狩野みきの名言 一覧

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狩野みきのプロフィール

狩野みき、かの・みき。日本の教育者。慶應義塾大学法学部卒業、慶應義塾大学大学院博士課程修了(英文学)。慶應義塾大学、聖心女子大学、ビジネス・ブレークスルー大学などで考える力、プレゼン、作文、英語などを教えた。著書に『世界のエリートが学んできた 自分の考えを「伝える力」の授業』 『世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業』ほか。

頑固にならずに柔軟に。じっくりと納得がいくまで考えて、選択をすることで、仕事も人生もより豊かなものになるはずです。


新たな情報を得ることや、状況が変わることで「どうしよう?」と迷うことは、一見ピンチに思えますが、じつは自分の軸を見直してみるチャンスなのです。


私はどうしようか悩んだとき、自分にメールを送ることにしています。後で見直すことで物事を客観的に見ることもできますし、これなら時間が経っても忘れずに済みます。


注意したいのは、自分が持っている根拠には、執着や思い込みといった邪念が入るということです。一度、自分の立場から離れてみることをお勧めします。たとえば紙に書き出してみる。また、「同僚のBさんだったら、この意見をどう思うだろう?」など、同僚や上司などなるべく具体的な人の顔を思い浮かべて、自分の意見を見直してみるのもいいでしょう。そうして、最後にもう一度自分の根拠に立ち返って、他人の意見と自分の意見を比較検討してみれば、しっかりとした意見を持つことができるはずです。


なぜ「自分の頭で考える」必要があるかといえば、これからの日本人はいやおうなくグローバルで活動しなくてはならず、自分の意見に自信を持てない人は、世界では通用しないからです。日本人は控えめさを美徳としますが、それは欧米人と議論や交渉をする際には通用しません。


別に雰囲気に流されるのが悪いとは言いません。たとえば、そのときの状況を冷静に分析し、職場での力関係なども踏まえたうえで、「ここは全体の意見に従うべきだ」と判断するのなら、それはちゃんと自分の頭で考えたことになります。問題なのは、自分でも気づかないうちに流されてしまうということ。それではやる気も高まりませんし、自信もつきませんよね。


日本の教育は「正解主義」であり、「自分の頭で考えて答えを出す」ことを教えません。だから社会に出て突然「自分の頭で考えろ」と言われても戸惑ってしまう。結果、雰囲気に流されてしまう人が多いようです。


ひとつひとつの事案に対して、自分が考え、納得したうえでアクションを起こす。それだけで仕事に対するモチベーションは高まりますし、多忙な中でも、やるべきことの優先順位をつけやすくなります。そして、何よりもきちんと考えて選択したことで、自分に軸ができ、自信を持てるようになるはずです。


クリティカル・シンキングはときに「批判的思考」と訳されることがその理由かと思われますが、本来の「クリティカル」という言葉は、「じっくりと、納得がいくまで考える」といった意味です。つまり、クリティカル・シンキングの本当の意味は、「慎重に物事を判断する」というところにあるのです。


小学生に対して「考える力」を教えていて、つくづく感じることがあります。それは、めきめき伸びる子はみな「自分という人間を理解してもらいたい」という強い欲求があるということです。欲求があるからこそ、自分の意見を表明する。すると私は、「じゃあなぜそう思うの?」と突っ込んでいく。だからどんどん意見が明確になっていくのです。


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