桑原豊(経営者)の名言 一覧

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桑原豊(経営者)のプロフィール

桑原豊、くわばら・ゆたか。日本の経営者。居酒屋チェーンなどを展開するワタミの社長。東京出身。高校卒業後、すかいらーく、藍屋を経て、ワタミフードサービス(のちのワタミ)に入社。営業本部長、常務取締役営業本部長、ワタミダイレクトフランチャイズシステムズ社長などを経て、社長に就任。

信頼は、日々の仕事ぶりの積み重ね。上司が見ていようといまいと、とにかく真面目にやるしかありません。そうやって認められれば、上司に対してものを言いやすくなります。


私は、リーダーシップは部下だけでなく上司に対しても発揮するものだと思っています。上司の指示を受け身でこなすのではなく、こちらから上司を引っ張っていくような働き方です。


叱るのは、決まった期限を守らないとか、遅刻してきたとか、基本的なことができていない場合だけです。叱るときにもう一つ意識しているのは、どれだけ叱っても、その場限りにすることです。


いまよりも成長したいなら、自分の心と素直に向き合って、心の奥に隠していた欲を表に出すことが大切でしょう。


相手に自分の言うことを理解してほしいなら、一方的に自分の思いを押し付けてはいけない。


自分の言ったことと、行動にズレがあってはいけない。


自分たちの仕事ぶりをきちんと見てくれる店長には、スタッフは信頼感を抱きます。そして店長の話に耳を傾けるようになります。だから、店舗の運営がいい方向に回っていくわけです。


話の要点を3つ以内に絞り込むことにしています。理由はたくさんのことを羅列しても、相手は覚えきれないからです。私自身が一度に3つ以上のことを言われても、頭に入りませんから。


私はこれまで何百人もの店長を見てきました。その経験から気づいたのが、業績が好調な店の店長と振るわない店の店長では、話し方に違いがみられます。その違いとは、好調な店ほど「ワンフレーズ」を大事にしているということです。営業中の店舗では、店長とスタッフがじっくり話し合う余裕はありません。でも好調な店の店長は、フロアや厨房でスタッフとすれ違う際に、必ずひと言声をかけます。仕事の話なのに、まるで自分の大好きな趣味についての話をしているかのように、楽しそうに話すんです。もちろん注意することもありますが、多くは褒め言葉です。その店長がいいなと思ったことを自然に口に出しているんです。


組織の大小にかかわらず、リーダーが発する言葉はスタッフに大きな影響を与えます。部下や後輩がいる立場の人は、自分のひと言の重みをかみしめてください。


私が叱るときに実践してきたのは、「ルールを決めること」です。具体的にいえば、やってはいけないことを明確に決めて共有し、そのルールに反したときのみ叱る。そうすれば冷静に叱ることができますし、叱られる側も、「ルールに反したから仕方がない」と納得して聞くことができます。お互いに無駄な葛藤がない分、思いもより伝わりやすくなります。


最もやってはいけないのは、感情的に叱ることです。そうやって叱られたとき、相手はあなたに対して心を閉ざしてしまいます。なぜなら、そのスタッフのためではなく、自分の怒りを吐きだすために叱っている、ということを見抜くからです。そういう叱り方をした場合は、叱った本人にも後味の悪い思いが残りますから、結果として誰のためにもならないのです。


褒めるだけでは、どんな小さな組織でも運営できません。注意すること、ときには叱ることも、リーダーには必要です。最近は叱ることができないリーダーが増えているようです。スタッフに嫌われたり、辞めてしまったりするのが怖いからでしょう。しかし、スタッフに嫌われてしまうのは、叱り方に問題があるからだと私は思います。


不振店の店長の特徴は、スタッフとの小さなコミュニケーションを疎かにして、ミーティングに多くの時間を割くことです。スタッフは自分の時間をとられることを嫌いますから、これは逆効果です。たとえミーティングの場で褒められたとしても、リアルタイムで褒められた場合に比べて喜びは減ります。注意するにしても、その場で言われないと忘れてしまいます。


話の最初に「今日は~の話をします」「3つの話をします」と内容と数を伝えることが大切です。それによって、相手の頭の中に話を聞くための「枠」をつくることができます。この枠がない状態で話を聞いても、次にどんな話がくるのか予想できませんから、頭の中が整理しにくくなってしまいます。


話したいことが3つにまとまっていない場合は、自分自身も話す内容を整理できていないことが多いのです。自分が整理できていない話を相手に理解してもらおうというのでは、ちょっと虫がよすぎます。


私は何かを話すときは、常に相手の立場になって考えるように心がけています。


素直に頭を下げて、協力してほしいと相手を尊重する姿勢を示したことで、スタッフたちに話を聞いてもらうことができました。
【覚書き|22歳で大手ファミレスの店長に抜擢された当時を振り返っての発言】


どんなことをしたいのか、そのためにどんなことをしてほしいのか、相手の立場を考えて発言しなければならない。


一生懸命やっていれば、必ず誰かが見てくれる。そして、「この人とこの人を会わせたら良いのではないか」と考えてくれるものです。むやみに交流会やセミナーなどで探すよりも、このような機会を待っているほうが、確実に良い出会いができる気がします。


すかいらーく勤務時代、たまたま、尊敬する方に「外部の方と会うことが、この先すごく重要になる。渡邉(美樹)さんなら、将来、日本の外食を引っ張る人物だと思うから、会っておいて損はないよ」と勧められたので、お会いしたのです。その言葉を素直に受け止めなければ、今の自分はなかった。非常に感謝しています。


人間性を疑われるようなことを慎む。そんな心がけを日々続けることで、いくつになっても、自分の心は変えることができ、信頼される人になれると信じています。


たとえば「約束を守ること」を自分に課し、習慣づける。すると、だんだんとそれがクセになり、40代になる頃には、本当の自分の人格になっていきます。「靴を揃える」でも「あいさつをする」でもいい。こうしたことを日課にして、習慣づけることをお勧めします。


40代は、仕事のスキル面で比べても、ほとんど差はないと思うんです。20年選手にもなれば、誰でも仕事の基礎スキルはそれなりに持っていますからね。では、何で大きく差がつくかといったら、「人間性」だと思うのです。謙虚さ、明るさ、素直さ、ウソをつかない……。40代以上になれば、人の上に立って仕事をするようになりますから、人間性の部分が、これまで以上に仕事の成果を大きく左右します。人間として信頼できない人に、ついていきたい人はいませんからね。


若い頃に抱いた自分の喫茶店の夢を捨てたわけではありません。今はワタミの経営にやりがいを感じているので、その夢を休憩しているだけ。将来、老眼にならないうちに、やりたいと思っています(笑)。


欲を実現するには健康でいたいと考えますから、身体に気を使うようにもなります。70歳になっても80歳になっても元気な経営者がいますが、それは欲を持っているからだと思います。


欲や夢は知ってもらうことで応援され、仲間が集まり、実現に近づくと思います。しかし、誰でもいえるわけではないでしょう。そんな人は心の中で、欲を明確に意識すれば行動が変わってくるはずです。


喫茶店の開業資金を貯めるために「すかいらーく」に入社しました。はじめは開業資金を貯めたら辞めようと思っていましたが、資金繰りやスタッフの育成など学ぶことはたくさんあることに気づきました。少なくとも一度は店長にならないと、自分の喫茶店なんて出せないと思いまして。ガムシャラに勉強し始めました。幸い、店長やマネージャーを育成するためのカリキュラムが整備されていたので、カリキュラムに沿って一生懸命取り組みました。


人間、欲がなければ頑張ろうという気が起きず、リスクのある挑戦をしようという気がなくなります。これでは絶対に成長しません。


自分がどんな役割に向いているのか、ということは早く気づいたほうが良いと思います。リーダーなのか、スペシャリストなのか、それによって、何をすべきかは違ってきますからね。もしわからないのであれば、今、自分がしている仕事のなかで、一番好きなことを考えてみると良いでしょう。おそらく、それが一番向いていること。


目的意識、もっと言えば「経営者意識」を持つことは、自分を成長させるために不可欠だと思います。ただ、それは若いうちでなくても良いと思います。タイミングよりも、本気でその意識を持てるかどうかのほうが重要ではないでしょうか。


苦手な相手と上手く付き合うために大切なことは、まず相手の話を聞くことです。自分が苦手意識を持っているときは、向こうもこちらに相性の悪さを感じています。この状態で自分の考えを相手に伝えようとしても、相手は受けつけてくれないでしょう。だから、まずは自分が話を聞く。そうすれば、細かなところで違いがあっても、大きな方向性は同じじゃないかとわかってきて、苦手意識も薄れてくるのではないでしょうか。


誠実さは仕事で発揮することが大事です。人間関係を築くために飲みニケーションを積極的にやる人もいますが、飲みの席は、あくまでもプラスアルファのもの。人間性は普段の仕事の中で垣間見えるものですから、まずは仕事をしっかりやらないとダメ。そこができていなくて、飲みのときだけいい顔をしても、周りには見透かされるでしょう。


どうすれば周りに好かれる人間性を身につけられるのか。私がよく言うのは、素直なこと、嘘をつかないこと、そして上司ではなくお客様のほうを向いて仕事をすることです。どれも当たり前のことですが、常にそうあろうとするのは意外に難しい。だから信頼される人とそうでない人が出てくるわけです。


私は、「あの人の言うことは論理的に正しいから従おう」という以上に、「正しいかわからないけど、あの人の言うことだからとにかくやってみよう」とみんなに思わせるのが最高のリーダーシップだと考えています。周りにそう思ってもらえるかどうかは、好き嫌いの要素が大きい。どんなに頭脳が明晰でも、嫌いな相手に人はついていきませんから。


部下の調子が悪いときにしっかりフォローすることを心がけています。人間には、いいときもあれば悪いときもあります。強い人は、それでもいい。いいときは浮かれないように自戒するし、悪いときは自分で自分を励ますことができますから。しかし、中にはいいときに浮かれすぎて、逆に悪いときに落ち込んでしまう人もいます。いいときと悪いときの振り幅が大きい部下に対して、放置は良くない。上司のフォローが必要不可欠です。


意識しているのは、いいことと悪いことをはっきりさせること。「何をするといけないのか」という共通のルールがないと、悪気なくいけないことをしてしまう人が出てきて、チームがぎくしゃくする恐れがあります。ただ、決めるのは、最低限やってはいけないことだけでいい。そのラインさえ守れば、あとはナイストライと評価します。


理念は頭でわかっているだけではダメ。理念を本当にわかっているかどうかは、実際に仕事をして何か意思決定をするたびに試されます。そうやって徐々に理念を自分のものにしていくと、周りの人ともそれを共有して仲間になれます。


私自身が自分は外から来た人間だと思っていると、周りはそれを敏感に感じ取って距離を置きます。その組織の一員という意識を自分に植えつけるには、まず言葉から変えないといけない。たとえば「この会社は」という言い方は第三者的であり、中の人になりきれていない証拠。そうではなく、「ウチは」と言ったほうが当事者意識を持てます。


心に残った本は、何度でも読み返すことをお勧めします。そして、その言葉を行動に結び付け、人生に反映させていくこと。それが、読書の最大の意義だと思います。


人は弱い生き物ですから、どんな決意も心構えも、時とともに薄らいでしまいます。私は今年の心構えをカードに書き、手帳に入れて毎朝見ています。繰り返し見ることで強く心に刻みたいからです。


これからのビジネスパーソンは、どのような立場であろうと、経営者視点を持つべきだと私は考えます。同時に、自分の将来をしっかり見据えることも重要です。


30代40代で私が意識していたのは「リーダー」というキーワードでした。自分自身の仕事の責任も重くなるなか、「理想のリーダー像とは?」というテーマをいつも意識していたからです。


社会人としてスタートを切った当時、トヨタ生産方式の思想からも多くを学びました。NPS研究会というトヨタ生産方式の運営を学ぶ場に通ったことで、仕事人として視野が広がったと思います。最大の学びは、「トヨタ生産方式はものづくりを超えて、どんな仕事にもあてはめられる」と気づいたことでした。カイゼンはモノに対してだけでなく、営業でも、人材育成でもできる。その気づきは現在も私の仕事観の核となっています。


私はジャンルを問わず多くの本を読んできましたが、本を選ぶ基準を改めて考えてみると、その時々の自分の立ち位置やなりたい自分を投影したキーワードを無意識に設け、それに従って選んできたように思います。たとえば、社会人としてスタートを切った当時、読む本を選ぶためのキーワードは、「外食産業」でした。料理の本やレストラン経営の本、渥美俊一氏の『チェーンストア経営の原則と展望』をはじめとする一連の著書などを熱心に読んだのを覚えています。


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