火浦俊彦の名言 一覧

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火浦俊彦のプロフィール

火浦俊彦、ひうら・としひこ。日本のコンサルタント。東京大学教養学部教養学科卒業、ハーバード大学経営大学院でMBAを取得。日本興業銀行を経て、大手コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニー・ジャパンに入社。マネージング・ディレクター、日本支社代表などを務めた。様々な業界で企業改革のコンサルティングを行った。

創業者でなくとも顧客や現場の動きを注視していれば、いろいろなアイデアが生まれてくる。


主流から外れたところから次期経営者を引っ張ってきてトップに据えるというのは、組織の論理に挑戦することであるから、当然軋轢もあるだろう。しかしそれを押し切ってでも、組織全体を創業者目線に回帰させるように舵をきれるかどうか。現リーダーにとって一番大事な仕事は、適切な次世代のリーダーを選ぶことである。


「譲れない一線」がなぜ必要かといえば、「これは絶対に繰り返さなくてはならない」ということを現場に徹底しないことには、目線がどんどんブレていくからである。「譲れない一線」は、何項目もある必要はなくて、多くても5つくらいのことに絞りこまれた「これは絶対やるべし。あとは考えなくていい」という指針である。


創業者は自社の強みをゼロから築いた存在であり、その原点に立ち返ることは、自社の強みを再確認することにほかならない。ビジネスにおいても大量の情報が出回り、新しいツールが次々と出てくるなかで、目移りせず、自分たちは何を繰り返し磨き続けなければいけないのかを見極めるための「創業者目線」が求められているのである。


「同じことを繰り返しやる」というのはあまり賢明なことのようには思われないかもしれないが、実はその能力こそが勝ち続けるための条件である。イチロー選手も一本一本のヒットを繰り返すことで、前人未到の記録に到達したのである。ただ、繰り返しの能力を成果に結びつけるためには、自分たちのコアは何なのかということがはっきりわかっていなければならない。そうでないものを磨き続けることには意味がない。


企業が大きくなり、事業を拡大していくにつれて、創業者時代には何よりも大切にされていた顧客との接点におけるやりとりがおろそかにされがちになる。顧客の側から見たときに、何が求められるかを読み解く仕組みが確立されていますか、と経営者に問うと、うちではこんなにたくさん調査をやって、データもとっていますというケースが多いのだが、そのデータはおどろくほど現場で活用されていない。「官僚目線」で、データをとることが目的化している。


「官僚目線」の経営がすすむほど増えるのが、会議の数である。なかでもたちが悪いのは、意思決定権者が含まれない「会議のための会議」である。創業経営者なら、絶対にこんな時間の無駄は許さないはずである。


「官僚目線」の経営がもたらす弊害について、具体例を挙げよう。あるメーカーが最近、営業を管理する仕組みを構築したが、当の営業マンにしてみれば余計な手間が増えるだけで売上が伸びるわけでもなく、迷惑このうえない話だった。これが「創業者目線」の経営者なら、もっとも優秀な営業マンが思い切り力を発揮できる仕組みをつくろうとするだろう。つまり現場起点で考えるのだ。


どんな企業もスタート時には強力な商品やサービスがあり、創業者はそれでどう勝つかに徹底的にこだわる。ゆえに、現場にも自分と同じ思いを持った分身をつくろうとする。創業者は分身たちを通じて顧客や市場のちょっとした変化を敏感に感じ取る。つまり、「創業者目線」が行き届いている企業では、経営層と現場の距離がきわめて近い。


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