村尾信尚の名言 一覧

このエントリーをはてなブックマークに追加

村尾信尚のプロフィール

村尾信尚、むらお のぶたか。日本の財務官僚、ニュースキャスター、コメンテーター。岐阜出身。一橋大学経済学部卒業後、大蔵省に入省。外務省ニュー・ヨーク総領事館副領事、大蔵省主計局総務課課長補佐、大蔵省大臣官房企画官、大蔵省主計局主計官(外務、通産、経済協力係担当)、大蔵省理財局資金第二課長、財務省理財局計画官、財務省理財局国債課長、環境省総合環境政策局総務課長等を歴任。その後退官し、関西学院大学教授に就任。そのほか、テレビのコメンテーター、日本テレビ系列の番組「NEWS ZERO」メインキャスターなどを務めた。主な著書に『役所は変わる。もしあなたが望むなら』『行政を変える!』など。

長年組織で働いてきた私の実感でいえば、仕事のできる人とはスタンドプレーよりもチームプレーができる人ですね。協調性があって、チームで働くことを自覚しながら、自分の役割の中で全力を尽くそうとする人です。


きちんとチームプレーができる人には、愚直で誠実な人が多いようん位思います。


人を説得するときは、書類はできる限り、コンパクトの方がよいでしょう。いま私は大学で教鞭をとっているのですが、学生には「二枚以上のレポートをつくるな」と教えています。社会に出ると、自分が思っているほど他人は自分に興味を示さないし、話を聞く時間も割いてくれません。そんな状況で相手をスピード説得するためには、レポートは、極力、簡潔でなければならないのです。


組織に属して仕事をすると、自分一人の力では解決できない案件がしばしば発生します。つまり、他人の協力を仰がなければなりません。そして案件が複雑になればなるほど、より多くの人の協力が必要となります。そのときに人を動かす力の源になるのは、口八丁手八丁の要領ではなく、一個人としての人間性です。


仕事は速いにこしたことはありません。スピーディーかつ簡潔に書類をまとめ、わかりやすい言葉で相手に要件を伝える。こうしたスキルは、ホワイトカラーであれば必須でしょう。


書類というのは、作成スピードはもちろん大切ですが、何よりも内容に厚みがないと意味がありません。曖昧なことが書かれた書類は、見る人を迷わせ、結果、仕事が滞るということになりかねません。


ビジネスマンがスキルを磨くことは悪いことではありませんが、仕事は他人とするものである以上、他人を思いやって協調する能力の方が将来的には役立つでしょう。組織の中で上に立ったとき、「あなたが言うのだから仕方がありませんね」と反対派に言わしめるくらいの、豊かな人間性を養っていただきたい。


私の経験だけでいって、も自己中心的な要領のいい人が組織で長持ちしたケースはほとんどないですね。むしろ、上司の指示を忠実に実行して、相手省庁とぶつかり、「お前の部下は一体なんだ」と怒鳴りこまれるくらいの愚直な人間の方が、上になったときに人を動かす人望力が強くなります。


「自分が可愛い。自分は傷つきたくない」という自己中心的な人に仕事を頼まれても、部下ならともかく、対等な立場の人は「あの人が言うから仕方ないか」と納得してくれません。逆に、愚直で誠実に相手に向き合ってくれる人の方が、あとあと協力を得られる場合が多いのです。立場が上になるほど、案件が大きくなるほどその傾向が強くなります。


フレーズの短さより、バックグラウンドの厚みが大事です。「裾野広ければ山高し」のたとえのように、縦、横、斜めから調べに調べ抜いたニュースの方が、短いコメントに鋭さが増します。


レポートタイトルに抽象的な副詞を入れるのはバツです。その時点で、読む気が失せます。それよりも、数字で表す方がインパクトがあります。たとえば、日本が素晴らしい国であることを伝えたいレポートなら、「風光明媚な島国で……」といった抽象的な印象をダラダラと書くのではなく、「日本は戦後60年で戦死者ゼロ」「平均寿命は80歳以上」「GDPの世界シェアは1割、しかしCO2の排出量は5%だから燃料効率は世界一」というふうに数字で表したほうが、相手は理解しやすいのです。


予算編成期になると各省から上がってくる予算要求に対して、財務省として回答を出していかなければならりません。「前年は○○円だったから今年も○○円で」といった安直な回答は許されないのです。書類作成以前に、「その予算は妥当なのか」と問われたときに相手を説得できるだけの論的根拠、つまりバックグラウンドが求められます。当時上司によく言われていたのは「川をさかのぼれ、そして海を渡れ(時代をさかのぼって以前はどうだったか調べ、さらに諸外国の実情を調べろ)」です。


一番鍛えられたのは、財務省の課長補佐だった30代の頃です。組織でいえばちょうど中堅クラス。財務キャリアというと、涼しい顔をしてスマートに仕事をこなしているイメージを持たれるかもしれませんが、事実は全く異なります。とくに予算編成期になると、中央官庁は昼も夜もない激務に追われます。


人名ランダムピックアップ


経営・ビジネス・投資・仕事・お金・経済的な分野で成功を収めた人たちの名言を収録しています。

ページの先頭へ