松沢卓二の名言 一覧

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松沢卓二のプロフィール

松沢卓二、まつざわ・たくじ。富士銀行会長。東京大学法学部卒業後、富士銀行へ入社。人事課長、本店営業部次長、総務部長、常務、副頭取を経て、頭取、会長。金融業界で強い発言力を持っていた。金融界のナポレオンと愛された人物

経営者は自らがトップの座にすわったとき、得手不得手を離れて、いかに会社の状況を客観的に把握できるかだ。
【覚書き:富士銀行頭取時代の発言。経営トップは自分の専門分野・得意分野から離れて会社全体の状況をしっかりと見極めろという趣旨の発言】


史記に「千人の諾々(だくだく)は、一士の諤々(がくがく)に如かず」とあります。ハイハイと意に従うだけの人間が千人いても何の益にもならないが、たった一人でも思う存分に戒めてくれるものがいれば道を誤らず、自分のためになるという意味です。ビジネスマンとしてトップに立つ人間が心しなければならないことではありますが、実際には耳に快いことを言う者ばかり近づけてしまうのが人の常です。


いま日米経済摩擦の中で、日本の許認可行政が非関税障壁としてやり玉にあげられているのも、明治以来、日本企業が受けている多くの規制上のゆがみが指摘されているのだと思えます。21世紀に向けて、日本が国際社会の仲間入りを本当に果たしたいと願うならば、こうした「はじめに許認可ありき」といった規制体質を打破していかなくてはならないだろう。


「天は自らを助くるものを助く」他人に頼らず、独立独行で奮闘努力する者を、天は助けて幸運をもたらすという意味ですが、若い時から私はこの言葉が好きで、座右の銘としてきました。大学卒業以来、金融畑一筋に歩み続けて40有余年を経ましたが、私がビジネスマンとして常に守ってきたことは、人間の生き方も経済の原則も「自己責任」が重要だという点です。


経済大国となった現在の日本で、日本的な特殊事情を強調することはとうてい許されないことであり、日本の国益にも反することになりかねない。ある程度の力を備えた日本の金融界はいまこそ国内の旧態依然たる金融風土を改革し、自己責任の原則、自由企業の原則を確立しなくてはならない。日本経済の中核的分野である金融界は率先垂範しなくてはいけないだろう。


アメリカと日本では独占禁止法に対する経済界の考え方がまるっきり反対になっている。アメリカでは自由企業の原則を守るために、独禁法は存在するものであり、これが経済界の自由かつダイナミックな活動を保証していると理解されている。一方日本では自由企業の活動を拘束するものとして、独禁法を目の上のたんこぶ視している節がある。


自分で責任をとれぬ人間は、往々にして権力の庇護の中に逃げようとします。自由経済社会のもとにある日本の企業の中にも、ともすれば独立独行の気概を失って、政府におんぶしようという風の見えるのは誠に歯がゆいことです。だいたい、日本のビジネス風土を見ると「はじめに許認可ありき」というのが実態であって、アメリカのように「はじめにビジネスありき」というのとはだいぶ趣を異にしています。こういう状況の下では、容易に自己責任の原則は確立されないし、真の自由企業の概念は成立しない。


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