松下信武の名言 一覧

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松下信武のプロフィール

松下信武、まつした・のぶたけ。日本のコンサルタント。大阪府出身。京都大学経済学部卒業後、三洋化成工業株式会社、家業の大和ガス器具販売(のちに松下塾に改組)社長などを経たのち、EQジャパンのEQ開発教育プログラム作成に参加。ベルシステム24総合研究所所長を経て、EIリサーチ顧問、ゾム株式会社社長を務める。専門は情動心理学。上級管理職、経営層、アスリートに対するコーチングを行っている。そのほか、獨協大学経済学部特任教授、日本電産サンキョー・スケート部メンタルコーチ、感情についての心理学者研究組織ISREアソシエート・メンバー、長野県丸子修学館高校野球部のメンタルコーチ、JOCオリンピック強化スタッフ、日本スケート連盟スピードスケート強化スタッフ・指導者育成プロジェクトリーダーなどを務めた。得意分野はエグゼクティブコーチング、メンタルコーチング、口コミマーケティング。著書に『凡人が一流になる「ねたみ力』『EQコーチングのスキル―感情と行動に働きかける(共著)』『すごい上司 なぜ人は言われたこともできないのか 部下が自ら動き出す心理(共著)』など。

たかが会議というなかれ、そのための時間と経費は大変なものです。その削減に向けた努力をしていないとは、ビジネス界では少々能天気だといわれても仕方ありません。


無駄な会議は極力やらないが、やらないからには事前準備を徹底し、活発な意見がまんべんなく出るように場をリードし、具体的で明確な結論が出るように議論を進行させ、会議で決まったことが確実に実行されるよう、責任者と実行期限を決める。こうした巧みなファシリテーション(会議進行)ができる人がいれば会議をめぐる問題の多くは解決すると思います。


会議のファシリテーター(進行役)は、課長クラスには会議の目的を明確に伝え、部長クラス並びに係長・主任クラスには、結論を具体的にわかりやすくした形で示し、一般社員のためには自由に発言できる雰囲気をつくることを心がけるべきだと思います。


会議とは役職に応じた発言をする場です。役職の違いによって会議に求めることが違います。会議の改善が往々に上手く進まないのは、その違いをよく認識していないからです。上司にとって自分の思いのたけをさせた良い会議が、部下にとっては聞くだけで退屈な悪い会議になりうるということを、上の人ほど肝に銘じるべきです。


マーケティング全般に関して、私はアンケートを取ることに疑問を抱いています。たとえば、クルマを買うつもりがないときにどんなクルマがよいか聞かれたら、かなりいい加減に答えるでしょう。嘘をつくつもりがなくても、非現実的な理想を交えたり、家族の意見を考慮に入れないなど、実際の購入とは違った意思決定プロセスをたどって答えるリスクがあります。信頼できる情報は、身銭を切って買った人のみから入手できるのです。


どんな時代になっても顧客のために愚直にまじめにとことん努力する企業は生き残れます。


クチコミマーケティングの実務からいえば、顧客の要求に敏感に反応するしくみづくりを優先すべきです。そのためには、感性の良い人を選抜したうえで、顧客の本音を聞き出すコミュニケーショントレーニングを繰り返し実施することが必要となります。さらに、顧客から引き出した本音の要求を経営施策に反映し、もしトラブルの前兆となる情報が入ったら、24時間以内に対応できるような体制をつくらなければなりません。


クチコミマーケティングは両刃の剣であり、企業の熱烈な支持者が一瞬にして最も手ごわい批判者に変わってしまいます。企画、開発、販売、アフターサービスのすべてのプロセスで、顧客に正直で、誠実であることが求められるのです。大阪の高級料亭があっという間もなく瓦解したように、誠実に消費者と向かい合うことが企業の至上命題になっています。


クチコミマーケティングは単なる広告活動ではなく、企業が「愚直に、まじめに」企業活動を遂行できるための、企業変革活動なのです。したがって、クチコミマーケティングには経営トップのコミットメントが必須であり、経営戦略と連動して展開していかねばなりません。


クチコミマーケティングの仕事をしていて、「よい商品はよい企業から生まれている」という当たり前の真理を実感できるようになりました。本当に良い商品を、本当に欲しがっているクライアントに買っていただくというのがクチコミマーケティングの大原則です。「やらせ」や「サクラを使う」などの欺瞞的な手法は厳禁であり、クチコミマーケティングを展開する企業には厳しい倫理性が求められます。


トップの意思決定が遅い企業は、顧客に対応するスピードも遅くなります。商品やサービスに対する悪口が広がった場合、トラブルを引き起こすリスクも増えてしまいます。さらに上司と部下のコミュニケーションが悪ければ、対応が後手に回り、クチコミが広範囲にばらまかれるので、クチコミマーケティングはまったく機能しなくなります。


クチコミマーケティングは手作り感がないと成功しません。


カウンセリングの領域では「クライアントは重要な問題を隠していて、表面的には別の問題を持ってくることが多い」と言われています。顧客へのインタビューでは、本当の課題を隠すというよりは、潜在的な問題に気づいていてもそれを意識化できていないことが多い。そのため、カウンセリングをもとにしたインタビュー技法が有効になります。


クチコミマーケティングのターゲットはピンポイントであるだけに、一般のマーケティング活動以上に、対象となる消費者の絞り込みを間違えると致命傷を負うことになります。


取り扱う商品が新しく開発されたものであれば、消費者にとって未経験のものなので、その商品の将来性や潜在的な魅力を感じ取れる消費感性の高いプロシュマー(消費者としてプロの域に達した人)を探す必要があります。ロイヤリティの高い顧客を囲い込んでファンクラブをつくると、この中に影響力の大きいプロシュマーを見つけることができます。身銭を切って購入した複数のプロシュマーにインタビューし、販売ターゲットを絞ることが、マーケティング調査の第一歩です。


SNSを使ったマーケティングでは、「たくさんの消費者の中で、誰に聞けば、当該の商品やサービスについて最も適切な情報を得ることができるか」をいつも問うことが大切です。無作為抽出のサンプル集団からアンケートをとっても、ベストの情報を得ることができるとは限らないからです。


クチコミマーケティングは常に成功するとは限りません。クチコミに向いた商品と向いていない商品があるからです。たとえば、個性のない商品は話題性に乏しいので、クチコミが生まれません。たとえば、東京電力の電気と関西電力の電気には差がないのでクチコミの対象とはなり得ません。しかし、もし東京電力の電気に健康効果があると証明されたら、クチコミの対象になるでしょう。


先輩や上司に反対意見を述べることは失礼なことだと思い、議論を避けてしまえば、創造的な企業活動は生まれない。ところが日本人は、本来の目的を忘れて、先輩や上司の気持ちを傷つけない方向にいってしまいがちなので注意が必要である。


日本人の多くは、先輩は後輩を評価できると、無意識のうちに刷り込まれている。しかし、議論をするとき、相手のポジションを値踏みしたり、相羊の意見を評価しながら聞くことは厳禁。評価と事実は違う。ビジネスで大事なのは、あなたの評価ではなく、事実なのである。


優れた考えをもった人が、性別、年齢、人種に関係なく、どんどん意見を言えるほうが、創造性を発揮できる。先輩や年長者、上司に対して遠慮してものが言えない「タテ社会度」が増せば増すほど、企業は創造性を失くし、衰退していく。


いくら優れた技術でも、陳腐化は免れない。トップクラスの技術革新を継続するには、創造的なアイデアをよりたくさん生み出すことができ、失敗をしても、お互いが励まし合って新たな挑戦をする組織風土が欠かせない。


成功している北欧企業には、次のような特徴がある。

  1. 海外の売上比率が高い(国内市場が狭いので海外で生きていくことが唯一のサバイバル方法)。
  2. それぞれの分野では、世界トップクラスの技術を持っている。
  3. 多角化戦略をとらず、ある分野に特化してビジネスを展開している。
  4. 価格競争をせず、利益率が高い。

タテ社会にはよいところもある。たとえば、能力競争をあおりたてないので、能力主義社会に比べれば人間関係はおだやかだ。そのため、日本の農村のような閉鎖的な集団を長期にわたって維持するには都合がよい。しかし、革新的な技術やビジネスモデルをつくりあげる機能は皆無に近い。たとえば学会である。日本の学会と、欧米の学会を比較すると、議論の活発さは、圧倒的に後者が勝る。


ねたみは「他人にはあって自分にはない能力やもの(富や権力)」を気づかせてくれる重要な感情です。ねたみの原因が、今の自分に必要な事柄であれば、努力して手に入れればいいし、必要なければ、無視すればいい。そうやってねたみを分析しましょう。


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