浦沢直樹の名言 一覧

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浦沢直樹のプロフィール

浦沢直樹、うらさわ・なおき。日本の漫画家。東京出身。明星大学人文学部経済学科卒業。小学館の就職面接時に原稿を持って行ったことがきっかけになり漫画家デビュー。その後、数々のヒット漫画を生み出した。

できて形になったときに、自分でも「へーっ」てならないといけない。僕ら(作者)が「へーっ」てならないものには、読者も「へーっ」てならない。


つまんなくなっちゃうのよ、思い通りになっちゃうと。思い通りにならないというか、ドラマが勝手にアメーバのように動き出す方が、描いていて面白い。


昔ながらの「メジャー漫画はこうあるべき」というところをどんどん刷新していかないと、停滞になっちゃう。


できあがった作品がどういうムードで、どう思われるかということが重要であって、そこにおける手法はなんでもいい。


描いているときはものすごくテンション上がっているんですよ。クールじゃ作品なんて描けないですよ。


結局、読者っていうのは、誰がつくったものでもいいのかもしれない。面白いものが自分のところに届けば。


ヒーヒー言いながら描いている線っていうのが、実は個性になっていて、あまりに上手い線が達者に入っていると、そこには誰かわからな無記名な感じになってしまう。


(漫画を描くとき)往々にして迷い込むんですよ。だから迷い迷って右往左往しながらここ(完成)にたどり着いた。計算づくではないんですよね、全然ね。


毎回白紙から違う絵を描くから、なんか毎回初心者みたいな気持ちになりますよね。


絵を描いている人はずっと「絵が上手くなりたい」って、一生そう言って終わるんだよね、きっと。


漫画の成功なんて「雑誌に載った」ことなんですよ。で「何人かの人に見てもらった」という、まずそこに立ち返らないとね。


日々だよね。日々の暮らしの中に答えがある。人のシワとか、ホントに見てるもん、ずーっと。「ああ、二重あごのシワはそう入るのか」とかホント見てる。


「楽しいお絵描き」から仕事にすると大変ですよ。自分の好きだったものを仕事にするとなると、自分のアイデンティティをかけたことになるので、「一切妥協はない」ということにもなるからね。そこを「まあまあいいや」ってやっちゃったら自分の根幹が揺らいじゃうからね。


僕自身が誰かの影響を受けてこうなっていると考えると、それはやっぱり「次に渡さなきゃいけない」というのがあるじゃないですか。


(ネームのときに)アドリブを入れるんですよね。「ああ面白い」「それ面白い」というのを思いながら描かないと楽しくないので。「あっ、いいこと思いついた」とか。


(物語は)ゼロから積み上げるんじゃないんですよ。7とか8とかのところを想像して、「それは一体どうしてそうなるんだろう」というのを想像する。ゼロから積み上げていくと、安定した積み木の積み上げ方になる。最初にどんっと(シーンのアイデアが)あるとすごくいびつなものがつくれる。


もうね、清書って思った段階で、もうダメなんですよ。「いつものお絵描き」っていうふうにしていかないと、「ここ一発、いい顔描くぞ」なんて思った瞬間、清書になっちゃうでしょ。だいたいダメですよね、そうすると。


おばあちゃんにお小遣いをもらうんですよ、100円。で、その100円玉で普通おもちゃとかお菓子とか買うじゃないですか。僕、それで大学ノート買うんですよ。「これで漫画描き放題だ」って言って。僕は、子供のときからずっと暮らしていて生きている時間、全部漫画にならないかなって生きているような人だから。「これ使える」とか、そんなことばっかり考えていますよね。


「描くのが好きだ」っていうことに任せちゃうと、体がボロボロなのに気づかないときがある。でもまあ、思いっきり好きなことをやって寿命を縮めるっていうのも、そこそこ幸せな話なのかもしれないですけどね。


結局、何を描いてもいい、僕らの自由だから。その中での正解探しは、本当に大変ですよね。


「うわあ、にじんじゃった」とか、「あ、濃すぎた」とか、「うわー、大変大変!」っていいながらやっているんですよ。それを全部受け入れて、完成原稿に導くということだから、幾多のミステイクやら事故が、その完成原稿に生かされているっていうことなんじゃないかな。


白紙で描くたびに「なるほどね」なんて、だからずっと描いているんじゃないですかね。毎回毎回、まったく未知の体験だから、面白がってやっているのかもしれないですね。


「面白い」とは何かというのを自分で体得していく以外にない。何を吸収して、何を見て感動してとか、何を見て怒ったとか、どうなって嬉しかったとか、そういうようなことが全部総動員になって、「面白い」というものが出来上がる。


毎回毎回、毎ページ白い紙が来るじゃないですか。これ埋められなかったらどうしようとか、全然気に入った絵が入れられなかったらどうしようとか、新人が白い紙に向かうのも、ベテランが白い紙に向かうのも、基本同じみたいな気がする。


絵ってフェティシズムの表明じゃないかと思うんですよ。「自分はここにグッときているんだ」とバーンって。とっても恥ずかしい作業。でもそれが強烈に表現されているものは、やっぱり人の心を打つんですよね。


僕もモノローグ(独白)は一応禁止なんですよ。それは表情で描いて演技で知らせる。(キャラクターが)「なんかつらいわ」っていうふうに言っちゃダメっていうことですね。


僕らの若い頃って、描き手はみんなアート寄りなんですよ。だけど「そんなアート描いていないでもっと売れ線描けよ」って言われる。やっぱりそういうのと、売れ線みたいなのがせめぎ合いながら、混合して混ぜながら行く方が面白い感じがする。


あまり小ぎれいにやっちゃう(描いちゃう)とエモーションが下がる。こっちの感情をちょっと出す感じで、気持ちラフにやると直接(絵に感情が)出る。ここ一番のときには丁寧になりすぎないのを心がけています。


読者を喜ばせたいとか、「うわっ」と言わせたいとか、ドキドキさせたいとか、「そのためだったら命をどのくらい削ってもいいわ」って、そういうことなんじゃないかなと思うんですよ。


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