眞鍋政義の名言 一覧

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眞鍋政義のプロフィール

眞鍋政義、まなべ・まさよし。日本のバレーボール選手、バレーボール監督。兵庫県出身。大阪商業大学在学中に日本代表入りを果たす。大学卒業後、新日鉄バレー部(のちの堺ブレイザーズ)に入部。ソウル五輪に日本代表として出場した。その後、久光製薬スプリングス監督を経て、女子バレー日本代表監督に就任。ロンドン五輪で銅メダルを獲得。28年ぶりに日本女子バレーにメダルをもたらした。

信頼がなければ、指導者の声なんて届かない。


気持ちは大事です。勝つために最後に必要なのは間違いなく強いハートなんですよ。でも、土台は数字による把握が必須。


日本の選手と相手国の選手を見比べてみると、1対1では負ける。でもチームが結束すれば勝機が見えてくる。個人では負けても、チームが一丸となれば勝てるという確信が、最後に勝利をもたらしてくれました。


これは女子チームの監督になって気付いたことですが、男性より女性の方が、結束したときに発揮する力は大きい。逆にスタッフと選手の関係がうまくいっていないと、女性は言うとおりに動かない。波は女性の方が大きいが、一致団結したときには10の力が20にも30にもなります。これは男にはないことだなと実感しました。


エースの木村(沙織)には厳しいこともかなり言いました。木村は日本の中心選手として活躍してもらわなければならないと考えていました。だから、最初からエースの自覚を促しました。チーム内では口数の少ない彼女に、「2度の五輪や世界選手権も経験して、何も言わないのは一番卑怯だ。間違ってもいいから何か言え」と発言することを半ば強制し、チームをリードすることを求めました。チームの柱になってもらうために、あえてプレッシャーをかけ続けました。


女子チームの監督をするようになって気づいたのですが、女性にはもともと仲のいい者同士で固まる傾向があります。たいていは2人組をつくって行動する。不思議なことに、2人組同士が合流して4人になることはあっても、3人、5人というように奇数になることは滅多にありませんでした。こうした仲良しグループにいくつも分かれていてはチームの一体感を醸成することができません。だから、スタッフも含めてメンバー間のコミュニケーションを活性化させる工夫を色々と施しました。たとえば、食事のときに席順を決めるくじ引きを割り箸でつくってスタッフと選手が入り混じって座るようにしました。ここには、選手が何を求めているかスタッフに聴き取ってほしいという狙いもありました。


いいときは褒め、悪いときは叱る。それは選手もスタッフも同じです。そうすることで、選手とスタッフが一枚岩になりました。


監督、選手だけでなくスタッフを含め一丸とならなくては勝てるチームはつくれません。そこで個々のスタッフの役割を明確にして、任せるべきことは任せました。一人一人を責任あるポジションに置けば「自分はこのチームに貢献している」という意識を持ち、チーム全体の一体感も高まるだろうという期待からです。


選手に自覚と自立を促す。そのためには、監督が選手の上に立って絶対的な存在になってはいけない。そこで素の自分を見せて、私から選手に近づいていきました。たとえば、選手から質問を受けても自分にわからないことは素直に「俺にはわからない」と言う。監督である私が選手に対して心を開くことで、選手も少しずつオープンになっていきました。


日本の女子バレーでは代表に限らず、プレミアムリーグのクラブチームでも、カリスマ的な監督によるトップダウンのチームマネジメントが大勢を占めてきた。しかし、私はそうしたマネジメントの在り方では勝てないと疑問を持ち続けてきた。なぜなら、実際にコートの中でプレーするのは選手であるからだ。監督に命じられてではなく、選手自身が「絶対に勝つんだ」と心の底から思わなければ、世界の舞台で勝ち抜けない。


日本の選手は、日本選手には高さやパワーを望めないが、外国の選手に比べて手先が器用でボールコントロールが上手いという強みもある。長所をより一層強化する。それしか活路はないと思い定めて、レシーブの上手な選手を集めて、全員で拾いまくるチームを目指した。


バレーボールには、ネットという障害物がある。そのため、もともと背が高くてパワーのある選手に有利な競技だ。しかし、日本選手には高さやパワーを望めない。勝つには発想の転換が必要である。そこで改めて思い至ったのは、バレーボールではボールが床に落ちなければ点数が入らないということだった。もともとレシーブでボールを拾いまくるのは日本女子バレーのお家芸ではあったがそれに磨きをかける必要があった。


代表監督に内定した2008年12月。その直後からロンドン五輪でのメダルを獲得を目標に置き、北京五輪で5位に終わった代表チームをどうつくりなおして、そこまで持っていくかを考え始めた。五輪でのメダル獲得を最終目標にして、そこから逆算する形でチームを強くするためにすべきことを考えていった。


叱っても「なにくそ」と奮起できる選手は皆の前で叱り、落ち込んでしまったり、失敗を引きずってしまう選手は個別に呼んで叱ります。基本的に私は叱らないので、たまに皆の前で大声を出すと、現場がピリッと引き締まる効果がありますね。


数字を知ることは公平性を保つだけでなく、選手が自ら現状と向き合ったり、チームの戦術を有利に導くために欠かせません。そして、その数字を実際のプレーに生かすためには信頼が必要です。


注意することは、悪い数字は見ないようにする選手がいること。だから時々ミーティングを開き、数字データを手渡しして自分の現状に目をそらさないようにしている。そうじゃないと次の課題に進めないから成長できない。


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