武藤光一の名言 一覧

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武藤光一のプロフィール

武藤光一、むとう・こういち。日本の経営者。「商船三井」社長。愛知県出身。名古屋大学経済学部卒業後、大阪商船三井船舶(のちの商船三井)に入社。欧州法人出向、商船三井不定期船部長、経営企画部長、常務、専務などを経て社長に就任。

必ず業界トップになるというこだわりは持ち続けなくてはいけません。


ヤマル(ロシア)のLNG(液化天然ガス)開発プロジェクトでは北極海航路を通ります。冬は24時間真っ暗でマイナス40度から50度の中を分厚い氷を上から押さえつけて叩き割りながら進んでいくわけです。もう船は震度3くらいの振動がずっと続くわけです。こうした過酷な運航を強いられるなか、荷主のニーズに応えられるようにリスクを一つひとつ洗い出していく。例えばここで船が停電したら全員凍え死んでしまう。そうならないように人材も含めたプロジェクト全体のリスクコントロールが海運経営の肝です。


我々がLNG(液化天然ガス)の長期輸送契約を結んでいるのは石油メジャー、大手商社など極めて優良な荷主企業です。長期輸送契約は20~30年先まであらかじめ運賃と輸送量を取り決めます。確かに利幅はそう大きくはないかもしれませんが、長期にわたり安定的に利益を積み上げることができる。こうした輸送契約を決めてから船を造船所に発注しますから、積み荷がなくなって船が浮くようなことはありません。ギリシャなどでは輸送契約が固まらないまま投機的に船を先行発注するところもあるようです。今後、荷動きや運賃次第で彼らは右往左往するかもしれませんが、我々はそういう世界とは一線を画しているのです。


運業界はこの10年ほどの間、荒波にもまれてきました。2000年代半ばは中国で「爆食経済」と呼ばれる、経済成長に伴う穀物や資源の急激な輸送需要の拡大がありました。当時は荷動きの伸びに船の供給が追い付かず、2008年秋のリーマンショックまで海運は非常な好況を博したわけです。ただ「好事魔多し」の通り、中国や韓国で造船設備の新設・増強が相次ぎ、リーマンショックと相まって2011年以降、船が余る状況が顕在化しました。2015、16年も新しい船が出てきてしまうので、荷動きが思うように伸びないと海上運賃の落ち込みは長引くでしょう。


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