森山徹の名言 一覧

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森山徹のプロフィール

森山徹、もりやま・とおる。日本の研究者。兵庫県出身。神戸大学理学部化学科卒業、神戸大学大学院自然科学研究科知能化学専攻博士後期課程修了。その後、公立はこだて未来大学システム情報科学部複雑系科学科助手・助教授を経て、信州大学ファイバーナノテク国際若手研究者育成拠点助教授。専攻は比較認知科学、動物心理学。ダンゴムシなどの動物による行動実験を行っている。著書に『ダンゴムシに心はあるのか』。主な受賞に日本認知科学会奨励論文賞、計算予期システム国際会議 脳・心・意識部門最優秀論文賞、同会議 神経・認知計算部門最優秀論文賞など。

待つことを厭わないでほしい。心の実験では、観察対象の生物に未知の状況を与え、その行動を観察します。そこで予想外の行動を発現させるには、観察対象と根気良く向き合い、待つことが必要です。つまり僕の研究は「待つ科学」だと思っています。これと同じで、迷ったときには一呼吸おいて、待ってみて欲しい。そのくらいの時間は誰にでも、絶対にあるはずですから。


成果が出ず、仕事が嫌になりそうな人がいたら、僕の一日を想像してもらえばいい。こんなふうに穴蔵みたいな研究室にこもって、一日中ダンゴムシを観察している人もいるんだから大丈夫って(笑)。


精神医学などの研究は人を助けるという目的がありますよね。わかりやすくいえば、「この薬を投与すれば治る」などの方法論を確立するものです。僕の研究はそこからはみ出した、もっと個別な疑問、「薬が効かない場合、どう生きるか」を考えるものです。


いま、自分の子供を見ていても、勢いよく走って「なぜそんなところに」という場所に頭をぶつけたりすることがあります。これは、心が発達の途中で、自分が思い描いている世界と、現実の世界のギャップが大きいからではないかと。つまり、自分の行動をコントロールし、世界と折り合いをつけることが、心の発達と考えています。


化学の分野では、「あなたのやっていることは単なる趣味じゃないのか」と批判する人がいるんです。どういう形で研究活動が世の中に貢献するのか、ということが言いたいんでしょう。それがビッグ・サイエンスには明確だけれど、僕の研究のようなスモール・サイエンスには見えにくい。深い溝があるわけです。


僕の研究は明確に社会の役に立つものではないので、社会との乖離を感じることもあります。でも、たとえば文化人類学や民俗学などの分野では、そういう研究をしている人はたくさんいるんですよ。マダガスカル島の民俗学を研究している学者で、そのルーツを探っているうちに現地で結婚されて、家庭を築かれたという方にお会いしたこともあります。そのときは、「こういう研究者もいるんだ」と少しホッとしました。


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