松井利夫の名言 一覧

このエントリーをはてなブックマークに追加

松井利夫のプロフィール

松井利夫、まつい・としお。日本の起業家。東証一部上場の技術者派遣事業会社アルプス技研創業者。多摩大学大学院経営情報研究科を修了しMBA取得。25歳でアルプス技研を創業。そのほか、さがみはら産業創造センター社長、NPO法人ふれあい自然塾理事長、財団法人起業家支援財団理事長なども務めた経営者。

会社とは、自己実現のための人生道場です。


人を育てる力のある会社は倒産しないと信じてやってきました。人材育成が間違えていれば、会社はつぶれます。だからこそまずは、(セミナーや研修を)私自身が参加して体験してみるのです。


気がついたら三流経営者になっていました。三流経営者から脱皮して本物の経営者にならればと思い、必死で勉強を始め、さまざまなセミナーや研修にも参加しました。
【覚書き|アルプス技研創業10年目頃を振り返っての発言】


大学院を卒業したのが3月。株式公開したのが同年の6月。修士論文を書いているころには、株式公開の準備も最終段階に入っていたのです。これはきつかった。株式公開準備の最後の半年くらいは毎日のようにビタミン剤を飲みながら、こらえにこらえ、耐えに耐え、大量の申請書類と格闘しました。しかし、上場してみれば、これもやってよかったなと、自分の成長になったなと思っています。
【覚書き|50歳で経営大学院卒業と上場を同時に経験した当時を振り返っての発言】


社長がトイレ掃除をやらずして社員にやらせようとしても、それはうまくいきません。私自身、社長時代にトイレ掃除をしたし、いまもし私が社長であれば、社員が週1回だとしたら、役員には「週3回しろ」と指示しますね。トイレ掃除も、その奥にある意味を見つけることが大事なのです。ある銀行出身者が涙を流しながら、トイレ掃除がこんなに勉強になるとは思わなかったと私に語ったことがあります。銀行勤務のときは業者がしていたそうで、「いままで自分は人に掃除をしてもらいながら、こんなにありがたいものだと気づいていなかった。人のためにしている掃除だと実感した」と言っていました。


内観を実践していると、カン違いに気づくということはすごくあります。たとえば、「やさしくする」「親切にする」ことと「甘やかす」こととは、言葉のうえでは別物です。しかし、現実には一緒になっていたりする。「忙しい」と「忙しがっている」もそう。また、「オレは人に親切だ、人を褒めて上手に使っているんだ」と思いこんでいても、たんにおだててお世辞を言って、自分の言いなりに人をうまく手の上でコロコロと転がそうとしているだけのことだったりする。「ほめる」と「おだてる」は違う。こういうとんでもないカン違いに、少しずつ気づくようになりました。


事業が拡大して社員の数が増えてくると、経営理念や長期事業基本計画などが次々とでき上がってきました。ただ、そういうかたちはできても、そもそも会社って何なのか、社長って何をすべきなのか、といった根本的な疑問が生じ始めたのです。こういうことが分からないと、この先、何も進まないのではないか。行きづまりですね。


責任ある立場にいる者は、小さく嫌われることを避けようとしてはいけません。


私は自他ともに認める厳しさをもって経営にあたってきました。中には、厳しさに耐えかねて辞める社員もいました。彼らは口々にこう言っていました。「アルプス技研はうるさい、おっかない、寿命が縮む」。ただ、私は理不尽な厳しさは徹底的に排除するようにしてきました。あくまで会社が存続し、発展していくうえで各人が追わなければならない責任をまっとうすることを求めたのです。


仮に全社員の給料を3割増やしたら、「我々のことを考えてくれている素晴らしい経営者だ」と社員から絶賛されるでしょう。そして、何年か後に高コスト構造を抱えたまま会社が倒産し、職を失った社員から怨嗟の声が上がるのは間違いありません。無能な経営者のせいで、我々は職を失ってしまったと。


当社には、他社に転職した後、出戻ってきた社員が60人以上もいます。彼らは経営における厳しさの本質を理解してくれたのでしょう。


企業間取引においても、小さく好かれようとする会社は、いずれ大きく嫌われることになります。創業まもないころ、当社のお客さんだったある会社は、通常より2割くらい高い見積もりであっさり通してくれました。発注担当者が、出入りの業者にいい顔をしたかったんでしょう。しかし、数年後にその会社は倒産してしまいました。似たような状況に何度も遭遇しました。そこで、発注時の姿勢に甘さがみられる会社には、細心の注意を払うようにしました。手形は受け取らず、毎月現金で払ってもらう。仮にその会社が倒産して、最期の一か月分の債権が焦げついても、それ以前の累積利益でカバーできるようにしておくわけです。


部下が「正しい仕事」をしているかどうか検証が十分でなかったり、時間が限られている仕事の進捗管理がおろそかだったりすれば、必ず大きな問題として跳ね返ってきて、会社にも、自分にも、そして部下にも不利益をもたらすことになります。つまり、小さく好かれようとした結果、大きく嫌われることになるのです。


経営トップや中間管理職には、自分の部下に対して適切な指示をしたり、報告を求めたりする責任があります。部下とは立場が異なるわけですから、結果的に部下の意に沿わない命令を下さねばならないことも多いはずです。そんなときに、部下に嫌われたくない一心から、中途半端な命令に終始する人が少なからずいます。


人名ランダムピックアップ


経営・ビジネス・投資・仕事・お金・経済的な分野で成功を収めた人たちの名言を収録しています。

ページの先頭へ