田中実(経営者)の名言 一覧

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田中実(経営者)のプロフィール

田中実、たなか・みのる。日本の経営者。「価格.com」「食べログ」などを展開する「カカクコム」の社長。兵庫県出身。東京外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業後、三菱銀行に入行。米国・台湾駐在、本部勤務などを経験したのち、デジタルガレージに入社。その後、カカクコム取締役を経て社長に就任。

どんなサービスを提供すれば、お客様に喜んでもらえるか。それが大前提です。


ユーザーの本音やニーズを汲み取っておかないと、ユーザー離れを引き起こしてしまう。


弊社のビジネスモデルはすぐにマネタイズ(収益化)できるわけではなく時間がかかります。「食べログ」は05年に始めましたが、店舗からの課金は月間ユーザー数が1000万人を超えた09年からです。それまでは、掲載する店の数を増やせ、口コミを増やせ、写真を増やせということに注力してきました。でも、誰もやりたがらないからこそ、いったん成功すれば参入障壁になる。


カカクコムには熱いおたく集団がいます。うちには、「競合とどう差別化するか」といったことを、ビジネススクール的なアプローチで分析するような社員はいないんです。それに何の技術も特許もない。でも、カメラならカメラ、オーディオならオーディオ、「食べログ」ならレストランに誰よりも詳しいマニアがいる。そういう人材を雇っているのが、ほかとの差別化になっている。


消費者に、グーグルからアマゾンヘとか、ヤフーからレストランへと、直に行かれるのは非常に困る。それを防ぐにはいかに付加価値をつけるかで、その価値を出すにはやっぱり熱い連中を雇うしかないんですよ。だから僕は「この領域(商品・サービス)は事業として可能性があるから、おまえやってみろ」とは言わないんです。熱くないやつに命じても差別化できないので。


僕らのKPI(重要業績評価指標)は、「食べログ」だと掲載されている飲食店の数、使ってくださる利用者数、レビュー数などですが、5年後にどのくらいの数にするという目標は立てるものの、売上や利益の計画はあえて立てないんです。


銀行員時代にいろいろな会社を見てきた経験から、弱みの補完やリスク管理は得意です。だけど、強烈なリーダーシップがあるわけではない。僕ができる最大のことは、社員が喜びを見いだす環境、働きやすい環境を作ることくらいです。


グーグルのように全部検索エンジンでものを作り上げるような文化と違って、うちは手間暇をかけた労働をいとわない。どんな情報を入力するか。情報の構図を決めるのには、最初の入り口を決めることがすごく大事で、どんな階層を作っていくか、どんなタグを付ければ選びやすいかについては、すごく凝っていると思います。


スペック分類にはこだわっています。新しい製品が出ればデータはすぐに手入力しています。たとえばデジカメだと、何ピクセルとかバッテリーはどのくらい保つかとか、毎日すごい量を入力している。ですから条件検索も簡単にできるわけで、かなりマニアックな作りになっている。そうするとコメントを書く一般のユーザーも製品に詳しい人が集まってくるという好循環になります。


弊社は圧倒的な消費者のパワーをもって大量に客を送り込むことにより、ある意味、数で倒していくやり方ですね。中小業者がカカクコムヘの出店をやめてしまうと、売上が減ってしまうから、カカクコムから離れられなくなる。僕はこれを「カカク・アディクト(中毒)」と呼んでいます。でも出店料はアマゾンや楽天と比べて、3分の1~5分の1です。だから同じ業者の同じ商品であっても、楽天に出している価格のほうが高いこともあります。ですから、カカクコムのやり方は、店の体力をあまり奪わず、サステーナブル(持続可能)にしている。それこそがうちの真骨頂だと自負しています。


私が課長として赴任した台北支店の営業二課には5人の現地人行員がいました。ヒューストン時代に米国人の行員と接するときは文化の違いに用心したものですが、今度は同じアジア人。心のどこかに「言わなくても分かってもらえるはず」という甘えがありました。これが失敗のもとです。


当社が運営する比較サイト「価格.com」には家電など様々な店舗が出店していますが、利用者が購入した後に出店企業が倒産して商品が届かなくなっては大変です。台湾で学んだ「現場を見て判断する」という教訓は、今も役に立っています。


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