田中邦彦の名言 一覧

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田中邦彦のプロフィール

田中邦彦、たなか・くにひこ。日本の経営者。回転寿司チェーンの「くら寿司」を展開する「くらコーポレーション」創業者。岡山県出身。桃山学院大学経済学部卒業後、大阪の醸造酢メーカーのタマノヰ酢に入社。4年間実務経験を積んだのち、同社を退社し寿司店を大阪堺市に創業。7年後回転寿司「くら寿司」を開店。同社を東証一部に上場させ、売上高400億円を超える企業へと成長させた。ニュービジネス協議会アントレプレナー大賞最優秀賞受賞。

くら寿司を創業したのは、保守的な寿司業界なればこそビジネスチャンスは大きいのではないだろうかと考えたからです。


プロ野球の有力なバッターなら、ヒットやホームランを打つことに専念します。イチローや松井選手にしても、今度は1億、次は10億にしたいと年俸を上げようと考えながらバッターボックスには立っていないと思います。とくに幹部候補の社員には、自分を戒めよ、欲を捨てよ、自己中心の卑しい根性を持つ人間になるなと口を酸っぱくして言っています。


愛社精神がある中堅幹部も増えてきました。生きがい、働きがいを美学とする社員は心底頼れるので大切にしたいと考えています。


回転寿司の歴史は意外と古く、半世紀以上になります。その中で、私どもは後発組ですが、業界三番目の規模まで店舗を増やすことができたのは、ヒト・モノ・カネというビジネスの3つの基本を大切にしてきたからだと自負しています。


後発組がより多くのお客の支持を得るためには、斬新なアイデアと気概が必要です。それには、人材育成や結束力などの組織力が伴わなければ、達成は困難です。


社員教育ではまず「自分が幸福になるためには、何をするべきか」を徹底的に教え込みます。それは、一生懸命、一心不乱に仕事をやることにもつながります。ただ、その過程で大事なことは、ゼニ、カネばかりを追うなということです。


私が最も嫌いなタイプは、ゴマすりの忠誠心です。そういう出世欲の強いヒラメのような社員は会社の利益を考えないし、その人の部下も育ちません。社内では徹底的に排除しするように努めています。そういう人は叱られるのが怖いから言わないとか、出世の妨げになるような都合の悪い話は隠そうとします。それがあとになって、取り返しがつかない問題を引き起こすからです。


年俸や報酬は一定の目標をクリアして得られるものですが、私どものようなマニュアルを中心とする業務では個人プレーよりもチーム力を評価の基準としています。ただ、サプライズもなければ面白くありません。そこで社内で決めた利益目標を達成した場合、幹部の社員全員に一律給料の二倍を支給することもあります。


以前、店長候補として採用した一流大学での新入社員は、記憶力が抜群なのですが、店に出すとこれがまったくダメで使い物になりませんでした。周囲の空気や人の感情を理解できない人は、接客の仕事には向いていません。そういう人を店長にするわけにはいかないので、部署を異動させて数値管理の仕事をさせたら素晴らしい能力を発揮してくれました。適材適所を見つけ出すことも人事の重要な役割です。彼はいまでは本社業務のスペシャリストとして手放せない人材の一人になりました。


経営者としてこれまで一番苦労したのは、カネとヒトです。幸いカネの方は、10年ほど前に株式公開をしてからは資金調達の面であまり悩まないようになりましたが、ヒトについてはまだまだ満足していません。


創業時から「食の戦前回帰」を企業理念としてきました。その基本は「安全・美味しい・安い」です。全食材に化学調味料などを使わない、いわゆる「無添」に取り組んでいます。


昔から「ヒト・モノ・カネ」は、独立開業の重要な三要素と呼ばれてきましたが、事業の規模が拡大しても、その基本は少しも変わらないと考えています。


うちはアイデアで勝負してきただけに、地元では私のことを「なにわのエジソン」なんて言う人もいます。でも、私は企画の天才でも発明家でもありません。強いて言うなら、四六時中モノを考えているからでしょう。


私自身、新商品の導入など、重要な経営判断をするときには、必ず複数の人の意見を聞くようにしています。自分一人で決めることは絶対にありません。仕事の答えのほとんどは、人との対話の中にあると言っても過言ではありません。


あらかじめ失敗を想定しておくのは当然として、失敗したあとにどうリカバーするかまで考えていないと駄目ですね。


私に限らず、世の中の経営者は寝ても覚めても頭のどこかで会社のことを考えています。ですから若い人が将来、経営者を目指したいならば、常に考える習慣をつけることが大事だと思います。


20代から30代にかけては、ビジネスマンとしての成長時代なのだから、とにかく思い切って挑戦して失敗して、失敗から学ぶことを覚えて欲しい。私自身、いままで、さまざまな失敗から学んできたことで、精度の高い判断ができるようになりました。


市場が飽和状態だからもはや新しいアイデアなどない、という言い訳は私が会社勤めをしていた30年前からありました。明治時代、江戸時代からそういう言い訳をする人はいたんじゃないでしょうか。人間に欲望がある限り、アイデアが枯渇するなんてあり得ません。いつの時代もビジネスチャンスというものはあるんです。


他人からやらされているという感覚では、部長どころか経営者は務まらんということです。困難に立ち向かうことを楽しみに思うくらいじゃないといけません。仮に部長になってまで「やらされ感」で仕事をしているとすれば、その人間は必ずストレスで体を壊しますよ。だからうちでは夜中であっても緊急連絡が取れない奴は絶対に部長に昇格させません。それくらい経営者に求められる条件は厳しくなっているということです。


先日、我が社で初めて40歳手前の役員が出たんです。その男に自分の強みは何かと尋ねたら「僕の強みはどんな仕事でも我慢して楽しみを見つけながら取り組めること。極端な話、どんな女性を嫁さんにしても上手くやっていける自信がありますよ」と言ったんです。冗談も半分でしょうけど、30代でそこまで言えるのは大したもんやと思いました。


管理職になって部門を率いる立場になったら、目標達成がその人の評価のすべてですから、努力賞はもらえません。経営の一端をになっているという責任の重さはもちろんのこと、その人の判断ひとつで会社が傾くことだってあり得るからです。


若い頃にとことん痛い目にあう経験は大事です。先日、知人からこんな話を聞きました。年中賭博に明け暮れていた男が、あるとき娘が泣いているのを見て「なんで泣いてるんや」と聞いたら、「給食費が払えなくていじめられた」と答えたらしい。その日から、その男は心を入れ替えて働き始めたらしいのです。人が変わる瞬間というのは、その人が自分の行動を心の底から反省したときなんです。だからこそ、若いころの失敗は尊いのです。反省する力=自分を変える力なんです。


私はジャパネットたかたの高田明社長が好きなんです。テレビ通販の彼の名調子は本当にすごい。街の電気屋で売っている商品と同じなのに、彼のトークにかかったら、まったく別の魅力を持った商品に代わってしまいます。つまり、販売のアイデアも無限にあるということですよ。


最近、若い社員に勧めているのは、できるかぎり、先輩社員と話す機会を持つことです。会議なんてたいそうなものじゃなく、茶会話でも構わないんです。仕事の悩みでも人生の悩みでも何でもいいから、自分の考えを先輩にぶつけて、先輩の意見を聞く癖をつけろと言っています。


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