毛利衛の名言 一覧

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毛利衛のプロフィール

毛利衛、もうり・まもる。日本の宇宙飛行士、化学者。専門は真空表面科学、核融合炉壁材料、宇宙実験。北海道出身。北海道大学理学部化学科卒、北海道大学大学院理学研究科化学専攻修士号取得、南オーストラリア州立フリンダース大学大学院理学研究科化学専攻で修士号と博士号を取得。北海道大学工学部講師・助教授、財団法人日本宇宙少年団団長などを務めたのち、スペースシャトル「エンデバー」で宇宙に行く。帰還後は宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙環境利用システム本部有人宇宙活動推進室長、日本科学未来館館長、東京工業大学大学院総合理工学研究科連携教授などを務めた。

スペースシャトルや国際宇宙ステーションのように、生死を共にするような極限の環境に身を置いた際一番大事なのが思いやりです。一人ひとりが最高の能力を発揮して初めて困難に立ち向かえるという時、仲間が何を考えているかを先んじて理解し、その人が能力を発揮しやすいようにしてあげる。逆に自分が能力を発揮するために相手がサポートしてくれる。宇宙でミッションが成功するかどうかは、この思いやりによる人と人のつながりにかかっています。


日本人の特性の中で、私が一番アピールしたいのは、相手の身になって考えることができる「思いやり」の心です。「俺が、俺が」と自己主張するのではなく、常に相手を思いやる。これは日本人が持つ文化のひとつだと思います。


宇宙飛行士はお互いが思いやりの心を持ち、限られた食料や空気、水を分け合っています。地上にいる人はこんなに自然が溢れ、水や空気は十分にあると思っているかもしれません。でも、ちょっと離れれば地球は小さく、そこに70億人もいる。実は地球自体がまさに「宇宙船地球号」で、宇宙ステーションと同様のぎりぎりの環境に近づいているのです。それなのに資源の奪い合いをしていたら、共倒れになってしまう。


宇宙から日本を再認識すると同時に、地球の「小ささ」にも思いが及びました。1周するのにわずか90分。地球を外から見れば空気も水もつながっている。そんな小さなところで、国同士が争うことはないんじゃないかと。


企業は胸を張って、それぞれの得意分野、自社の技術のこれはすごいというところをもっとアピールすればいいと思います。日本の技術レベルは圧倒的に高いのですから、自信を持っていいのです。


経営者の方々には、もう一段上を目指してほしい。今後どんな社会を描き、そのためにはどう貢献して行くのか。単なる利益追求や科学技術の普及にとどまらず、人類社会がより良く健全に発展していくことに寄与してほしいと思います。


宇宙飛行士の場合は、想定内のことはやれるのが当然で、想定外のことをどれだけやれるかが面白い部分です。宇宙空間では小さなミスでも命取りになりかねませんから、地上ではありとあらゆる事態を想定してトレーニングします。それでも想定外のことが起きます。そんなときいかに対処するかが一番ワクワクするところです。なぜそんなふうに考えるのかといえば、訓練で散々失敗させられるからです。いい意味で失敗に慣れ、それを糧に新たに挑戦する気持ちを持てるからだと思います。


日々新しい技術が生み出されていますが、それを受け入れるのは子供たち新しい世代です。彼らの方が我々よりよほど進化しています。実際、科学リテラシーが低いのは子供たちではなく、むしろ大人の方です。


昨今、子供たちの「理科離れ」が問題視されていますが、私はまず理科離れという言葉をやめるべきだと思います。あたかも子供に原因があるように聞こえますが、大人が責任逃れをしているにすぎません。


科学者の醍醐味は、「ほかの人が思いつかないようなことを自分がしているのかもしれない」というワクワク感にあります。そして、それが結果として周りの人に評価されると嬉しいのです。


私が理科を好きになったのは、小学5、6年生のときの担任の先生による影響が大きいと思います。学校を出たばかりの先生で、教科書以外の理科実験にも熱心でした。おかげで私は理科が好きになったし、勉強するのも一段と楽しくなりました。


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