松本謙一の名言 一覧

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松本謙一のプロフィール

松本謙一、まつもと・けんいち。日本の経営者。サクラ精機会長。慶應義塾大学経済学部卒業後、家業のサクラ精機に入社。17代目として同社の経営を行った。サクラグループ(サクラ精機(株)、サクラファインテックUSAインク、サクラファインテックヨーロッパBV、サクラファインテックジャパン他)代表取締役。日本医科器械学会理事。日本医療機器関係団体協議会副会長。日本医療産業同友会代表幹事。中華人民共和国衛生部中日友好医院管理顧問他。旭日中授章授章。

逆境にへこたれない忍耐力と前向きな気持ちがあれば、光明が見えてきます。


企業が変わるとき、人材も入れ替わります。現在の大久保和夫社長は、顕微鏡から撤退して血液関連の事業へ進出するにあたって、中途採用しました。企業というのは、外部から定期的に人を入れていないと停滞します。その意味でも、新しい事業を開拓することはプラスに働きます。


大企業は優秀な新卒を大量採用してきましたが、中堅以下の企業にはそんな余裕はありません。しかし、大企業も結局は採用した人材を生かし切れずにリストラしています。採用された方も、入社後に幻滅して自主的に退社する人が増えています。優秀な人材は大企業へ行ってしまうと嘆く中堅企業の経営者がいますが、それは違います。大企業を辞めた優秀な人材が結構いるのです。


厳しい中から何とか生きる道を探す「なにクソ精神」こそ、私は企業の経営者にとって最も重要だと思っています。当社が顕微鏡から撤退せざるを得なくなったとき、その代替として進出したのが血液の分析装置でした。現在では当社の柱の事業のひとつに成長した事業です。当時もし、顕微鏡という古い事業にしがみついていたら、この分野への進出が遅れたことは間違いありません。


父が早く亡くなり、36歳で社長に就任した私にまず襲ってきたのが、祖父の生み出してきた顕微鏡製造事業から撤退するという苦渋の決断でした。


経営者というのは、逆境でも投げ出さず、生きる道を求めてとにかく耐えることなのだ、と自分に言い聞かせました。変な話ですが、私は小さいときから体があまり強くなく、小学校ではいじめに悩んだ経験があります。それが幸いだったのかもしれません。耐えることには他の人より慣れていたのでしょう。なにクソと、厳しさに耐えながらも生きる道を模索しました。


サクラ精機は、たとえば標本用の使い捨てメスなど、医療関連器具や検査装置では世界でトップシェアを持っている製品がいくつかあります。いわゆるニッチ製品ばかりですが、利益率の高い製品です。小さくても収益力のある企業でいられるのは、逆境に耐えてきたからだと信じています。


優れた経営者というと、強力なリーダーシップやカリスマ性があるのが当然のように言われますが、本当に必要条件でしょうか。たぶん、大企業はそうなのでしょう。中堅以下の企業が、堅実に経営して利益を出し続けていくことに関して言えば、強いリーダーシップより、逆境に耐えられる力の方が大切な気がします。


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