武内勇の名言 一覧

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武内勇のプロフィール

武内勇、たけうち・いさむ。大阪の製品表面加工技術・バイオ・ナノテクノロジーなどの研究企業ミレニアムゲートテクノロジー社長。同社は世界シェアトップの技術を多数保有している

金属の疲労破壊は表層から始まりますから、表層にナノレベルでコントロールされたレイヤー(層)を貼れば、ほとんど破壊は防げる。そのレイヤーはメッキ技術の応用でいけるわけです。理論的には鉄鋼材料でいえば、母材の百倍の強度アップが可能になりますから、理想郷度まであげられる。自動車や航空機の軽量化に繋がりますし、燃焼の配管強度がアップできれば、原子力の供給安定も可能にしてくれるんです。夢の素材と言っていいと思います。


我々はメッキの液の開発から前工程、後工程の必要なプロセスの開発を全部やります。それらをやらないとモノにならないですから。それから、メッキで構造体をつくり上げる技術も持っていますから、立体構造も作れるんです。加えて、常温で接合する技術を使って非常に強固な結合を可能にしていて、用途に向けた開発の可能性が広がっています。


いままではメッキを厚みとか析出する粒子単位でコントロールする技術がないし、またその発想すらなかった。言ってみれば、いわゆるメッキ屋さんはメッキ技術を使っているのではなくて、メッキ作業をしているだけなんです。メッキ液も、薬品メーカーさんが開発したものを買ってきて、機械も機械屋さんから買ってきて使っているだけ。どういうメカニズムで機械が成り立ち、どういうことが可能なのかほとんど理解されていない。熟練キャリアがあると言っても、ただ作業に熟練しているだけで、メッキの持つ技術的なポテンシャルを何も理解していない。


メッキというのは非常に面白いんです。みなさん、メッキと言うと、ローテクの代表みたいに思われて、単なる表面の修飾技術だと思っていますけど、そうではありません。メッキはボトムアップ型のナノテクノロジーそのものなんです。金属原子を一つ一つ積み上げていくということで、まさにオングストローム(1オングストローム=0.1ナノメートル)単位の作業ですから、ナノテクを超えたスーパーナノテクなんです。


汗水たらして働くことや世の中に役立つものを作ることを馬鹿にするような風潮がまかり通っていることは非常に残念です。汗をかかず涼しい顔をして、やすやすと金儲けをする人をスマートでかっこいいと評価する。そもそも汗と知恵を別物とする考えは間違っています。汗と知恵がそろってはじめて、本当の価値が生まれる。肥沃な大地をつくることに手をかけずに、おいしい実のなる木が育つわけがない。


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