永井淳(経営者)の名言 一覧

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永井淳(経営者)のプロフィール

永井淳、ながい・あつし。日本の経営者。「新東工業」社長。愛知県出身。慶應義塾大学商学部卒業後、新東工業に入社。米国ノートルダム大学大学院経営学修士課程修了。新東工業総合企画部長、取締役、常務、専務、副社長などを経て社長に就任。

無理をすれば、必ず弊害が起こる。


新東工業は鋳造、表面処理といった、いわばニッチな分野の産業を手がけていますが、それだけに大手企業にはない特徴を持った企業として存在していると言うことができます。手がける分野は小さくても、これをグローバルに展開すれば、ビジネスとしては大きい。今後も、大手の参入できないニッチ分野で強みを発揮し、突き抜けた、顧客に選ばれ続ける会社でいたいと思います。


9年前に私が社長に就任して以来、3度の中期経営計画を実行してきましたが、そこで目指したのは新しい価値観の共有でした。すなわち、製品を販売するだけではなく、自信のあるもの、要素技術を提供し、アフターサービスを重視することで顧客の数を増やすという考え方です。これは社内の共通認識となってきました。


私はいつも「アフターサービスから物事を考えろ」と言っています。製品を納めれば仕事が終わるわけではない。むしろ、機械を設置した後のメンテナンスや部品の供給など、製品を販売した後のやりとりで顧客に選ばれる会社になれるかどうかが決まります。それが結果的に会社の利益に結び付きます。


大切なのは、自社の持つ要素技術を示し理解してもらうことです。うちにはこんな鋳造技術がある、こんな表面処理技術を持っているという具合に、新東工業の特徴をしっかりと伝える。すると、顧客がその技術を使ってこんな課題を解決できないかと相談してくれるようになります。そこから新たなビジネスが生まれるんです。発電機、航空機、医療など、自動車以外に誕生した新たな分野の事業も、こうしたところから広がったのです。


顧客ニーズに応えることが基本ですが、こう言うと、何でも言いなりになって特注の製品ばかりを手がけるようになってしまいがちです。しかし、これでは仕事が属人的になったり、コストがかさんだりして、結果的に顧客と自社の両方のためにならないことが少なくありません。


信頼してくれる顧客がいてこそ、会社は存続し、成長することができます。売り上げや利益を伸ばすことはもちろん大切ですが、それを第一の目的にしてしまうと、従業員が会社の方針に合わないことを無理にしてしまったり、目指すべき方向性を見誤ったりするリスクが大きくなってしまいます。本当に信頼してくれる顧客を増やす。お客様に選ばれる会社でありたい。こうした思いで仕事をする。迷ったときはこの精神に反していないかを確認するよう従業員に言い聞かせています。


何より大切にしてきたのが客数を増やすことです。新東工業は創業以来、原材料に形を与える素形材産業の企業として歩んできました。現在、海外11カ国に現地法人24社を展開し、売り上げの46%を海外で稼ぎ出すグローバル企業なのですが、すべての地域でこの方針に基づき、事業展開しています。


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