林望の名言 一覧

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林望のプロフィール

林望、はやし・のぞむ。日本の作家、エッセイスト、日本文学者。別筆名に沢嶋優、なるしま・ゆう。東京出身。慶應義塾大学文学部国文学科卒業。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得後退学。イギリスに渡り、ケンブリッジ大学とオックスフォード大学の双方で研究を行う。イギリス滞在中にケンブリッジ大学のピーター・コーニツキと執筆した『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』が国際交流基金国際交流奨励賞を受賞。帰国後、東横学園女子短期大学助教授、東京藝術大学助教授などを務めながら執筆活動を行う。『イギリスはおいしい』で日本エッセイスト・クラブ賞、『林望のイギリス観察辞典』で講談社エッセイ賞受賞。そのほかの主な著書に『リンボウ先生シリーズ』『東京坊ちゃん』『帰らぬ日遠い昔』など。

手紙に限らず、相手のことを思い浮かべ、語りかけるように書くということが文章の骨法。


僕は、歩く合理主義を自任しておりまして、合理的じゃないことはやりたくない。そのためにはまず最悪のところから考える。もし、最悪のおことが起こったらどうするか?「人生にはどんなことでも起こり得る」というのが僕の信念ですから。


いつ死ぬかは誰にもわかりませんし、いまの日本はこれから先が読めない時代になりました。だからこそ自分がどうしたいかを明らかにする。惰性で暮らすのではなくて、いまの時点でビジョンを立てておくことが大切です。


節約するといっても、ケチケチしみったれたことをやるのはよした方がいいでしょう。幸福を追求するために節約をするのであって、自分の幸福の獲得のためには、役に立たないことはやらない合理性を持ちたい。自分が何をしたいかをよく考えて、そのために、金を惜しまず使う。余計なことには使わない。メリハリが大切です。


意識して「こう自分の人生を組み立てていくんだ」という合理性を持たないといけません。お金の使い方でも「これはまずい」と思ったら、改めるに躊躇することなかれです。まず行動してください。


病気になるといろんな意味で人生の質が低下します。何かやろうと思ってもできない。家族にも迷惑がかかる。仕事もなく、年収も失われる。健康問題は人生の最大のリスクです。40歳を過ぎたら、それまでの生活を総点検したほうがいいですね。


お酒もへべれけに酔っぱらうまで飲むようでは駄目です。酒を飲むなとは言いませんけれど、定量飲みというのが大事です。ワインはグラスに一杯とか。それを最大限に楽しむようにしたいですね。量で楽しむんじゃなくて質で楽しむ。おいしいものをちょっとだけ飲む。そういう暮らしの方が豊かだろうなと思います。


お金の使い方には、センス・オブ・プロポーション(重要か否かを見極める能力)が大切です。ある商品にこの金額っていうほどよい分配具合があるだろうと思うわけです。世の中にはたいした給料をとっていなくても、何十万円もするバッグを欲しがるような人もいますが、おかしな話だと思います。収入が20万円しかないなら、バッグは8000円でいいのです。物を持ち運ぶ機能は変わりません。


投資の中で一番確実なのは、子供への投資です。子供が一人前にプロフェッショナルとして食っていけるだけの教育を親が与えてやる。そこさえきちんとやっておけば、親が死んでしまったあとでも、子供たちはしっかり独立できる。親の財産をあてにしなくて済むのです。


いま僕が提唱しているのは、貯蓄の反対の「減蓄」というものです。これからは「減蓄家」という肩書を使おうかと思っています。62歳になりましたが、だいぶ資産が増えて、持っているものも増えてきた。だから、手持ちの資産を順次処分しつつあるんです。それを死ぬまでに使い切って死にたい。資産を残しても、死んで持っているわけにはいきませんし、残された子供が相続争いするのが関の山です。これぞ究極の節約じゃないかと考えています。


不思議なもので、本の内容は身銭を切らないと決して頭に入らないのです。ブックオフを利用してもいいから、身銭を切ること。すると切実さが違ってきます。自然と一生懸命に読もうという心構えになります。


習慣化しているものには、必ず無駄がこびりついています。そこに切り込んでいく気概を持ってほしい。


お金がないことを悲観することはありません。自分の生き方を再評価する大チャンスだと思えばいいのです。ただし、ライフスタイルの点検は必ず自分で行うことです。酒やタバコでも、人から言われて直るものではありません。自分で気づき、猛省し、実践する。すると必ず身になるのだと思います。


節約とはノウハウではなく、心の持ちようの問題なのです。倹約ノウハウばかりを並べるばかりでは、ぎゅうぎゅうと雑巾を絞るようで希望がありません。引き算の発想です。そこで未来のために時間投資しようという足し算を持ってくるのです。


小遣い月に3000円なら、20日稼働として1日200円以下。極めて厳しい。これくらい厳しいとむしろすがすがしい。腹をくくって頭を使わざるを得ないからです。お金のないときこそ、ライフスタイルを再点検する好機ととらえればよいのです。案外、厳しい条件下での経験が、その後の人生を豊かにしてくれるものです。


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