打てる。


業界の外からやってきた目で見ると、供給側の論理が優先されていることがあるように思います。まずは、そこを見直すことで収益の底上げができると感じています。


サービスの品質もさらに高めて、日本交通を圧倒的なブランドにしたい。当たり前のサービスを徹底するだけでなく、サービス業の中でも一流と言われるようなホテルや婚礼業と肩を並べるレベルを目指しています。


業務をお客様の視点で見直しています。朝早い時間にタクシーがなかなかつかまらず、困ったことはありませんか。業界全体が、夜の需要に合わせて業務員の交代を朝にする慣例があったため、早朝の稼働台数が少なくなっています。こうした会社の都合による機会損失を減らすように勤務時間の体制も変え始めました。


基本を徹底して、仮説と検証を繰り返す。誰が何をどのレベルまで、いつまでに実行するのか、細かく決めて実行してもらう。正しい戦略を基本に忠実に進めて、成果を積み重ねることが必要。


かつての企業再生は金融系企業が主導してバランスシートの見栄えを良くすることに力点が置かれていました。しかし、それで本当によいのでしょうか。本来は働く人たち自身が「この会社を救いたい」とわき出るような思いを持って、再生に当たるべきです。


小手先のノウハウばかりに目を向けてはいけません。部下を持ったら自分なりの仕事観、人生観を持つべきです。何のために働くのか、働くことの意義は何かということです。それを部下に伝え、部下が目指すところを把握し、部下と組織の成長ベクトルを合わせるのがマネジメントの役割だと思います。


優れたリーダーは、暗黙知を言葉やノウハウ、仕組みといった「形式知」に置き換えさせ、身につけさせるように仕向けなければなりません。そうなれば、組織の他の人も共有することができます。


自分の将来のキャリアを考える時、ついつい甘えが出たりしがらみにとらわれそうになることがあると思います。でも、最終的にはそこからどう脱するかがビジネスパーソンとして成功するかどうかを分ける。


紙に書き出すことによってイメージする自分の像が鮮明になり、余計なことがそぎ落とされシャープになります。書き出す過程で「頭で思っていたことは、こういうことだったのか!」といった発見もできます。


話がわかりづらい人は、思い付いたことを、そのままの順番で話していることが多いようです。すると何を言っているかよくわからないうえに、印象的な言葉だけが相手の頭に残るため誤解を生じやすい。


いくら自分ではうまく話せたと思っても、相手が理解するうえで必要な情報でなければ意味がありません。話し上手な人は会話中に、「相手の分析」と、「自分の話を組み立てる」という2つの回路を必ず同時に回しています。聞き上手でないと、話し上手にはなれないのです。


男性と女性とでは、それぞれに伝わりやすい話し方がある。それを踏まえたほうが、コミュニケーションはスムーズにいくと私は思っています。


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