植田辰哉の名言 一覧

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植田辰哉のプロフィール

植田辰哉、うえた・たつや。日本のバレーボール選手、監督。香川県出身。大阪商業大学卒業後、新日本製鉄に入社し同社バレーボール部(のちの堺ブレイザーズ)に所属。センタープレイヤーとして日本バレーボールリーグベスト6賞に5年連続選出。全日本代表としてバルセロナ五輪キャプテンとして活躍。そのほか様々な賞を獲得した。引退後は堺ブレイザーズ、全日本ジュニア男子代表、全日本男子代表などの監督を務めた。主な著書に『植田辰哉 徹底マネジメント』など。

人は「自分は期待されている」とか「必要な戦力だと思われている」と感じることで自信がつき、さらに伸びようとするものだからです。


非現実的な目標を言われても、選手のやる気は高まりません。また、抽象的な目標では、選手は何に向かってどう動けばいいのかがわからなくなります。まずはチームとして現実的で、達成可能で、具体的な目標を設定することが大切です。


リーダーは「チームとして何を大切にしているか」をメンバーに明確な言葉で示すことが大切になります。それを怠ったまま叱ったり注意したりすると、メンバーの心はリーダーから離れていくことになります。


チームリーダーは、メンバー一人一人に対して強い関心を持ちながらよく観察をし、適切な言葉と活躍の場所を与えていくことがとても大切になります。


組織を引っ張っていると、どうしてもリーダーはエース級の人材ばかりに目が向かいがちです。しかし、それではチーム全体の総合力は高まっていきません。「自分はリーダーから期待されていない」と感じたメンバーは意欲だけでなく、チームへの帰属感も失っていきます。


「監督は自分のことを見てくれているんだな」という意識を選手に持たせることは、選手のモチベーションを高めるうえで非常に重要です。


褒めるときは、日常の何気ない場面でさりげなく褒めることを大切にしています。たとえば、練習に対する姿勢が見違えるように変わった選手がいるとします。そういう選手には、練習後に廊下ですれ違ったときなどに「最近、頑張ってるね。期待してるよ」というふうに、ふと思い出したかのように言葉をかけて去っていったりします。わざわざ選手を部屋に呼び出して褒めるとなると大げさになりますが、日常の何気ない場面を利用すれば、こちらも声をかけやすいし、選手にとっても印象深いものになると思います。


なぜ私が選手を徹底的に叱れるかというと、事前に選手たちと「確認」と「約束」をしているからなんです。選手も自分が約束を破ったことがわかっていますから、叱られても納得ができます。ところが、確認も約束もしてないことで叱られたとしたら、選手はその場で謝罪したとしても、心の底から納得することはできません。


私がチームづくりをしていくうえでキーワードとしている言葉に、「確認」と「約束」があります。たとえば、年に数回、ものすごくハードな練習を選手たちに課す時期があります。この練習期間が始まる前に、「これだけのハードなトレーニングを乗り越えるためには、毎日の食事と睡眠をしっかりとらなくてはいけない。だから、食事と睡眠についても高い意識をもって臨もう」という話を、必ず選手たちにします。これが確認と約束です。


現実的で達成可能な最終目的を設定し、次に年単位の目標をマイルストーンとして設定し、さらに数カ月単位の目標、数週間単位の目標、今日の目標、と落とし込んでいきます。すると、今日何をすべきかが明確になり、選手たちに対しても、具体的な言葉で指示をすることが可能になります。選手の側も、「なぜそれを要求されているのか」を理解できますから、意識の共有もスムーズにできます。


「自分たちは何を目指すのか」「そのために何をするのか」「いまどういう状態にあって、何が課題なのか」といったことをチームで共有するためには、リーダーがきちんと言葉で伝えなくてはいけません。「言わなくてもわかってくれるはずだ」という期待は、リーダーの甘えです。


組織のリーダーには、言葉で伝える力がなくてはなりません。言葉で伝える力の大切さに気付いたのは、現役を引退したあと、新日鉄のバレーボール部の監督を経験したことが大きいのです。あのころは、「日本一になる」という目標は掲げていたのですが、具体的にどんな戦略や方法で日本一になるのかについて選手やスタッフに話すことはまったくなく、「黙って俺についてこい」というスタイルを押し通していました。ところが、ふと後ろを振り返ってみると、誰もついてきてくれません。選手もスタッフも、私の考えに理解も納得もしていなかったわけです。その結果、当然チームの成績は低迷しました。


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