渋谷陽一の名言 一覧

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渋谷陽一のプロフィール

渋谷陽一、しぶや・よういち。日本の音楽評論家、雑誌編集者。ロック雑誌『ロッキング・オン』の創設者。東京出身。高校在学中から音楽雑誌などに評論を寄稿。18歳でグランド・ファンク・レイルロードのレコード評で音楽評論家のキャリアをスタートさせる。明治学院大学在学中に仲間たちとともにロック雑誌『ロッキング・オン』を創刊。その後法人化し株式会社ロッキング・オンの社長となる。雑誌での評論活動・出版社経営だけでなく、ラジオのDJ、インタビュアーなどとしても活躍した。

パンクの初期の時代にワイヤーというバンドが「楽器はバンドをつくってから覚えればいい」という名言を残していますが、僕の場合は「編集は雑誌をつくってから覚えればいい」でした。
【覚書き|ゼロから雑誌を創刊したときを振り返っての発言】


僕の仕事というのは、雑誌にしても何にしても、いつも客目線で受け手やファンとしての発想を大事にしているから、仕事として成立しているんじゃないのかな。


プロって、その業界の常識の枠にとらわれて、前のままで予定調和の仕事をしてしまうという危険性があるんですよ。


僕は編集者の中では採算を重視する方だし赤字は敗北だとは思っているけど、残念ながら儲けようという意識はそんなに強くはないんです。それで、少数精鋭主義にとどまってしまうけれど、経営に特化しすぎても自分が壊れてしまうだろうなと思うんです。


取材をして雑誌をつくって本屋に行くと、自分たちの手掛けたものを一生懸命に読んでくれている人がいた……どうかな、うわ、買ってくれたぞ。「まあ、俺がつくったなんてことは知るはずもないけどな」編集の仕事にはそういう黒子(くろこ)としてのエクスタシーがありますよね。


ファン目線で王道の評論を書いているつもりなのに、どうも編集部から認めてもらえないんです。次第に音楽業界の中では仕事が成立しなくなるんだけど、図々しいから自分に反省を求めないんですね。ダメなやつの典型例で「周囲が駄目なんだ」と思っちゃった。それで、自分の正しさを証明しよう、業界の目線ではなくてファンの目線で雑誌をつくれば、既存のものより指示されるに違いない、と自分で創刊することにしたんです。
【覚書き|雑誌『ロッキング・オン』を創刊したときを振り返っての発言】


既存のものに素晴らしいロックフェスはあったんだけど、僕は「客のプロ」ですから、イベンターよりもイベントに足を運んでいて、客目線のあるべきロックフェスというものが見えていたんです。プロのイベンターに「……渋谷さん、そんなこと言ったって、どのイベントもこうじゃないですか」と言われても説得されません。たとえば自分でフェスに出かけたときの待ち時間にはすごいストレスを感じていましたからね、入場に2時間もかけるなんて嫌だったんです。その結果、入場ゲートは8個もあれば十分ですと言われたところをつい37個もつくりまして、5分で入場を完了させました。トイレも100個で十分と言われましたが、イベンターの人には「あなたは関係者用のトイレしか使ったことがないんでしょう?俺はトイレに並んでイライラしてたんだ。おまけに年寄りだからトイレも近いんだ!」と押し切って300個設置することにしたんです。
【覚書き|ロックフェスティバル「ロック・イン・ジャパン」の主催を始めた当初を振り返っての発言】


取材依頼も正攻法でやっています。大物でブッキングが大変だから、とヘンに策を練ることもなく、きっちり正面から門を叩いて、それで開けてくれるところに話を聞きに行くだけです。もちろん叩いても開かない扉はありますけど、僕は「この門は開くはずがない」と思いながら門を叩くようなことはしません。


インタビューの方針は、まあ非常に普通ですよ。才能があると思った人の表現について、単純に聞きたいことを聞いていくだけです。僕の方法として、相手の表現を鑑賞したうえで自分なりの仮説やストーリーを考えて「あなたの表現をこう捉えています」と気をつかいすぎずにぶつかるという対決型のインタビューにする場合も多いですけどね。そうすることで、相手のいい言葉を引きだしていくんです。


新しい雑誌をつくるときには、エディトリアルデザイン(新聞や雑誌などの出版物の紙面構成・デザイン)に新しいデザインがなければダメだと考えています。新しい企画やメッセージがあるのなら、必然的にビジュアルにおいても新しいメッセージを持つべきなんです。


なまじプロに教えてもらおうと思って、デザインもレイアウトも知り合いのプロにやってもらったのがよくなかったんです。その結果、アマチュアの勢いはなくなり、そこにプロが流れ作業でやった仕事が混ざった稚拙な紙面になって、プロに任せてもろくなことはないな、と痛感したんです。だから、第二号はすべて自分たちでやることにしました。無茶苦茶ですけど、アマチュアリズムの塊のようなものすごく勢いのある雑誌ができて、それは非常に売れたんです。
【覚書き|雑誌『ロッキング・オン』創刊号が大失敗したときを振り返っての発言】


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