渡辺康幸の名言 一覧

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渡辺康幸のプロフィール

渡辺康幸、わたなべ・やすゆき。日本の長距離ランナー、駅伝監督。早稲田大学競走部駅伝監督。千葉出身。早稲田大学でエースとして箱根駅伝で活躍。早稲田大学人間科学部卒業後、ヱスビーで29歳まで選手活動を行う。引退後は早稲田大学の駅伝監督などを務めた。主な著書に『自ら育つ力』『ランニング・スタート・バイブル』『駅伝流 早稲田はいかに人材を育て最強の組織となったか』『「総合力」で勝つチーム術 早稲田駅伝チームに学ぶマネジメント』など。

組織を強くするためには、全員で厳しい試練に打ち勝つことが必要です。


誰とでも分け隔てなく接すれば、相手の長所や強みが見えてきます。僕が指導者になって気付いたのは、どんな選手にも優れた点があるということです。


ギリギリのところまで無理をしなくては高い成果が望めないのは、駅伝も仕事も同じです。その厳しい練習の結果、自分のタイムが縮まり、試合で結果を出せるようになれば、チームの士気も高まります。監督の言った通りになったと選手が認めてくれたら、さらに信頼関係は深まります。


真剣な表情で、前向きな言葉を投げかけると、選手は発奮します。


監督も選手も、上司と部下も、信頼関係の基盤はお互いの尊敬だと思います。尊敬があれば、素直に謝れます。謝ることで信頼関係がさらに強くなるのです。


個別のアドバイスは、当然ながら相手を見て言い方を選んでいきます。たとえば、故障しやすく心配性の選手や、性格が暗い選手には、とくに密で細かいコミュニケーションを心がけます。会話のキャッチボールで、選手が心を開いてくれることもあります。お調子者の選手は、基本的におだてます。ただ、調子に乗りすぎると失敗するので、半分は厳しくします。


部員は毎年40人ほどいるので、自分と真逆のタイプに接する機会もあります。そこで重要なことは、相手を尊敬できるかどうかです。実績はなくても、いいものを持っている選手はたくさんいて、彼らから学ぶことは少なくありません。


ずば抜けて競技力がある選手は、意欲的で自己管理にも長けていますから、基本的に自由にやらせます。ただし、たまに見当違いの方向にも突っ走るので、首根っこの大事なところだけ押さえておく必要があります。たとえば、将来の目標がオリンピック代表なら、そこにたどり着くまでの道程を描いてみせて、「今年はこの試合に照準を合わせよう」とアドバイスをするようなことです。あとは放っておいても本人が考えて自らを育てていきます。


コミュニケーションがなければ、伸び悩む選手や故障で焦る選手の状況を理解できません。とくにスーパースターと呼ばれた人が上に立った場合、注意しなければなりません。名選手、必ずしも名監督にあらず。優秀なプレーヤーであった上司ほど部下を見下し、部下の方も近寄りがたく感じてしまいがちです。


長く接すれば、お互いにいろいろな面が見えてきます。部下が上司を見るポイントも、仕事の能力だけではないはずです。人間的な面まで理解できて結びつきは強まるのだと思います。


僕は選手にできるだけ多く接して、コミュニケーションを密にしようと努めています。月曜を除く毎日、朝練は6時に始まりますが、いつもグラウンドに一番乗りします。練習前はチーム全体に語りかけ、練習後は挨拶に来る一人一人と話します。選手とジョギングしながら会話することもあります。週二日は競走部の合宿所に泊まり、彼らと食事や風呂を共にしています。


指示をミスったと気づいたときにどうするか。そこに指導者としての器が試されます。指示ミスは、上に立つ人間としてカッコ悪いものです。「威厳を保つために自分の非を認めない方がいい」という上司もいますが、チームとして結果が出なければいつまでも敗軍の将です。だから、みんなの前で「ごめん」と謝る。そうしないとチームにわだかまりが残り、信頼関係は崩れていきます。


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