水越豊の名言 一覧

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水越豊のプロフィール

水越豊、みずこし・ゆたか。日本のコンサルタント。「ボストン・コンサルティング・グループ」日本代表。東京大学経済学部卒業後、新日本製鐵(のちの新日鐵住金)に入社。スタンフォード大学でMBAを取得。ボストン・コンサルティング・グループに入社。著書に『BCGの戦略コンセプト 競争優位の原則』。

意思決定や議論の際は、何事も数字で定量化して考えることが大切です。数字で測定できないものは改善できないのです。


その数字から何を成し遂げたいか。数字を見るうえで大切なポイントはここにあると考えています。


物事のトレンドを最近の数字だけで判断するのもよくある落とし穴です。直近のトレンドが一過性のものかどうかを判断するには、スパンを長くとって見る必要があります。


数字を単なる説明の道具に使ってはいけません。特に管理職の場合、部門が出した成果の説明が求められるため、安易に説明しやすい数字へ飛びついてしまいがちですが、それでは現実を見誤りアクションを間違えます。そうではなく、数字は考える道具として使う。


意思決定に必要な数字の「粒度(りゅうど、粒の大きさ)」は内容によって異なります。「広告宣伝費を減らすと売り上げに影響が出る」という議論をしているとき、売り上げの減少は1億円なのか10億円なのか、だいたいの数字がわかればいい。一方で食品の安全基準はより明確でなければなりません。数字を使って議論するときは、どの程度の粒度が要求されているかを考えて定量化することが大切です。


とくに企業組織の場合、担当者の立場によって課題が異なることがあります。品質担当者が「品質低下は絶対に認められない」と言い、営業担当者が「そんな商品は売れない」と言い合っていたら議論になりません。そこで定量化するのです。たとえば製造方法を変えるといくらコストが下がり、販売予測はどのように変化するのか。数値に置き換えて説明する。そこではじめて、同じ土俵に上がって議論ができるようになるのです。


数字で測定できないものは改善できない。たとえばあるやり方でコスト削減をすると、トレードオフで品質が低下するとします。そのときコストはどれだけ削減でき、品質はどれだけ落ちるのか、定量化してそれぞれの規模感を把握しないとそのやり方を採用すべきかどうか判断ができません。


最初から「この数字さえ見ておけばいい」というものはありません。どの数字を見るかはその時々の課題によって変わります。重要なことは「どのように数字を見るか」であり、その前提になるのが「定量化」です。


数字を見る際、陥りがちな落とし穴は「平均」だけを見て「分布(ばらつき)」を見ないことです。平均が悪いわけではありませんが、多くの場合、ヒントが潜んでいるのは分布です。クラスの平均点が50点だったとしても、100点と0点の生徒がそれぞれ10人ずつなのか、30点から70点の間に散らばっているのかによって、先生がとるべき教え方はまったく異なるでしょう。「どんな分布でこの平均値になっているのか」を考えることが大切です。


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