江見朗の名言 一覧

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江見朗のプロフィール

江見朗、えみ・あきら。日本の経営者。宅配寿司「銀のさら」などを展開する「ライドオン・エクスプレス」創業者。大阪出身、岐阜育ち。高校卒業後、フリーターを経て渡米。寿司職人として7年半アメリカで過ごしたのち帰国。サンドイッチ店「サブマリン」を開業。宅配事業に参入し「寿司衛門(のちの銀のさら)」を開業。そのほか「釜寅」「あげ膳」「上海スクエア」「カレーキャリー」などのデリバリーチェーンを立ち上げた。

怒りは生産性を落とす。怒っている暇があれば解決策を探った方が合理的。


組織作りとビジネスモデル作りを両輪で行ったからこそ、現在の弊社がある。


自分がどうなりたいのかという目的を考えた時、「一度きりの人生だから幸せになりたい」と思った。幸せとは何か。私の場合、それは成長でした。


人はみな平等であり、人生の目的は幸せになることで、そのために仕事をする。


怒りは悪。怒りは生産性を下げ、人間関係を壊し、不合理である。怒らない経営で実際に結果が出ていることは、うちの業績を見てもらえば分かる。


「よい人生」とは、夢を叶えたときに訪れるのではありません。一番大事なのは、今この瞬間。その積み重ねが、よい人生になるのだと思います。


縁をたぐり寄せることはできます。感謝をし続けていると「よい人との出会い」を引き寄せることはできる。それが人生を大きく左右するのです。


誤解を恐れずに言えば、「人生、人に好かれてなんぼ」。その意味で、感謝することは、人生の好循環を生み出す原点になると思うのです。


根底には正しい人間観がなくてはならないですが、そのうえにテクニックを重ねることでビジネスはさらに加速します。


私は、自分のキャラクターに合った立ち居ふるまいも心がけています。隣の経営者をただ真似るのではなく、経営者やキャラクターに合ったことをすべきです。


人生はあみだくじのように、人との出会いや何かの出来事で簡単に横にそれていきます。自分でまっすぐの線をひいてみても、その道をまつすぐにコントロールし続けることなど到底不可能。つまりいい結果にたどり着けたのは、いろんなご縁や支援の賜物なのです。


必要なのは、一瞬の積み重ねです。お客さまは、電話での注文のとき、配達のとき、食べているとき……と、一瞬の積み重ねで「銀のさら」を評価します。一瞬とはいえ、気持ちが乱れたスタッフと接したお客さまは、二度と注文しないかもしれません。「よい一瞬」をつくることが経営者や店長の役割だと思いました。それが「怒らない経営」の原点でもあります。


怒ったら会社の雰囲気が悪くなり、従業員が辞めて、業績だって下がるかもしれない。怒ることで生じるメリットを、私は知りません。理屈で考えて「怒る必要がない」「怒ると損」だから怒らないのです。そう考えると、「怒る」ことのほうが、生産性に直結しないムダな動きに思えませんか。


グローバル化が進んでも、基本姿勢を変えるつもりはありません。ホンダも京セラも、国によって企業理念を変えたりしません。間違ったことをやったら結果は出ないけれど、正しいことをやったら結果はおのずとついてくる。国は違えど、これは真実だと思います。


何よりも重要なのは、人間にとって「大切なこと」を実践すること。人は悪いことをやるとき、隠れてやりますね。唐揚げのつまみ食いしたときも、「こんなにたくさんあるんだからいいじゃないか」と屁理屈を言ったりしますが、隠れてやっている時点で「これは悪いこと」だと分かっているんです。逆もまた然りで、人間は「大切なこと」も分かっています。だって普遍的なテーマの映画は、みんな感動するでしょう。大切なことに触れたら、人は心惹かれるんです。従業員が増えると、人生観も多様になりますから、いろいろな自我がぶつかります。でも、経営者が「大切なこと」を分かって行動に移せば、どんな従業員もいずれは共感してくれるはずです。だから私は、人間にとって大切なことである「感謝」をして生きています。


私は、自分が置かれているステージによって、立ち居ふるまいを変えています。東京進出当初、わが社は台東区にありました。私はポロシャツを着て軽自動車に乗っていましたが、当時、社員はなかなか話を聞いてくれませんでした。全員が同じフロアに座り、社員に伝えたいことがあれば、私から社員に歩みよっていきました。でも会社が成長する過程で意図的に社長室をつくり、社員を呼んで話すようにしました。すると、みんな真剣に聞くんです。話していることは同じなのに、ステージに合わせた話し方をするだけで、成果はまったく違うことが分かりました。


私も勢い余って怒ることもあります。しかしその瞬間、自分がとても恥ずかしくなり、すぐに「怒っちゃってごめんね」と謝るようにしています。この間、わずか数秒。すぐに謝れば、相手を悲しませたりするのも最小限に抑えられますし、結果としてよい人間関係を取り戻すことができると思っています。


叱り方も重要です。よく上司が「お前はバカか!」とどなりつけたあと、「君のことを思って言ったんだ」なんて言い訳しますね。私に言わせれば、あれは怒っているだけです。もっと言うなら、自分の不満と不安を、仕事という隠れみのとセットにして部下にぶつけているだけです。どなって相手の尊厳を踏みにじるやり方は、「叱る」とは言えません。私は、「心配しているけど、何か手伝えることはないか」と声をかけます。


ビジネスを成功へ導くために必要なことは、経営の才能や資質、人脈やテクニックではありません。もちろんそれらは重要ですが、大前提として「人はみな、平等である」と理解することです。だれが計算しても、1+1は2。これは絶対普遍の法則です。それと同じで、「人はみな平等」というのは、普遍の真理です。それを忘れてテクニックばかりを追い求めても、正しい答えは出ないと思います。


私には、そもそも怒る権利がないと思っています。経営者と従業員も、人間の尊厳という量りでは同じ重さ。人間に上下の序列はありません。そんなこと分かっている、と思われるかもしれませんが、仕事中は忘れているほうが多いのではないでしょうか。


宅配寿司を始めた直後は、私自身も宅配をしていました。その過程で、宅配ビジネスの要諦は「一瞬」にあると思うようになりました。あるお宅に配達したときのこと、インターホンを鳴らして、奥様がドアを開けてくださり中に入ると、奥のほうからお子さんがやってきて「わあ、お寿司だ」と喜んでくれたのです。お母さんは笑顔で桶を受け取り、私も笑顔になりました。帰りがけも、バイクを運転しながらワクワクした気持ちになりました。一方で次の瞬間、責任の重大さにも気づきました。なぜなら、「このお寿司、美味しくない」なんてことになったら、食卓の雰囲気が一気に暗くなります。私がしている仕事は、お寿司を届けることではなく、家族の団らんを届けていることなのだと分かりました。


宅配寿司が関東や関西で広がっていることを知り、当時岐阜でサンドイッチの店をしていた私は、名古屋や東京に行ってチラシを集めました。世帯数の多いマンションに行き、郵便受けの脇にあるゴミ箱から拾い集めたのです。集めたチラシはどれも欠点だらけで、チャンスがあると感じました。さらに私はアメリカ時代、日本人が経営する寿司屋で働いていたため、寿司を握る技術もあったのです。サンドイッチ屋の片隅で寿司をつくり、宅配するビジネスを始めました。これが、現在の宅配寿司「銀のさら」の原型です。集めたチラシの欠点を踏まえ、「美味しそう」と思えるチラシをつくったら、徐々に注文が入り始めました。


借金がふくらみ、背水の陣に追い込まれたときに気づきました。自分には、相手の気持ちを思いやる優しさがなかった。それでも社員はついてきてくれたし、業者さんもきちんと納品してくれた。自分は彼らに対して何かできているだろうか、と。そう考えたとき、心の底から感謝の気持ちが湧き上がってきたのです。そこから、経営状態が改善し始めました。誰かから資金援助をいただいたわけでも、銀行から追加融資を受けたわけでもないのに。


アメリカでの7年にわたる生活のなかで、「飲食店を経営する」という目標が見つかりました。日本人が経営する寿司屋で働き、刺激を受けたからです。が、実はあっさりと挫折し、ボロ雑巾のような状態で帰国しました。30歳になっていた私の全財産は、財布に入っていた1万円だけでした。それでも、店を持つ夢は捨てず、心の片隅にありました。帰国後、母の勧めで、懐石料理屋さんで働きましたが、仕事後に通っていたショットバーでお客さんやオーナーと話をするうちに心が前向きになり、夢が再燃しました。


若いころは、とにかく一所懸命でした。当時は一所懸命になるべき矛先が分かりませんでした。勉強でもなければ、スポーツでもない。高校卒業後に進学せずアメリカに渡ったのも、その矛先を見いだすためだったかもしれません。


感情のまま怒鳴り散らして疲弊するのなら、部下の目的を達成させるために熱意を注いだ方が、両者ともハッピーだと思いませんか。だから私は怒らないのです。


社外に発表したら、もう絶対に怒れない(笑)。それぐらい怒りの根絶は重要だと考えています。
【覚え書き|「怒らない経営」を公言し、ホームページでも公開していることについて】


怒りの原因は不安と不満です。不安は無知という努力の欠如と自分の弱さから起こるもの。そして、不満は感謝の心が足りないと発生する。それに気づいてから、努力をして不安をなくし、常に感謝の気持ちを忘れないように心がけました。


ビジネスとは、緻密な戦略の積み重ねで得た数字で戦うわけでしょう。怒り狂いながら数学の問題を解けますか。知的作業の領域において、怒りという負の感情は何も生みません。


何をやるかではなく、誰がやるかが重要。ヒューマンスキル(人間力)の高い人間は上手く仕事を成し遂げる。仮に失敗しても原因を明らかにし、次へのステップに出来る。


疑う暇があったら全て信用し、尊敬して任せよう。もし傷つけられるようなことがあったとしても、それも全て受け入れよう。この人間観と仕事観を社内で共有できたのが成功の最大の要因。


ショッピングセンターの中にサンドイッチ店を出店したのが当社の始まりです。最初の1年か1年半くらいは全く売り上げが伸びませんでした。このままでは赤字が積み重なるだけ。そう考えて、追い込まれた時に、お店で待っていても売れないのであれば、自分から外に出て売るしかないと考えたのです。そこでサンドイッチを台車に積んで、岐阜市内の商店街に売りに行きました。そうすると、飛ぶように売れていく。店の1日の売上分が、わずか2時間で売れていきました。


美味しい商品とスピード性で勝負するデリバリーサービスには高い付加価値がある。当社がマーケットリーダーとして市場を創造していきたい。


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