矢野香の名言 一覧

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矢野香のプロフィール

矢野香、やの・かおり。日本のアナウンサー、スピーチトレーナー。長崎県出身。NHKでキャスターとして16年以上のキャリアを持ち、主にニュース・報道番組を担当。大学院では「話をする人の印象形成」を心理学の立場から研究し修士号を取得。アナウンサーを続けながら、政治家や企業のエグゼクティブに対し話し方や信頼を勝ち取るスキルを指導している。著書に『その話し方では軽すぎます! エグゼクティブが鍛えている「人前で話す技法」』ほか。

声の高いイメージのあるジャバネットたかたの高田明社長も、普段の話し声は低音。一流の人ほど、場合に応じて声を使い分けています。


一流の人ほどい派手なテクニックは使いません。伝えるべきことを間違いのない言葉で、的確に淡々と話します。


相手に信頼感を与える話し方をするには、見た目を整えることも重要です。どんなに立派なことを言っても、見た目の雰囲気と一致していなければ、信頼できません。自己演出も必要なことです。


最初に意識してほしいのは、話す前に「何を伝えたいか」というメッセージを明確にすることです。それが曖昧なままでは、相手は困惑するだけです。信頼感を抱く人はまずいません。


大人の話し方を身につけたいなら、面白おかしく話すことなど考えない方がいいと思います。むしろ大切なのは、面白味はなくとも、話を正確に伝える話し方を身につけることです。テレビでいえば「ニュース番組の話し方」です。つまらない話し方かもしれませんが、これを身につければ、発言に信頼性や重み、責任感などを醸し出すことができます。流暢に話せなくても、相手の信頼を勝ち取ることができます。


「淡々と話していては、相手に聞く耳を持ってもらえないし、心に残らない」。そんな意識が強く、あれこれ脚色したり、ゼスチャーをしたりして、面白おかしく話そうとしてしまう。しかし、そうした虚構を入れてしまうと、ほとんどの場合、話の正確性が損なわれます。だから軽薄な印象になってしまうわけです。


大人の話し方とは、どのような話し方でしょうか。私が考える大人の話し方の定義は、「確実性、信頼性を重視し、落ち着いた、重みのある話し方」「自分が公人であることを意識した、責任感のある言動」です。このような話し方をしていれば、顧客や部下などから信頼を得ることができます。


話の内容に関して大事なのは、「自己開示」ではなく、「自己呈示」をすることです。ビジネスの場とはいえ、「肩書き」の立場だけで話していると、ビジネスライクな印象を与えますから、たまには「個人名」の立場で話すことも重要です。かといって、何も考えずに、自分のことをありのままに話している(自己開示)と、自分の「肩書き」のイメージを損ねることがあります。相手に良い印象を与えることだけを選んで話す「自己呈示」をしましょう。


相手に信頼されるためには、「事実と感情を分けて話すこと」を心がけましょう。「悲しい」「腹が立つ」といった個人的な感情と事実をごちゃまぜに話す人は、少なくありません。たとえば、上司が部下に対して、「君が遅くまで残業して頑張ったのはわかっているが、この営業成績では不満がある」と言ったとしましょう。一見、普通のセリフですが、これでは、上司が、どの立場から「頑張った」「不満がある」と言っているのか、わかりません。このような話し方をする人は、真意がつかみにくく、信用されにくいのです。これを防ぐためには、「『私個人は』、君が遅くまで頑張っていたと思っている」「しかし、『会社としては』この成績に不満がある」と主語をつけ、主語の異なる文章を分けて話しましょう。


考えるべきことは、自分は他者からどんな人間だと見られているのか、「他者目線」を意識することです。たとえば、銀行のような堅い会社の社長が、若者言葉で話しかけてきたら、怪しい人だという印象を持ちませんか。これは極端な例ですが、立場や見た目の印象と合わない話し方をしていると、相手は不信感を抱きます。また、高級食材を売る営業マンが、ジャンクフードしか食べないようなことを言ったら、とても信用できませんよね。そうならないためには、他者から見た自分の「外づら」を考えて、どのような話し方や話の内容なら信頼されるのか、戦略を立てることが大切です。


話し方や話す内容は、「外づら」を大きく左右する要素。いくら仕事ができても、話し方のマズさで、相手から悪い印象を持たれることはよくあることです。後悔しないためにも、相手から好印象を持たれる話し方を学んでおきましょう。


人前でも批判されることなく、しっかりと振る舞うには、派手なテクニックを過剰に使ってはいけない。伝えたいことを明確にし、必要なテクニックを自然な形で、地道に実践することの方が大事。


会話で大切なのは自分の発言のあとに「間」を空けること。大手企業の経営者も、コミュニケーション上手な方は、じっくりと間を取る方が多いと感じます。


私は、アナウンサーの仕事で俳優の方にインタビューをする機会がよくあるのですが、インタビュー上手な方の特徴のひとつが、結論をぼかすこと。たとえば、「印象に残った出演映画は?」と聞くと、「20年前の作品かなあ?」などと答えます。当然こちらは「20年前の作品というと?」と質問します。こうして会話が盛り上がっていくのですが、実は、その俳優の方が意図的にコントロールしているというわけです。


雑談だからといって、気を抜き、思いついたことをよく吟味しないで発言していると、知らぬ間に、周囲からの評価を落としてしまいます。ビジネスの場では、雑談もオフィシャルな発言に変わりありません。評判を下げないために、雑談についても、しっかりマネジメントする意識を持ちましょう。


「スピーチやプレゼン、会議が話し方の本番で、雑談はおまけ」と考えている人が多いようですが、私は、雑談も本番だと考えています。ビジネスシーンでの雑談は、取引先や上司・部下との心の距離を縮める手段であり、場合によってはプレゼンそのものよりも相手の印象に残るからです。


話したくない話題になったときに、話したくない意思を言葉で伝えると、刺激が強く、険悪な雰囲気になる可能性があります。非言語表現で伝えましょう。たとえば「目線を外す」「目を泳がせる」「時計をチラ見する」。あえて相手を不快にする反応をすることで、拒否の意思を示し、相手に察してもらうわけです。テーブルがある時は、テーブルの下に両手を下げ、肩を落としていると、引いた感じを出せます。それでも相手がやめないなら、「それ以上は勘弁して下さいよ?」と笑いながら、しかし重みを持って言うと、効果的です。


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