梅野勉の名言 一覧

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梅野勉のプロフィール

梅野勉、うめの・つとむ。日本の経営者。フォルクスワーゲン・ジャパン社長・会長。東京出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、本田技研工業に入社。ホンダオーストラリア社長、本田技研工業東アジア大洋州部長などを経てフォルクスワーゲングループジャパンに移籍。副社長を経て社長・会長に就任。

どんな仕事を与えられても、PDCAだけは意識してきちんとやる。これができるようになれば、将来確実に伸びます。MBAよりPDCAだと覚えておいてください。


成功体験が豊富な人ほど、それまでの必勝パターンや定石にはまって、毎回異なる新しい環境に謙虚になれなくなる恐れがあります。これはビジネスにとって大変危険なことなのです。


ホンダ時代はよく「五割任用」といっていました。いまの実力でタスクの5割は達成できると思える人材なら、恐れずユニークな感覚の持ち主を抜擢しろ、というわけです。いまもこの考え方に変わりはありません。


私自身、現職に就く際は、ホンダでの実績をすべて捨てました。当社の顧客は何を求めているのか、ディーラーのモチベーションはどうなのか、一から聞いて理解するところから始めたのです。


現在の数字だけで比べるなら、知識と経験がある人のほうが有利でしょう。だけど、戦力評価というのはそんな単純なものではありません。私たちがみているのは、その人の未来の姿なのです。極端な言い方をすれば、いまは負けていても、2年後には逆転するだろうと感じさせてくれる人のほうが、決まったやり方でそつなく結果を出す人より、大きな魅力を私は感じます。じゃあ何がそう感じさせてくれるのかといったら、それは、仕事に取り組む姿勢や情熱、勢いなのです。


数字でしか判断しない上司と戦うのも、ビジネスマンの試練ですよ。もっといえば、自分が目標達成できなかったのはこういう理由であり、その代わりにこれだけ会社に貢献したということを、ロジックとデータできちんと説明し、上司を説得できればいい。あるいは、逆に志の低い上司の考え方に影響を与えられるようなら、その人は間違いなく即戦力です。


たんに目先のノルマを追い求めるのではなく、中長期の視点をもって仕事に取り組むことが大切です。たとえば販売の現場なら、売上げ目標には到達したけれど、あとにはぺんぺん草も生えないような売り方の人と、目標には届かなくても、確実に見込み客を増やす営業をした人とでは、私は後者のほうを将来の期待値が大きいと評価します。


自分自身をプレゼンテーションする能力も必要でしょう。ただ、この部分は私自身、あまり上手じゃなかったような気がします(笑)。まあ、それほど意識しなくても、仕事ぶりから自然と伝わるものです。改善提案を出し続けるような人をみれば、ああ、彼は仕事に対する情熱に溢れているのだと、誰だって思うでしょう。


ものごとを大きく見ることが大切です。たとえば、大使館の広報経験者を採用したら、私は彼を物流や整備部門に配属します。もちろん、広報ならすぐにある程度の仕事は任せられるかもしれませんが、それでは幅の狭い見方しかできない広報マンができあがってしまう。エキスパートであっても、専門以外のことをいろいろ経験している人のほうが、視野は絶対に広くなります。一軍選手して通用するのはそういう人です。


仕事を円滑に行うのにスキルはあった方がいいし、足りない知識を補うために自分で勉強するのもまた大事なことです。ただ、それには弊害もあることを忘れてはいけません。実際のビジネスで、ケーススタディでやったことがそのまま当てはまる状況などまずないのに、なまじMBAを持っていたりすると、自分が勉強したケーススタディの範囲だけで答えが出ると思ってしまうのです。こうなると、環境の変化に対しダイナミズムをもって対応できなくなります。そんな人に、大きな仕事を任せようという気にはなりません。


現在も、輸入車販売台数では7年連続首位を走っていますが、ディフェンダーという気持ちは一切ありません。一時の成功にあぐらをかき、フレキシビリティ(柔軟性)をもって挑戦する気持ちを忘れたら、あっという間に淘汰されてしまいます。それぐらい厳しい業界に身を置いているのです。


このタスクを任せてみたいと上司に思わせる力、それが大切だと思います。経験やスキルよりも、彼なら斬新な切り口を提示してくれるんじゃないか、この局面をどんなやり方で突破してくれるのだろうと、期待させてくれる何かがあることの方が重要です。


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