水野雅義の名言 一覧

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水野雅義のプロフィール

水野雅義、みずの・まさよし。日本の経営者。きのこメーカー「ホクト」の社長。長野県出身。青山学院大学経営学部卒業後、父が創業したホクト産業(のちのホクト)に入社。九州支店長、常務取締役、専務取締役きのこ生産本部長、管理本部長、きのこ販売本部長、取締役副社長などを経て社長に就任。

上の人間が昔と同じやり方、意識でいると、若い人間が生きてきません。ですから、彼らのためにも、上の人間には変わってもらわないといけないと考えています。


菌の開発から生産、販売までひとつの会社で行えるために、消費者の声がこちらに届くというメリットもあります。研究、生産、営業の各部隊が情報を共有できるのは、当社の強みだと思います。その結果、売上が伸び、「きのこセンター」と呼ぶ工場も少しずつ増えていきました。


年に一、二度、品評会を行なっています。すべての工場のきのこを無作為に集めて営業部門の社員に点数をつけさせるのです。工場によっては1日に10トンつくっていますが、品評会に出されるのはそのうちのわずか3キロだけ。それに外観で評価するので、結果がその工場のすべての品質を表すわけではありませんが、やはり高く評価されれば「次もいいものをつくろう」と思えるし、低い評価を受ければ「よし、今度こそ見ていろ」という気持ちになります。これも、ひとつの反骨精神でしょう。


ブナシメジの業界全体の生産量は、年間約12万トン。ただ、これを14万トンに増やすだけでは、需要とのバランスが崩れて価格が下落してしまう。そのため、「きのこは健康にいいんです」とか、「こんな食べ方がありますよ」という提案をして、新たな需要を掘り起こす必要があります。


全国各地の工場に行き、責任のある立場の社員と夕食をともにするということを、各工場で年に一度ずつ必ず実行しています。どこか行かない工場があると問題になるので、29カ所全部です。ある程度社歴の長い社員は、「変なことを言ったら怒られる」という考えが先に立ってしまうようですが、若い人は発想が柔軟で、委縮もしていないので、面白いアイデアがボンと出てくる。ですから、そういう機会を設けるのは意味があることだと思っています。


つい最近ですが、営業部門の管理職が研究スタッフと意見交換をしたあと、一緒に酒を飲むということがありました。それは、採用担当の若手の発案で実現したものです。これまでも全社員が集まったり、責任者同士で交流したりということはあったものの、本当に一社員の立場で集まる機会は確かになかった。その席では、ざっくばらんに話ができ、意見交換ができたそうです。営業にも研究にも非常に有意義なはずですし、新しい発想やアイデアも出るでしょうから、今後はそんな機会をもっと増やしていきたいと思っています。


私からああしろ、こうしろと指示をする気はありません。価格に関しても、かつては上司から「なんでこんな値段で売っているんだ」と怒られたり、呼び出されたりということがありましたが、私は価格にはいっさい口を出しません。辛抱の要ることですが、もし口を出せば、うまくいかなかったときに「指示どおりにやったらできませんでした」という言い訳ができる。そうならないために、「自分のやることに責任をもって堂々とやればいい」と言っています。


社歴の長い社員の中には、上から指示されることに慣れてしまい、今自分はどうすべきかという発想やアイデアが何も出てこない者もいます。ただ、それではこの先やっていけない。「自分から進んでやる」という意識に変えていかないといけません。


実は父(ホクト創業者・水野正幸)はきのこの前に菓子づくりも手掛けています。私がまだ高校生のころで、ピーナッツの入ったせんべいのようなものです。しかし、二番煎じだったためにうまくいかなかった。すると、わずか2年であっさり撤退してしまいました。同じ経営者として、その潔さはすごいと思います。


今でこそエリンギは広く知られています。しかし、20数年前にはまだ日本にありませんでした。そのため、当社が世界で初めてエリンギの量産を始める際、父はびんから出ているエリンギを、スーパーの店頭でもぎ取って販売するという方法を発案し、そのための専用トラックまでつくらせました。


いまでは、ホクトといえばきのこであり、包装資材を扱っているのを知る人は少なくなりました。でも、包装資材を扱っている関連会社(ホクト産業)の社員にすれば、おそらく「絶対にきのこに負けてたまるか」という気持ちでやっていると思います。かつて私も包装資材の営業をやっていたので分かるのです。それも反骨心といえるでしょう。どのセクションの社員も「一番になるぞ」という気持ちで日々取り組むことが、会社を伸ばすことにつながるはずです。


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