田中和彦の名言 一覧

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田中和彦のプロフィール

田中和彦、たなか・かずひこ。日本の人材コンサルタント。大分県出身。一橋大学社会学部卒業後、リクルートに入社。同社人事課長として社員の採用・教育・能力開発などを担当したのち、広報課長を経て、転職情報誌『週刊ビーイング』『就職ジャーナル』など4誌の編集長を歴任。ギャガ・コミュニケーションズ副社長、クリーク・アンド・リバー社執行役員、キネマ旬報社代表取締役などを経てコンサルタントとして独立。プラネットファイブを設立。企業の人材採用・教育研修・モチベーション戦略などを専門にしている。そのほか、書籍、映画、雑誌などのプロデューサーとしても活動している。

巻き込み力を身につけたいなら、まずは自分がたくさん巻き込まれてみることが大事。


「とりあえずやってみよう」という感覚を大事に、様々な仕事に挑戦してみるといい。


いますぐ結果の出ないものに時間を費やすのは時間の無駄だと感じる人もいるでしょう。しかし、結果的に無駄に終わったり、紆余曲折があってもいいと思います。最近の若い人たちは、最短距離で正解を求めようとしすぎています。


TODOの優先度で迷ったら、「時間軸」と「空間軸」で考えてみるといいでしょう。その仕事を1日放置したらどうなるか、何人に影響が出るかと考え、影響の大きい方から処理していきます。


映画のプロデュースの仕事をやりたいという夢が実現したのは、未来の自分に対して時間の投資を続けてきたからです。忙しくなると目の前のことだけに気を取られがちですが、ときには長い時間軸で自分を見つめ直すことも必要だと思います。


仕事を進めるうえでは「目的」と「水準」をチーム内で揃えておくことが重要です。「目的」と「水準」にブレがあると、よかれと思って取り組んだ仕事が空回りしてしまうこともあるので注意が必要です。


「自分でやった方が早い仕事」は、部下を鍛えることはあっても、自分にはプラスにならない場合がほとんどです。マネジャーは、そうした仕事に自分の時間を費やすのはもったいないという自覚を持つべきです。最初は部下へのレクチャーに時間をとられるかもしれませんが、将来への投資だと考えて、積極的に仕事を手放してください。


マネジャーになれば、できるだけまわりに仕事を振り、自分は重要な仕事に集中すべきです。ところが「失敗されると、尻拭いで余計に時間がかかる」「自分でやった方が早く片付く」といった理由で、仕事を抱え込む上司が少なくありません。短期的に見ると一理ありますが、仕事を任せなければ、いつまでも部下は成長せず、自分も忙しさから解放されません。


私は日報代わりにTODOリストを提出させていました。1日の終わりに「今日のTODOリスト」をチェックさせて、やり残しや新たに発生した仕事を「明日のTODOリスト」として提出してもらうのです。これなら書くのに5分とかからず、お互いに手間がかかりません。また今日したことと明日やることを同時に提出することで、部下も仕事の流れを意識できるようになります。


人とのアポを入れるとき心がけているのは、「外出日」と「社内日」の設定です。外で人と会う日には、なるべく他のアポもその日に固める。社内で会議などがある日は、デスクワーク中心で予定を組む。そうやって種類の同じ仕事を同じ日に集中させることで効率を高めていくのです。


私は土日を午前、午後、夜の計6コマに分けて予定を組んでいます。とくに大切なのは土曜日の午前。この時間に集中して家の用事を済ませると、残りの5コマを有効に使えます。どんなに忙しくても週一回は映画を観るという習慣を続けているのですが、それも土日のコマ割のおかげだと思っています。


リクルート時代、新橋本社内と浜松町のビルにある部署を兼務していた時期がありました。2つのビルの移動時間は約10分。ただ歩くのはもったいないので、なるべく部下と一緒に異動して、面談の時間にあてていました。これは極端な例かもしれませんが、本当は短時間で済むのに、無駄な時間をかけている会議は他にも多いはずです。


あるトークライブで、歌手の矢沢永吉さんが「近道をしたら、近見に潰される」と言っていました。時間管理は、近道して楽をするためだけでなく、寄り道して人生を広げるためにも活用していただきたい。


リクルートの編集長時代は、分刻みで働いていたにもかかわらず、なんとか時間を捻出して映画のシナリオ学校に通っていました。そのときの自分は、仕事する自分でも、趣味を楽しむ自分でもなく「いつか映画の仕事をしたい」と願って地道に努力を続けていたもう一人の自分でした。念願叶い、いまでは映画のプロデュースも仕事にしています。


ワークライフバランスという言葉が普及した成果、自分の時間を仕事とプライベートの二つに分けて考える人が増えてきました。しかし人生は二分法で切り分けられるほどシンプルではありません。会社で働く自分、遊んでいる自分以外にも、もっと多様な自分がいるはずです。


部下の時間を管理しようと詳細に報告を求める人がいますが、あまり感心しません。たとえば日報を事細かく書かせても、毎日同じような内容が報告されるだけです。しまいには上司の方も読まなくなり形骸化してしまいます。何時にどこにいたというレベルまで管理するのは、やりすぎではないでしょうか。


リクルートでの課長時代、上司である部長や役員が取締役会によく私を呼び出しました。そのうちに、これは事前に上司のスケジュールを把握し、指示の内容を先読みするしかないと思い至りました。そうした視点でスケジュールを見直すと、事前にやっておくべきことが見えてきます。おかげで急な要請でスケジュールが混乱する事態をかなり減らせるようになりました。


上司や部下にスケジュールをかき乱されて困るという人は、先手を打って工夫してはいかがでしょうか。


会議というと、無条件に1時間を確保する人が多いようです。しかし、本当に1時間も必要でしょうか。会議は連絡やアイデア出しなど、目的に応じて設計するべきであり、ふさわしい時間もそれによって変わります。


私は断然、手帳はアナログ派です。もちろん人それぞれで、デジタルの方が合う人もいると思います。ただ、どちらにしてもツールは少ない方がいいでしょう。入力すべきツールが複数あると、あっちのツールでは予約されているのに、こっちでは空きになっているという状況が発生しやすいからです。できればひとつかふたつに絞り、最終的に集約させるツールを決めておくべきでしょう。


「緊急ではないが重要な仕事の時間」を確保するためにやっていたのは、「自分へのアポ」です。4誌の編集長を兼務していたころは、気が付くと部下に次々と予定を入れられ、企画を練ったり、戦略を立案する時間をなかなか確保できませんでした。そこで人とのアポと同じ要領で、自分一人になれる時間をスケジュールに組み込んでしまうことを思いつきました。自分へのアポだと気づかれると何かと邪魔が入るので、予定表に「打ち合わせ」と書き、実際に会議室を予約して、一人で思索の時間にあてていました。


TODOリストは朝ではなく前夜に作成します。前の日につくるのは、書き出すことで頭の中を空っぽにしたいからです。脳はコンピュータと同じで、メモリを使いすぎるとうまく働きません。そこで頭の中をクリアにして、脳が働きやすい環境にしてから眠るのです。実際そうすることで、寝ている間に新しい企画がひらめくこともあります。


緊急でも重要でもない仕事は、放置しても大丈夫です。たいていは状況が変わって必要なくなったり、誰かが片づけてくれたりして、自然にリストから消えていきます。


出社後に着手するのは、緊急度は高いが重要度の低い仕事です。朝はまだエンジンが温まっていない状態です。そこでメールの返信や請求書作成など、考えなくてもできる仕事をこなしてリズムをつくります。ポイントは、朝一にすべて処理しないことです。昼食後や外出から帰ってきた直後など、朝一以外にもエンジンがかかりづらい時間帯があります。そのときのために、いくつかTODOを残しておきます。


私はコピーライターを志望して入った会社で、人事や広報の仕事に忙殺される20代を送りました。ふてくされた時期もありましたが、会社説明用のビデオ制作を「やります!」と手をあげたのが変化のきっかけだったように思います。少しでも制作職に近い仕事をと思ってのことでしたが、そこから能動的に動けるようになり道が開けました。50歳を過ぎたいまも、チャンスがあればどんどん手をあげたいと思っています。


人脈は、過去の仕事を通じて苦楽を共にした仲間こそが最も有力なコネクションとなります。しばらく連絡が途絶えていた人にコンタクトをとり、積極的に会いに行くなどしてみれば、思わぬチャンスが巡ってくることもあるでしょう。実際、転職の約半分は、公募ではなく個人的な人脈から発生するケースです。


自分の経験を異業種や異職種に横に応用することで、新しい一歩を踏み出すことができます。すぐ転職するつもりがなくても、年に一度は職務履歴書を書いたり、人材紹介会社を訪ねて相談してみると、自分でも気づかない経験や適性の掘り起こしができるかもしれません。


一昔前まで、キャリア形成といえば、昇進や専門性の追求を目指す「縦積み型」を指していたように思います。しかし、実際には職務経験や適性を組み合わせて新たな職域を開拓する「横スライド型」のキャリア展開も十分に考えられます。私自身、いちから始めたつもりの映画プロデュースの仕事が、予算管理やスタッフ管理、流通の確保などを行う点で、前職の雑誌編集長の仕事と非常に似ていることに驚かされました。


いまの40代は一昔前の40代とはまったく違います。落ち着いたナイスミドルのイメージとは程遠く、貯金すらない人もいます。その半面、楽天的でまだ変われる可能性も持っていると思います。


就職情報誌の編集長を務めたのち、統括編集長になり、キャリアの「上がり」を意識したのが30代後半のときです。しかし、実際には40歳で念願の映画業界に転職でき、その後42歳で一時失職したりもしましたが、いまは20代のときに経験した人事関連の仕事を再び手掛けています。


私の好きな言葉に、松下 幸之助氏の「迷ったときは、出発点に戻って考える。二段階上に上がって考える。上手に処理された事例を探して真似てみる」という趣旨のものがありますが、これはまさに不安にならないための教えでもあります。不安になったら、まずは原点に立ち返ってみる。「そもそも自分は何のためにこの仕事をしているのか」という原点を見つめ直すことで、視界が晴れることがよくあります。


不安を生むのは自分自身でしかありません。ポジティブな人は、ピンチの状況を不安に思わず、乗り越えるべき壁だと考えます。成長のチャンスだと考えるわけです。「起こってしまった過去は変えられないが、未来は変えられるのだから前を向こう」という人は、どんな状況でも仕事を楽しめるはずです。


私は、「いつでも辞められる存在になったうえで、辞めずに会社のために必死で頑張る」というのがサラリーマンの美学だと思っています。会社が一番辞めさせたいのは、何の努力もせず、「辞めさせられたらどうしよう」とビクビクしている人。反対に、努力の末に能力やスキルを高め、「いつでも辞められるぞ!」と腹をくくった人こそ、会社は辞めてほしくないと考えます。ですから、「不安だ」とグチをいっている暇があるなら、仕事をして自分を成長させるべきです。


会社の業績や将来性にかかわらず、その場で全力を尽くした人だけが、本物のバイタリティや強さを身につけられる。困難に直面しても逃げずに頑張った事実は、どこへ行っても高く評価されます。


会社の先行きに不安を感じたら、できることはふたつしかありません。ひとつは、会社の業績不振や不景気といった不安の原因をなくすために、自力で頑張ること。そしてもうひとつは、たとえいまの会社を離れたとしても、どこでも通用する人材になることです。


ときには気の進まない仕事を与えられることもありますし、「なぜこんなことを自分がやらなくてはいけないのだ?」と悩むこともあるでしょう。でも、「悩みながらも、スピードは落とさないこと」が重要です。会社の求めに応えようと走り続けた人だけが、自分が望むような成長や成果にたどり着くことができるのです。


どんな状況でも、とにかく前に進めば、必ず何かが見えてくる。私は「自信がない」という人には、「会社に与えられた仕事を、ひたすら一生懸命やりなさい」とアドバイスしています。ミッションを与えられるということは、会社があなたに何かを求めているということ。それに応え続けていれば、次第に能力やスキルが上がり、自信もつく。その先に新しい自分を発見できます。


「特定の誰かに認められたい」という発想はやめるべきです。他人の評価を基準にするのは、受け身で主体性がないことの表われ。他者に認めてもらうのではなく、自分が自分を認めればいいのです。一生懸命取り組んで、自分が納得できる仕事ができたら、それでよしとする。誰かが褒めてくれなくても、全力を尽くしてやり遂げたという実感があれば、やりがいや喜びが得られます。


「誰かが会社の業績を立て直してくれないかな」と他者に依存しているかぎり、先行きに対する不安は消えません。社員一人一人が「自分が会社をよくするのだ!」という気持ちで行動しないかぎり、会社の業績が伸びることはないのです。そして、自力で状況を変えようとする人が、結果的に、「どこでも通用する人」になれます。


頑張って仕事をしていれば、必ず誰かがみていてくれるものです。もちろん、「いまの上司とウマが合わなくて、自分が正当に評価されていない」と感じることはあるでしょう。上司も人間ですから、当然、起こり得るケースです。しかし、その状況下でも腐らずに頑張って仕事をする人は、たとえ直属の上司が評価しなくても、隣の部署の上司や取引先の人など、誰かがみてくれています。何より、顧客が評価してくれれば、上司が成果を認めようと認めまいと、数字などの目にみえるかたちで成果が出てくるはずです。「会社が成果を認めてくれない」と考える人は、じつは手を抜いているのではないでしょうか。その自覚があるから、会社を言い訳にして逃げているのではないか、一度よく考えてみてください。


「頑張っているのに会社に認めてもらえない」と不満を抱いている人には、「本当に頑張って仕事をしていますか?」と聞きたいですね。実際には、会社に認められないような仕事しかしていない可能性はないでしょうか。


私も会社員時代は、自分のやりたいことと会社が要求することのあいだにズレを感じることが多々ありました。組織で働く以上、つねに何かしらの制約があるなかで行動するのは当然のこと。その制約のなかで、いかにして自分がやりたいことを最大限に実現するかを工夫するのが、組織人の醍醐味ではないでしょうか。


私は、人間の価値は「違い」にこそあると考えています。多くの人が集まる組織では、全員が同じ意見になることなどあり得ません。必ず意見の対立が生まれるし、それをぶつけ合いながらひとつに集約していくからこそ、変革を生み出せるのです。そこで黙っている人は、ただ逃げ続けているだけで、何も価値を生み出していません。


私は様々な会社でコンサルティングをしていますが、とくに企業のトップに近い経営層の人ほど、「このままではいけない」という危機感を抱いています。ただ、トップの意向が現場にきちんと伝わっていないケースは多く、とくに中間管理職層は、「自分の意見を伝えても、どうせ会社は変わらない」と決めつけてしまいがちです。ですから、本当にやりたいことがあれば、より経営に近い人に提案するのもひとつの手。課長や部長が「そんなことは無理だ」と反対しても、社長のいる場で提案をすれば、「面白いアイデアだね」と聞いてくれるかもしれない。変革を起こして成長している会社ほど、そういう事例をよく耳にします。


上司や会社の意向が自分の意に反していた場合、選択肢はふたつあります。ひとつは会社や上司に自分の意見を思い切ってぶつけること。もうひとつは黙って従うこと。いまの時代のビジネスマンが取るべき行動は、前者だというのが私の考えです。なぜなら、世の中の流れは「変革」を求めているからです。環境がものすごいスビードで変化し続けている現在、過去と同じことをしていては、企業は生き残れません。よって会社側も、たんなるイエスマンではなく、自分の意見を会社に堂々と提案して変革を起こせる社員を高く評価するようになっています。


相談されたり、頼まれるのは、必ず理由があります。その理由は、自分では気づいていない「自分の良い評価や才能」だったりするかもしれません。断ることが、自分で評価を上げるチャンスや成長の機会を奪う行為だと考えれば、それがいかに「もったいない」か分かると思います。


人を巻き込む前に、まずは自分がたくさん巻き込まれてみてください。自分が様々な仕事に巻き込まれて成長した経験があると、人をうまく巻き込めるようになります。


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