浜矩子の名言 一覧

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浜矩子のプロフィール

浜矩子、はま・のりこ。日本のエコノミスト。東京出身。一橋大学経済学部卒業後、三菱総合研究所に入社。初代英国駐在員事務所長兼駐在エコノミスト、三菱総合研究所経済調査部長、社政策・経済研究センター主席研究員、同志社大学大学院ビジネス研究科教授などを務めた。専門は国際経済学、国際金融論、欧州経済論。

かつて日本にとって復活要因だったことが、今も、いつまでも、日本にとって復活要因であり続けると考える。これは、歴史を知らない者の思い込みです。


人の話を聴くのは簡単なようでいて案外難しい。たとえばインタビューでも、相手の答えに対してズレた質問をする人がいますよね。これは相手の答えの要点をよく理解していないから。相手の言っていることを聴かずに、「きっとこういうことが言いたいのだろう」と勝手に解釈するから会話がかみ合わなくなるのです。


訊く力(質問する力)や聴く力(傾聴する力)の欠如は、ビジネスにおいて破滅に至る道です。


忙しくて、じっくり考える時間がないという人がいるかもしれません。しかし、早く結論を出すことを迫られているときこそ、出発点で時間を取って、しっかりと思考をめぐらすべきです。人は時間がない状況になると、重要に見えるいくつかの情報や問題だけを取捨選択して、それを材料に結論を出そうとします。こうしたやり方は一見効率的に見えますが、重要なものを見落としていることも多く、結論を間違えたり、最初からやり直すことになります。


いまのビジネスマンは結果だけに着目しすぎです。思考のプロセスがあって結果があるのに、結果を追い求めるあまり、「道草を食ってはいけない」といって考えるプロセスを省略しようとするのです。実際には、何度も思考を重ねて、そのプロセスをかみしめて味わっていく中から、想定していなかった新たな結論が生まれることがあるはずです。ところが、いまのビジネスマンは、いきなり結論に飛びつくことで、新しいものを創造する機会を自ら捨てています。世の中ではイノベーションが求められていますが、こうしたやり方で創造性のある答えを導くのは難しいでしょう。


残念ながら、日本の会議の多くは、考える力を鍛える場になっていません。会議は本来、結論が見えない中で出席者がお互いに良い質問と良い答えを出し合い、そのプロセスを通して問題解決したり、新しいアイデアを創っていくものだと思います。ところが、日本の企業で行なわれている会議は、最初から落としどころとしての答えが用意されていて、関係者の合意を取り付けるための場になっていることが少なくありません。


相手の話をしっかりと聴いてこそ賢い質問につながるので、聴く力と訊く力は表裏一体です。どちらも備えていてこそ、頭の良い人だと思います。


万有引力の法則も、ニュートンが「なぜリンゴは落ちるのか」という問いを立てたからこそ発見されました。ビジネスでも同じように、新たな発見につながる問いかけをできるかどうかが大切になります。


賢い質問とは、ひとことでいえば発見につながる質問です。単に自分の知らないことを質問するだけなら、それほど難しいことではありません。頭の良い人は、自分のわからないことを訊くというより、議論を前に進めるために、相手の賢い答えを引き出すような質問をします。


学問はかつて、すべてひとつでした。それがいつの間にか細分化されていったのですが、本質は変わりません。歴史も同様で、「世界史だけを学ぼう」と思っても、本当に生かせる知識にはなりません。学問というのは渾然一体としたもの。頭の中に仕切りを作ってしまわないようにしてほしいですね。


歴史を学ぶということは、今と今までの違いを発見するところに醍醐味があるのです。過去に固執するのは、歴史を知る者のやることではありません。それは単なる懐古主義であり、浦島太郎の発想です。


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