杉野正の名言 一覧

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杉野正のプロフィール

杉野正、すぎの・ただし。日本の実業家、企業再生家。神奈川県出身。神奈川大学経済学部卒業後、ユニ・チャーム、エイチ・アイ・エス勤務を経て、「しなの鉄道」再建の依頼を受け社長として乗り込む。2年間で「しなの鉄道」を黒字化させた。その後、巨額の赤字を出していた埼玉高速鉄道の再建依頼を受け社長を務めた。著書に『俺が黒字にしてみせる!』など。

僕は、人の欠点を見ないようにしています。欠点をあげつらっても仕方がないからです。配置転換でも、社員の長所を褒めて、いいところを伸ばすために配置転換を考えます。


前向きの失敗ならば、決して怒りません。新しいことにチャレンジした失敗は、次につながる失敗だと思います。


コストダウンだけをやっていれば、会社の活気は次第に失われていきます。それよりも、面白い企画を考えて、増収を目指したほうがいい。


しなの鉄道の経営再建では、3割のコストダウンを打ち出しました。この3割は、いままでのやり方では絶対達成できない数字です。つまりいままでどおり仕事をしていては駄目で、仕組みや方法を大きく変えないといけません。


僕は「うそつき」ではなく、「ほんとつき」なんです。本当のことを言ってしまう性格ですから、しなの鉄道を再建するときも、埼玉高速鉄道を再建するときも、社長として乗り込んでいったとき、社員に隠し事をしないし、本当のことしか言いませんでした。


しなの鉄道のときには、社内に「打倒JR」「打倒、県企画局」などのビラも貼りました。目に見える形で、自分の意志を浸透させるためです。僕は自分の言葉にコミットしているから、目標を曖昧にせず、目的もしっかりと書いて貼っておく。口頭ならば言いっぱなしになりますから。その分大きなプレッシャーですけど。


社長就任時、毎日、だれかれ構わず声をかけることにしました。仕事のことだけではなく、今日何を食べたのか、などと話しかけます。僕は社長室というのが嫌いで、僕も一人のプレーヤーだから、ほかのプレーヤーのコンディションがわからないと、いい仕事ができません。それに自分が出した指示の反応を見る必要もあります。


しなの鉄道では、ビール列車やワイン列車、あるいは芸者列車など様々な企画を考え出し、実現しました。いろいろな企画の列車を走らせることで、乗客が目に見えるほど増えていきます。結果が出れば、人間楽しくなってきます。すると、社員自身もどんどん企画を出すようになる。そうなれば、自然に会社全体が動き出すようになります。


僕みたいに、黒船のようにやってきて、いままでのやり方を根底から変えるためには結果を出すしかありません。結果を出せば、社員も認めざるを得なくなります。好かれるかどうかは別にして、認めざるを得ないところまで結果を出せば、社員たちも僕に従わざるを得なくなります。


会社再建で大変だったのは、コストダウンです。契約書を見ても、明らかに不平等で不利な契約になっている。しなの鉄道では、JR東日本の都合のいいように契約が結ばれている。埼玉高速鉄道では、東京メトロの都合のいいように契約が結ばれている。しかし、社員はそういう不平等契約が染みついているから、どうコストダウンしたらいいかわからない。だから、たとえば、キヨスクとの交渉や、車内広告の交渉など、大きな契約更新の交渉は僕自身がしました。身をもって範を示すことで、できないことはないんだと、社員に示すわけです。


改革に後ろ向きの社員を相手にするときは、社員が見ている前で「辞めてもらいたい」という気迫で怒りました。なぜ、みんなの前で怒るかといえば、どちらの言っていることが正しいか、社員にわかってほしいからです。


しなの鉄道の社長に就任してすぐに、社員には「赤字を出す会社であれば、潰れた方がいい」と言いました。運営費のほとんどを長野県と沿線の自治体からの税金で賄っている会社です。その会社が赤字ということは、血税を垂れ流し、ドブに捨てているようなものです。このままなら、会社を潰して、社員はみんなハローワークに言った方がいいと伝えました。だから社員には嫌われていたと思います。


僕は社員に好かれるかどうか気にしたことはありません。少なくとも、認めざるを得なくなるまで、自ら率先して結果を出すこと、長所を見つけ出して適材適所に配置すること、隠し事をせず、本当のことを話すことで、案外社員には好かれていたかもしれません。


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