渡文明の名言 一覧

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渡文明のプロフィール

渡文明、わたり・ふみあき。日本の経営者。新日本石油会長。東京都出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、日本石油(のちの新日本石油)に入社。新潟製油所を経て、取締役販売部長、常務、副社長(副社長時に三菱石油と合併を経験)、などを務めたのち同社社長・会長に就任。石油連盟会長、経団連副会長などの務めた経営者。

未曾有の事態に対処するには、現状打破に挑戦していくことが大事。


リーダーが確信を持って強力なメッセージを出し、着実に実行する体制でなければ、危機を乗り切ることはできない。


石油各社の業績は、見かけ上は史上最高に近い利益を計上していますが、その大半は、原油価格の上昇時に生じる備蓄原油の帳簿上の評価益で、これをのぞいた真水ベースの本業の収益は極めて厳しいと言わざるを得ません。
【覚書き|原油価格高騰時に過去最高益を出したことについて語った言葉】


自分の意見に自信がなければ何もできません。では、どうしたら自信をつけることができるか。私は自信をつけるためには、何か得意なことを深掘りして極めるのがいいと思っています。深掘りするためにはいろいろなことを調べることが必要になってくるので、周辺の情報や知識も入ってきます。そうすることでその人の全体的な能力がグッと上がるものです。ひとつのことでプロになれれば、それが強みになりますし、弱い部分は組織の中でカバーしあえばよいだけの話です。


諦めが早い人、傲慢で謙虚さが足りない人は伸び悩み、結局能力の発揮はできないでしょう。世界をマネーゲームに巻き込み、金融バブルを演出した人たちを見れば一目瞭然です。たとえ優れた知識を持っていても、誠意や礼節を欠いた仕事ぶりでは一時的に良くてもやがては崩壊し、早晩立場は暗転するでしょう。自由経済を説いたアダム・スミスさえも、フェアであることを絶対条件としています。


逆境の中で勝ち残るのは、いつの時代でも、粘り強く、なすべきことに取り組んでいく人です。そして、企業としての誠意、個人としての誠意は何かを自分で考え、行動の中で示していくことでしょう。


乱世を乗り切れる組織とは、総花的に何でもそこそこできるジェネラリスト集団ではありません。多様性を認め合い、一人一人が何か専門分野を極めたプロで構成された組織こそが、生き残っていくはずです。


人事と配置は大変重要なテーマです。公平・公正を旨とし、納得がいくような結論を出す必要があると考えています。それが融和の原点だと思います。


過去にも合併は経験しており、それなりに成功したと自負しています。最も重要なのは、ふたつの異なる企業文化をいかに融合させていくかです。もうひとつは、重要なプロジェクトについて社内の各部署から横断的にチームを編成し、議論させたことです。たとえば新しい人事制度も横断プロジェクトの中で時間をかけてつくり上げました。人事部だけでは過去の延長上の改善にとどまり、改革は期待できないと考えたためです。


文化の異なる国の企業と交渉を行っていくのは難しいものです。かといって迎合するわけにもいきません。主張を明確にしながらも、譲歩できる点はどこかを考えてみる。言うべきことは言いながらも相手のプライドは最大限立てる。それが交渉の肝ではないでしょうか。


30代のころ、過労の急性肝炎で絶対安静を余儀なくされました。自分にとって初めての挫折で、いつ治るかわからず、焦ったり、落ち込んだりしたこともありました。しかし結局は、現実を認めて、ゼロからやっていくしかないんです。達観してしまうと怖いものは何もなかった。それからは自分の意見を率直に言うようになりました。


「現状把握力」「事実の分析力」「戦略的思考力」これらが企業人にとってますます不可欠なものとなっていくでしょう。ただし、一人一人がこの3つをすべて備えよという意味ではありません。個人はこのうちひとつの能力を磨いて伸ばすのです。そして、リーダーは個々人の能力を最適に組み合わせて、組織が活発に回っていくようチームづくりをする。これが大事だと思います。


人は本来、怠惰な生き物です。追い込まれない限り、なかなか爆発的な力は出ないものです。私は病気がきっかけでしたが、いまは自分を追い込むために、まず何かをやる前に言葉にして第三者に提言することにしています。口ばっかりのやつだと言われたくないから、がむしゃらに目標に向かうしかありません。その姿勢こそが強い意志と正しい結果につながるのです。


40歳で病に倒れました。退院後も、しばらくはまともに働ける状態ではありません。順調に出世していく同期を横目に、自分の仕事人生はもう終わったのだ、とひとり達観せざるを得ませんでした。けれど、逆に怖いものがなくなりました。どうせ一度死にかけたのだからと、人が変わったように上司に何でも提言するようになったのです。一度どん底に落ちたがゆえに、私の中の何かに後押しされ、道が開けたのです。


日本人は「不言実行」という言葉を大切にしがちですが、私はあえて「有言実行」の人でいたい。まず、誰かの前で目標を口にし、自分を追い込むことが、人を一歩、前に進ませるのだと思うからです。


机の上の勉強だけでなく、人との出会い、経験、行動、学ぶきっかけはたくさんあります。こちらが学ぶ気持ちを持っていれば、どんな事柄にも汲み上げるべきものは必ず潜んでいるに違いありません。


最近のビジネスマンに欠けていると思うのが「礼節」です。この場合の礼節とは、一般に言われる先輩や目上の人を敬うというだけではなく、さらにその気持ちの奥にあるもの。つまり、自分の能力や置かれた状況を謙虚に把握し、足りない部分を知ることです。そこから学びが始まり、先輩を敬う気持ちも生じてくるはずです。


読み書き能力を増強する方法はふたつ。ひたすら読むことと、書くことです。私自身は、日ごろから文章の音読に努めています。たとえば、最近よく講演を行う機会がありますが、その原稿は必ず口に出して読む。黙って読んでいると見過ごしてしまうようなミスにも気づくことができます。


言語リテラシーは組織が機能するうえで絶対に必要なものです。会社をはじめ各種の社会的組織には、さまざまな価値観や性格を持った人が集まります。その組織は何によって機能するかといえば、コミュニケーションです。コミュニケーションの原点は対話。その対話が成り立つには言語能力が不可欠です。いい対話には十分な言語能力が欠かせません。言葉は思考の基本です。


最近の新入社員に身につけてほしいものは、第一に言語リテラシーです。やさしく言えば、読み書き能力。第二に礼節です。


誠心誠意こそ商いの心だと痛感したのは、新潟製油所に配属された新入社員時代のことでした。ある日、お客様からクレームがきました。「おたくから仕入れたアスファルトが袋の破裂で中身が出てしまった」というのです。「おまえ、行け」と命じられた私は、簡単に回収できるだろうと考え、運転手と二人、トラックで現場に駆けつけました。40kg入りの袋が80個、袋が破裂して中身が道路に散乱しています。相手は怒り心頭、「持って帰れ!」とすごい剣幕です。リフトもないので私は仕方なく自力で一袋ずつトラックまで運ぶことにしました。運転手さんに荷台に立ってもらい手渡しです。夏の炎天下で3時間以上かかりました。着ていたスーツはグチャグチャ。お客様は可愛そうに思ったのか、最後はもういいわかったと笑顔で声をかけてくれました。その後従来に増してのお取引をさせていただきました。


入院生活で私が得たものは、人間は限界状況にならないと前身・進歩しないという結論でした。人間は本来怠惰なので、ギリギリのところで外から背中を押されないと、新たな一歩に踏み出したり変わったりできないもの。そこで私は、「自ら限界に追い込む」ことが大切だと考えて、この言葉を座右の銘のひとつとしたのです。


人との出会いから学ぶこともあれば、経験を通じて学びを得ることも少なくありません。1970年代、肝炎で入院した経験は私に多くのことを教えてくれました。石油危機が起こり、私は仕事に忙殺されました。全国各地の病院や各種施設へ、石油製品の供給が途絶しないよう手配する業務の中心にいたからです。眠れない日々と積み重なる疲労、過労死の一歩手前でした。足かけ3ヵ月の入院生活を送るうち、私はやがて達観するようになりました。「これからは自分が正しいと思ったことは遠慮なく言おう。行動しよう」と決意しました。


経営者のタイプというのは持って生まれた性格で決まる面もあると思っています。ただ、偉大な先人のスタイルをそのまま真似ることはできなくても、泰然自若と構えていらっしゃる方々の「心」には学ぶものが多くあるのです。


研修では学べないこともたくさんあります。若いころに出合った上司たちは、私に経営の要諦やリーダーシップのあり方を勉強させてくれた生きた手本でもありました。


機会をとらえて積極的に勉強し、仕事を通じて得た知識・ノウハウを試したり改良したりしながら自分のものにしておけば、いつか役に立つ日が来ると思います。


合併した場合、たとえば人事制度の問題は人事部門だけで検討するのが従来のやり方でした。でも、私は横断プロジェクトと称して、営業や技術など多くの部門の部長クラスを入れた全社参加型の委員会をつくりました。その委員会で、議論を進めれば、皆が納得した形で会としての結論を得られるうえに、各部長もその結論に責任を負っていますので、素早く全社に浸透させることができます。


合併と企業改革を成功に導くポイントは「5プラス1」にあると考えます。「明確な経営ビジョン」「一気呵成」「企業文化統合」「全員参加による討議」「人事制度」。そしてプラス1が「リーダーシップ」です。


石油会社は今、生きるか死ぬか大構造変化の時代。だからこそ若手には萎縮してほしくない。足元を見直し再構築し飛躍する。そんな意気込みを持ち続けてほしい。


1年の入院生活後、復帰してすぐ、販売担当の役員にあいさつに行くと「1年なんて人生の中でわずか。一病息災という言葉もある。焦るな」と諭され、ジタバタしないことに決めました。それこそ「無為自然」で行こうと。


第一次石油危機当時、私は37歳でガソリンなどの販売計画を担当する販売部白油課の係長でした。本社の机の電話は鳴りっぱなし。他社から供給を断られた大口需要家や漁業団体、消費者から要請が殺到しました。なかには「生活必需品だ。必ず回せ」とすごむ人もいる。夜中も自宅の電話でたたきおこされ、有力政治家に「(どこそこに)優先して石油を運んでくれ」と懇願されたこともありました。声が大きい人だけを優遇するわけにはいきません。現場は「本当に必要な供給先だけに絞ろう」と腹をくくりました。非常時でしたから、いちいち上司の判断を仰ぐ時間はない。助けられたのは若手社員の踏ん張りです。


英語を話すことができるだけでは、国際社会では通用しません。大事なのは、語学力に加えて、中身、すなわち知識と精神力です。


大事にしていることは、ガッツを持つ、あるいは逆境に強くなるということ。


イノベーションとは新機軸、刷新、革新といった広い意味がある。生産技術に限らず、新製品の導入、新市場や新資源の開拓、新しい経営組織の実施などを含めた概念だ。


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